信仰と快楽スナック | クルミアルク研究室

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沖縄を題材にした自作ラブコメ+メモ書き+映画エッセイをちょろちょろと

こんにちはー。
 

ヒメウズラとポテトチップスのイラスト

ChatGPTのヒメウズラ絵ジェネレーターに作画してもらいました。かわいいでしょ。
今回はサクッと簡略に記そうと思います。目次いきます。

 

目次
1.快楽スナックとは
2.クリスチャンが求める「救いのドラマ」
3.アメリカとロシアとイスラエルの「快楽スナック」

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1.快楽スナックとは

どこから出てきた用語かはわかりませんが、最近はやりの「なろう小説」「悪徳令嬢」などの小説群、あるいはもっと大雑把に、「気分転換にサクッと読み切りたい小噺」などを指す語のようです。

世知辛い現実社会を描くドロドロ系エンタメ(たとえば「半沢直樹」シリーズなど)とは逆のもの。

ファンタジー世界で主人公がチートスキルを発揮して理想的なセクシー女子にモテモテといったストーリー、あるいは悪徳令嬢に騙され婚約破棄された薄幸のヒロインにいろんな幸運が舞い込んで白馬の王子様をゲットする。要するに都合のよい現実離れしたサクセスストーリーのたぐいが主です。

また、毛色がかわったものとしては現実世界を舞台にしたお涙頂戴の難病ものなどもありますが、総じて後味がよいように爽やかに締めくくるように細工がしてあります。

 

2.クリスチャンが求める「救いのドラマ」

ところが。クリスチャンってのは神様の救いが欲しい。「万軍の主」で敵なしなのだから、ツラい悲しいことはきっと「信仰の試練」で、最後には神の救いによる「輝く栄光」が待っているはずだ、などと考えます。そして力強い信仰を持てばすべてが良いように取り計らわれる、そう信じます。

 

ええ、いいんですよそれで。信じるだけならね。人に強制するとかしなければ良心の自由だし。

でも、強制したり、神の名前で危害を加えて「輝く栄光のため」ってのたまうのは明らかにやりすぎですよね?

 

何度も話題にして恐縮です。

クルミさんが受けた傷(「子どもを殺して幸せになってね、祝福します!」に等しいコトバを、とある教会の会堂でそこの信徒一同からいわれちゃった話)をかなーり適当に加工して、オール沖縄語で書いたのがこちらの話。1/25日17時から29日16:59まで無料(日付にご注意!)としますので、気になる方はこの機会にどうぞ。

 

https://www.amazon.co.jp/dp/B07B2J8W6B
 

瀝青 Kindle版 来見 歩 (著) 表紙

 

Kindle出版したとき、出版した旨をその教会にメールしました。そしたら数日後、

「〇〇さんが神様のメッセージをよく理解できる教会へ行ってくださいね。祝福します!」

とかいうメールを最後に連絡が取れなくなりました。何度かお手紙したのですが、全くなしのつぶて。だから、あの教会は自分の教派の信徒をクルミさんが3名増やした事実なんか知らないはずよ。

 

思うに、あの教会は「快楽スナック」が欲しかったんですよ。

彼らがクルミさんに与えたツラい悲しいことは「信仰の試練」なのだから、試練を乗り越えて最後には神の救いによる「輝く栄光」が待ってて幸せになりました、というストーリーを夢見てたんですね。自分に都合のいいスナックに囲まれて、力強い信仰の素晴らしさを持つ自分の姿に酔いしれたかったのです。

 

個人的には『瀝青』で琉球新報小説賞というかなりクオリティの高いコンテストの最終選考に残るという客観的評価を得ることができたので満足です。

その後に「わたまわ」シリーズを連載するきっかけにもなりました。こちらノベルアッププラスさんで何度か日間1位とかもらってますし、少額ながらノベラポイントで現金化もできました。アルファポリスにもちょっと出して、少しはポイントになったはず(ポイントはAmazonで使えます)。第一部リブログしとく。リンク追えば全話無料で読めます。

 

そういった意味で神は「万事を益に」してくださったのだとクルミさんは思うのですが。彼らはそう感じなかったようです。

 

3.アメリカとロシアとイスラエルの「快楽スナック」

読者の皆様、もうお判りでしょう。
今の世界情勢の混沌ぶりは権力者や彼らを支持する国民らが「快楽スナック」を欲しがった、その結果です。

トランプ氏は「神の御名」で自らの行為をすべて正当化し、プーチン氏もエクソシストとしてウクライナ攻撃を「神の意思」とし、イスラエルのメタニヤフ首相もまたユダヤ人=「神の民」という立場からガザ攻撃をゆるめようとはしません。

ここまでくると「快楽スナック」でなくもはや「麻薬」。自分たちが神の言葉を理解し、神になりかわって「正義」を行うと信じるジャンキーたち。すでに麻薬によって神のみ言葉を自分に都合よく解釈する偶像崇拝をしているのです。

 

以上、クリスチャンが陥りがちな「神の栄光」という「快楽スナック」ならびに「麻薬」について述べてきました。自分の都合で神の御名を叫ぶのではなく、悩める人々、苦しみの中にある人々に寄り添ってこそ「神の民」になれるのだとクルミさんは思います。災害の地にも、経済的困窮にある方々や心身の負担に苦しむ方々の上にも、スナックなどでない真の神様の救いがありますよう、お祈りさせてください。

 

記事は以上となります。

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青春小説「サザン・ホスピタル」などリンク先はこちらから。サザン・ホスピタル 本編 / サザン・ホスピタル 短編集 / ももたろう~the Peach Boy / 誕生日のプレゼント / マルディグラの朝 / 東京の人 ほか、ノベルアップ+にもいろいろあります。

 

小説「わたまわ」を書いています。

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