“自称クリスチャンシフト”で「〇ナと雪の女王」 | クルミアルク研究室

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沖縄を題材にした自作ラブコメ+メモ書き+映画エッセイをちょろちょろと

明けましたおめでとうございました。

沖縄は穏やかなお天気ですが、みなさまの地域はいかがでしょうか。ニュースに報道されないだけで、お正月気分どころではない方々が被災地のみならず全国各地にいらっしゃるのだと思います。

 

今回、ちょっとあの映画をパロディにします。画像はChatGPTのDALL-E生成です。

“自称クリスチャン”の皆様(別名:きらきらクリスチャンとも)の思考回路を踏まえています。パロディやブラックジョークは文学の一形態なのにそれを認めないのはあまりに堅すぎるんちゃう?

いつものように目次いきます。

 

目次
1.物語のはじまり
2.姉を救いに行って自分が凍る、それは自己責任
3.互いに赦しあうべきである?

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1.物語のはじまり

簡単に登場人物紹介。すとーりーは皆様ご存じと思うのでこちらが多少操作をいたします(笑)。

  • 妹(〇ナ) おてんばで勝気。姉の戴冠式に出会った王子と恋に落ちる。
  • 姉(女王) 物事を順序だてて考える。氷の魔法を持つがその存在をひた隠しにする。
  • 王子(ハ〇ス) 出世欲が強く妹をダシにして王国を乗っ取る計画を立てる。
  • その他 山男、トナカイ、雪だるまなど。

 

2.姉を救いに行って自分が凍る、それは自己責任

妹は過去に姉の魔法の一撃を誤って受けてしまい、髪の毛の一部が白く染まっていますが記憶がありません。そのことで姉は引きこもりになりますが、両親の事故死により自分が王位を継ぐことになります。

一方、久々に開け放たれた城門を目の当たりにして、ロマンチックな出会いを夢見る妹は、姉の戴冠式の日に出会ったとある国の王子と恋に落ち、結婚を決めます。堅実な思考回路を持つ姉は猛反対。おもわず隠し持っていた魔法を暴発させてしまい、ありとあらゆるものを凍らせます。自らの存在を恥じた姉は自国の北側の山奥へ閉じこもり、勝手に城を立てて暮らし始めます。

妹は混乱に陥った国を救うため、恋人である王子に国政を委託して自ら山男やトナカイや雪だるまを引き連れ姉と話し合いに行きます。妹は「愛をもって自分と話し合えば必ず姉は救われる」そう信じていました。

しかし、それは違いました。

姉はかたくなに妹との話し合いを拒み、妹に魔法の一撃を加えてしまいます。その一撃は妹を芯から凍らせ、死に至る病と宣告されます。「妹を恋人に会わせなくては」と考えた山男たちは、城へ引き返します。しかし、そこで出迎えた王子は妹を冷たい部屋へ閉じ込めます。そして、妹の死を宣言するとともに自らが国王となり、国土と国民を守るという名目のもと、いまや国の敵となった元女王に攻撃を開始しました。

 

はい、ざっくり書きました。そこまで間違ってはいない、よね。

“自称クリスチャン”たちがよく眉をひそませるのは、妹の自由奔放な振る舞いです。出会ったばかりの青年と結婚を決めるのはたしかにちょっと行き過ぎのようにも見えますが、その後の不幸について彼ら彼女は口を揃えて「自己責任」という言葉を口にします。

「彼女は前後の見境もない振る舞いをした」だから、姉を救いたいという妹の心中を察することもなく「死に至る病は当然」「幽閉されて当然」という判断を下します。

 

あれれ? 加害者は姉と王子だよね? どうして妹だけが死に至るほどの不幸を背負うの?

 

3.互いに赦しあうべきである?

さて、妹の存在が心配な姉と山男たちは互いの動向はよくわからないまま、それぞれが妹がいると考える城へ赴こうとします。一方で下心満々な王子は彼らを「国の敵」と国民や軍隊をあおって総攻撃を加えようとします。

ところが、軍隊に魔法で立ち向かおうとした姉の前に、妹が立ちはだかります。彼女は三度目の魔法を受けて、完全に凍ってしまいました。

 

“自称クリスチャン”はここで初めて言うでしょう。

妹が自らを犠牲にしてすべてを明らかにした。そして、それは神のみこころであった。と。

そして、こんなみことばを引っ張ってきます。

はっきり言っておく。一粒の麦は、地に落ちて死ななければ、一粒のままである。だが、死ねば、多くの実を結ぶ。
(ヨハネ12:24)

 

ですが、ここから先は“自称クリスチャン”たちの思惑とは違う方向へ物語は進行します。

凍った妹を見て姉は抱きしめて涙を流し、自らの魔法を解き事態を終息させるのです。

で、これを見た“自称クリスチャン”たちはさらにこう言う。「神は全てを最善へと導く」と。

 

ちょっと、おかしくないですか? 事態の向かう方向次第で妹を悪魔の使いのように蔑んだり、命がけで払った犠牲を祭り上げたり。神様の言葉は永遠のものなのに。

そして魔法が終息したところで件の王子が態度を変えて妹に近づきますが、妹は突き放します。当然の報いだと思うのですが、“自称クリスチャン”たちは「互いに赦しあいなさい」などというのです。でもこの王子、反省してないですよね?

 

以上、イエスキリストが素晴らしいと言っておきながら神の言葉を自分の意のままに操作して発言する、これこそ偶像崇拝の最たるものであるという“自称クリスチャン”の思考回路をお伝えしました。

 

記事は以上となります。
辛い中にあるみなさまが少しでも神様の本当の愛で温まることのできる日々でありますように。傷が癒されますように。

 

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小説「わたまわ」を書いています。
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