ジェットが走った道~青胴車とシルバージェット | ウルブリヒトのメモ帳

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鉄道記事が続くが、折角、用意していたので掲載してみることに。
去る5月12日に、山陽電鉄のアルミカー2輌+鋼製車1輌の混成編成を採り上げた。
これとよく似た構成で、かつて阪神に在った“シルバージェット”を思い出した。

イメージ 1

画像で、一目瞭然の混成編成。
2輌のステンレスカーと1輌だけ鋼製車の組み合わせ。昔、阪神本線の各停として走って
いた、とのこと。写真は昭和39年当時のもので、このかたちで、昭和50年代まで走っていたと
聞いている。
画像の手前2輌は、当時、阪神に2輌だけ存在したステンレス車輌。5201-5202
もう1輌の鋼製車とトリオを組んで、各駅停車の運用に就いていた。残念ながら乗り合わせた記憶
はない。

イメージ 2

当時の通常の各停用車輌は、写真の鋼製車で肌色と紺色の上下分割のカラー。
“ジェットブルー”とか“青胴車”とか呼ばれていた。

このシルバーの特殊版が“シルバージェット”と呼ばれていたそうだ。“ジェット”ととは、出力が強い
ということ。阪神線は、駅間がとても短いため、これに適した車輌の加減速の性能の良さを謳った
呼び名である。一部だが、今なお現役の形式である。

余談だが、このようなステンレス車体との混成編成は、同時代の東急にもあったな。

さて、1枚目のシルバージェットの撮影された場所に少しこだわって見たい。
写真に“西宮”とだけ説明があったので、推測してみると、場所は、西宮市産所町に違いないと見た。
西宮戎っさんの裏辺りで、国道2号線との間である。

イメージ 3

ここが、推定場所近くの現在の様子。今は、高架化されていて、家も変ってしまって見る影も無い。

ただ、昭和の写真では後方に建設中の大型建築が見える。これは、現在、NTT西西宮支店
のようである。今でも大枠はそのままな様だ。通信塔の軸位置が、建設中の様子からも伺うこと
出来る。これが無いとちょっと特定も難しかった。

終わり