なんであんな顔したか


やっとやっと意味解って


独りで答え見つけたと思ったけれど


それは違っていたんだ


わたしは最後にめいっぱい作り笑った


あなたは険しい顔をした


それは前にもあったんだ


記憶が呼び起こされると


風が吹いたように


ふっと答えが浮かび上がる


あなたは見抜いていたんだね、きっと


作り笑って無理をするわたしを


わたしは辛いと笑って


作り笑いにはちょっと自信があって


なのにあなただけにはそれは通用しなくって


笑った後必ず泣いていたんだ


「だいじょうぶ」と言い聞かせる笑顔を


あなたは簡単に涙に変えた


「だいじょうぶじゃないと」


その時の表情だったんだ


たぶん、『泣いていいよ』っていうような


そんなシグナルだったんだ


「無理しなくていい」っていつも言ってた表情だもん


だから「困ったらいつでも来て」って言ったんだよね?


どうしようって


もう困ってるよって


だって何しても本当は楽しくないもん


見える空は狭くて


温かい空気は


あなたが居ないこと実感させられて


ひどく怖い


もう目の前に居ないから消えてしまえと


そんなことばかり考える


解ることが


遅すぎる


どうしてあの時泣かなかったのかと


どうして強がったのかと


そんなわたしは大嫌いだと


だいすきなあなたに叫びます
残業で暗がり空


見上げても


ビルの明かりと薄い月ひとつ


歩きながら今日あった出来事思い返し


あなたにも今のわたしを


知って聞いて欲しかったと


ただ想う


嬉しいことは倍にしてくれるから


わたしもたくさん知ったから


ホームを歩いていると


あなたに似たひとが居た


あなたではないかと


誰でもない誰かをひたすら見つめていた


『ただ見つめることは愛』だと


本に書いてあって


まだ愛があること解って


でももう居なくて


少し泣いた


電車降りたら会えるんじゃないかと思ったりしたけれど


半ば諦めた先にはやっぱり何も無くて


もっと泣いた


もうずっと


場所も気にせず泣いてばかりで


たくさん泣けば忘れちゃうという思いと裏腹に


たくさん泣いたら目の前に立っているんじゃないかとも


思うようになっちゃった


幻想?夢想?妄想?


確かなのは


わたしがあなたを忘れられないって事ひとつ
いちにちのはじまりに


あなたを想います


いちにちのおわりに


あなたを想います


あと何回想ったなら


この気持ちは無くなりますか?


増える「くるしい」


胸ぎゅっとつかまれたような


楽しいこと楽しんじゃいけないような


あなたの居ない毎日に慣れるのが


嬉しくって


その倍辛いんです


気持ち押さえつけたら先へ進めないんです


「先」が欲しくて進んだのに


一歩どころか後退していく


わたしは


まちがった選択をしたんだ、きっと
あなたが『ぜんぶ』だよ


ぼやけたイメージは


理想をつくる


わたしは必死に想い返して


どんどん溺れていくの


あなた抜きにしたら


なんにもなくなっちゃった事も


『生きる意味』も無くなったのを


ただ受け入れるしかなくって


でも生きなきゃ
『あなたは怒る』


あなたは居ないのに


もう顔見ることも


話すこともできないのに


あなたが喜ぶ以外の感情を


わたしは作れないんです


ただ見えない先の先へ


進んでいくことしか出来ないんです


運命って言葉あるなら


それはどういう時に使うの


あなたはどんどん偉くなっていって


見えなくなるのに


わたしは『生きる運命』を


確かにあなたに見いだしたのにな
違う先生の診察。景色違って、声も姿も仕草ももう何処にも無いってちゃんと実感できたんだ。
本当は、本当はそんなのずっと前から解ってたけど、文字にも言葉にもするの怖くって…

もう二度と`先生´には会えない事もぜんぶ。

私は笑ってサヨナラしたから、引きずって後悔して、言葉に出来なかったことに後悔するばかりで…どうしようもないんだ。

初診でお薬変わって体ついていかなくって、眠れなくて`先生´と呟くけれどもう頼れない。頼りすぎたから。私の体もつかな?って思うようになる位合わない薬と、薬が増えていくニュアンスに『怖い』が止まらない。`先生´はもうこれ以上飲んでほしくないと言ったから。
『先生』の違いはとても大きいよ。





仕事と体調と恋心。私はそれだけで動いていたんだ。精神的なもので休んだこと、一回もなかった。そういう意味では皆勤賞。そしてそれは今も継続中。


バレンタインが近くて、何か小さくて気持ち的にも重たくなくて渡せるもの探してた。私より多分10歳は上だから好みが解らなくて、職場のお姉さんに相談してお店を紹介してもらった。元々新宿が故郷みたいなもので大好きな場所だから、二店舗しかないお店は新宿の方に行って、小さなプレゼント買ったんだ。
選ぶのにドキドキして、楽しくって気恥ずかしくて、とても不安だった。
『受け取ってもらえるかな?』って。
中学生みたいに下書き何度もしてカードにメッセージ添えた。
義理じゃなくて本当だけど、本当にならないもの。カードには『笑ってくださいね』なんて書いちゃったり。

入院する前、`先生´の口元はいつもひきつってた。入院中もひきつってた。だから思い切って「先生怖いから笑って」って言っちゃった。そしたらね、少しずつ自然と笑うようになってくれたんだ。最初はヒクヒクしてたけど、綺麗な笑顔、何度も見れた。
いつもブルーのシャツに白衣。靴はキャメルで大分履き込んでいるような感じの服装。空の青とブルーのシャツと`先生´の笑顔が混ざった瞬間は幸せでした。


その頃は体調も安定してた。精神面もだいじょうぶ…だった気がする。だから『診察』とは関係ない話もちょくちょくしてた。





ねえ`先生´?
私ね`先生´の居る病院、違う科で行かなきゃいけないんだ。そしたらね…抑えてたものぜんぶ溢れた。
『会いたい』も
『今も変わらず好き』も
『お話したい』も
『笑顔見たい』も


昨日決まったんだ。やっぱり怖い。神経内科って何だろう?`先生´の所じゃ駄目なの?って。駄目だよね?しょうがないよね?直接脳に関するお話だから。
だから余計に`先生´が居るのに`先生´ではないから怖い。


行ったら会いたいが強くなる。
行ったら好きももっともっと強くなる。
どうして『もう行けないようにした』のに、どうして別で行くかな?

通うのはやっぱり月曜日。`先生´の診察とおんなじ日に、他の先生に診てもらうんだ。
…それは凄く嫌。