【 「 大林くんへの 手紙 」 せいのあつこ 】 | 高山右近研究室のブログ

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監修 右近研究家・久保田典彦
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● 長女に勧められて、

 せいのあつこ ・ 著 「 ガラスの壁の むこうがわ 」 ( 国土社 ) と

 「 大林くんへの 手紙 」 ( PHP 研究所 ) を読みました。

 

 最近、めったになかったことだけど、2冊とも 一気に読んでしまいました。

 

 共に、小学生が 主人公。

 五年生の少女 ・ 由香。

 六年生の 五十嵐文香。 学校に来れなくなった 大林仁志くん。

 

 ガラスの壁の向こう側 と こちら側で、

 姿だけは見えているのに、心がつながっていかない。

 ガラスの壁がある。

 心傷つき、心を痛め、悩みながら、

 でも、何とかして、ガラスの壁が 取り除かれていき、

 心が つながっていきたい!

 

 “ ひとすじの風が吹き、空へと流れていく ” のでしょうか。

 

 是非、一度 手に取って、ご覧あれ!  おススメですヨ!!

 

 

 ● 「 大林くんへの手紙 」 が、別の意味で興味があったのが、

 

 文香のおかあさんが、 “ 武士が出てくる時代劇 ” に はまっていて、

 本や雑誌を集めるし、しょっちゅう 録画したドラマや 映画を見ていますし、生活の中の会話でも、

 「 いたしかた ござりませぬな。」 ━━ といった調子。

 

 部屋に置いてあるものは、

 「 貴重なのよ。特に、歴史雑誌の特集号と 特集番組の録画は貴重

なの。あ、史跡の絵ハガキもね。現地に行かないと手に入らないから。

古書店で手に入れた本は、絶版本ばかりよ。大学の図書館でコピーさせてもらった資料も貴重よ。

 歴史上の人で 実際に会えなくても、その人のことを もっと知りたくなるのよ。」

 

● 「ね、母さん、なにを作ってるの?」

 「 味噌をぬった麩焼き ( ふやき )。戦国時代末期の茶菓子でござるよ。」

 「 どうして、戦国時代の お菓子を作るの?」

 「 あら、だって、彼らと同じものを食べてみたいじゃない。」

 「 どうして 同じものが食べたいの?」

 「 どうしてって、こんな味を味わっていたんだなあとか、すごくわかるじゃない。」

 「 わかってどうするの?」

 「 うれしいじゃない。同じ味のものを食べられるのよ。」

 

● 伊豆 ・ 三嶋大社で、

 「 どこに行くの?」

 「 この道が大事なのよ。

 源氏の棟梁は、自分の屋敷から この道を通って、あの神社に行ったのよ。毎晩、従者を連れて。戦に勝たせて下さいって、願いに通ったらしいの。その 同じ道を、今、歩いているのよ。

 

 夏、この道の匂い、空気感。すばらしいわ。

 私たちは今、彼らと同じ景色をみているのよ。」

 

 

 ※ 今日 ( 6/12 ) の、ちょっと さびしげな  【 右近灯籠 】

 

 [ 全国かくれキリシタン研究会 大阪 ・ 河内大会 」 を 一緒に準備

させていただいている 実行委員の 今村與志雄さん ( 副会長 ) の

連れ合いが亡くなられ、告別式が持たれました。 65歳。  哀悼!

 

  

 

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