「 祈り 」 林 浩子 ( 水彩 )
髙山右近や 細川ガラシャさんなど、キリシタン達は、どのように
祈っていたのでしょうか?
【 パアテル ノステル 】 ( 主の祈り )
天にまします われらが御親 ( おんおや )
御名 ( みな ) を たっとまれ給へ
御代 来たり給へ
天において おぼし召すままなる如く
地においても あらせ給へ
われらが 日々 ( にちにち ) の御やしないを
今日 ( こんにち ) われらに与え給へ
われら 人を許し申す如く
われらが咎 ( とが ) を許し給へ
われらを テンタサン に放したもうことなかれ
われらを 凶悪より 逃 ( のが ) し給へ
あーめん
「 冬の 賤ヶ岳 」 萩原博子 ( 水彩 )
山崎合戦の後、対立が深まり、羽柴秀吉 vs. 柴田勝家
「 賤ヶ岳の戦い 」
右近は 秀吉側で、賤ヶ岳の 岩崎山の砦で奮戦しますが、
多勢に無勢、佐久間盛政勢に攻められ、敗走します。
髙山右近にとって、生涯唯一の 負け戦となり、多くの家臣や身内を
亡くしました。
『 ピエタ 』 追想 平井恭子 ( 日本画 )
「 ピエタ 」 とは、
イタリア語で 「 深い信仰にもとづく悲しみ 」 という意味で、
処刑され 十字架から降ろされた 我が子 イエス ・ キリストを かき抱く
聖母マリアを題材にしています。
髙山右近が、戦国時代の厳しい弾圧の中、キリスト教の信仰を貫いた生涯は、十字架上の イエス ・ キリストに すべてを委ねたことと
重なっていることに 気づかされました。
「 右近 なでしこ印 」 ( 篆刻 ・ てんこく )
“ 右近と言えば なでしこ ”
茶の湯 ・ 能 ・ 和歌 ・・・・・
大和 ( やまと ) ごころを 深く究めた
右近の イメージに ふさわしい花 「 大和なでしこ 」
「 右近 回文 」 ( ペン画 )
「 回文 」 というのは、最初から読んでも、逆に 最後から読んでも、
同じ文章になるんですヨ。
※ 「 回文 」 の傑作!
“ うこんしすまでますしんこう ” [ 右近死すまで 増す信仰 ]