【 世界で初めての 「 髙山右近 美術展 」 】  ( 5 ) | 高山右近研究室のブログ

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・右近についての、Q&A 
・右近研究こぼれ話 など

監修 右近研究家・久保田典彦
http://takayama-ukon.sakura.ne.jp/

 

 

             「 祈り 」  林 浩子  ( 水彩 )

 

 髙山右近や 細川ガラシャさんなど、キリシタン達は、どのように

祈っていたのでしょうか?

 

     【 パアテル ノステル 】  ( 主の祈り )

 

 天にまします われらが御親 ( おんおや )

 御名 ( みな ) を たっとまれ給へ

 御代 来たり給へ

 天において おぼし召すままなる如く

       地においても あらせ給へ

 われらが 日々 ( にちにち ) の御やしないを

       今日 ( こんにち ) われらに与え給へ

 われら 人を許し申す如く

       われらが咎 ( とが ) を許し給へ

 われらを テンタサン に放したもうことなかれ

 われらを 凶悪より 逃 ( のが ) し給へ

              あーめん

 

 

          「 冬の 賤ヶ岳 」 萩原博子  ( 水彩 )

 

 山崎合戦の後、対立が深まり、羽柴秀吉 vs. 柴田勝家 

 「 賤ヶ岳の戦い 」

 右近は 秀吉側で、賤ヶ岳の 岩崎山の砦で奮戦しますが、

 多勢に無勢、佐久間盛政勢に攻められ、敗走します。

 髙山右近にとって、生涯唯一の 負け戦となり、多くの家臣や身内を

亡くしました。

 

 

 

         『 ピエタ 』 追想  平井恭子  ( 日本画 )

 

 「 ピエタ 」 とは、

 イタリア語で 「 深い信仰にもとづく悲しみ 」 という意味で、

処刑され 十字架から降ろされた 我が子 イエス ・ キリストを かき抱く

聖母マリアを題材にしています。

 髙山右近が、戦国時代の厳しい弾圧の中、キリスト教の信仰を貫いた生涯は、十字架上の イエス ・ キリストに すべてを委ねたことと

重なっていることに 気づかされました。

 

 

          「 右近 なでしこ印 」   ( 篆刻 ・ てんこく )

 

  “ 右近と言えば なでしこ ”

 茶の湯 ・ 能 ・ 和歌 ・・・・・

 大和 ( やまと ) ごころを 深く究めた

 右近の イメージに ふさわしい花 「 大和なでしこ 」

 

 

             「 右近 回文 」   ( ペン画 )

 

 「 回文 」 というのは、最初から読んでも、逆に 最後から読んでも、

同じ文章になるんですヨ。

 

  ※ 「 回文 」 の傑作!

 

  “ うこんしすまでますしんこう ”  [ 右近死すまで 増す信仰 ]