【 2回目に、高槻の町に鳴り響いた パイプオルガン 】 | 高山右近研究室のブログ

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監修 右近研究家・久保田典彦
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      ( 天草の 「 コレジヨ館 」 にある、復元された

                    竹パイプ製の パイプオルガン )

 

● 1581年に、高槻の町に鳴り響いた パイプオルガンが、人々に

驚きと感動を与えたのでしたが ━━

 

 そのような 同じ感動を、是非、

 もう一度 体験したい! 体験してもらいたい!

 ━━ という思いが起こってきたのです。

 

 その日のことを、きっちりと記録していたわけではありませんので、

 いつのことだったか?

 今 75歳の私の、若き日 ・ 30歳代のことですから、40年前にはなると思います。

 

● その頃、毎年、高槻市内にある教会が協力して、

「 高槻市民クリスマス 」 を開催していました。

 

 その年の クリスマスに、

 「 かつて、昔、高槻の町に鳴り響いた パイプオルガンの音 ( ね ) を、もう一度、高槻市民に届けたい。体験してもらいたい!」

 ━━ という提案が、当時 高槻福音自由教会の牧師だった

西本一雄牧師から出されました。

 

 岳藤豪希 という方が、ドイツで パイプオルガンの研修を積んで来られ、帰国されて ( 1973年 )、演奏活動をされていたのです。

 

 若き日の私も、実行委員をしていましたので、たしか 横浜に住んでおられた岳藤さんの お住まいに伺って、お願いと準備の手はずをお聞きしました。

 

 先に 了解はいただいていたのですが、委員の誰も、

「 パイプオルガン 」 についての まともな知識はありませんでした。

 ただ、岳藤さんが、“ 移動式の パイプオルガン ” を お持ちだ ━ ということが、この計画の スタートでした。

 

 岳藤さんの お宅にお伺いして、パイプオルガンの実物を見せていただきました。

 私たちは、かる ~ くしか考えていませんでしたが、

 「 パイプオルガンは、湿気をきらうので、移動中に 雨が降ってきたら 大変なことになる。移動中に雨が降らないように ・・・・・ 」

 

 「 “ 譜面めくり ” をする人は いますか? 」

 譜面めくり なら、教会の奏楽者がいますから、いけると思います。

 「 それでは ダメです。パイプオルガンの譜面めくりが出来る人です。」

 このことについては、神戸女学院の 「 パイプオルガン科 」 で勉強

されている方がいましたので、何とか 対応出来ました。

 

 ━━ というような、テンヤワンヤ の準備でしたが  ・・・・・・・

 

 みんなが 必死に祈った祈りに答えられて、天候も守られ、

 〇〇〇〇年 12月 〇日、高槻市民会館 ( 現 ・ 高槻現代劇場 ) の 大ホールで、

 2回目の パイプオルガンの音が 高槻の街に鳴り響き、

 多くの人たちと共に、驚き ・ 感動したのでした。

 

 

 ※ 岳藤豪希

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%B2%B3%E8%97%A4%E8%B1%AA%E5%B8%8C