ガンマナイフその後⑤

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続きです。

11月の頭に腹部シャント手術を受けました。
あまり記憶に残ることは無し。
目が覚めるとHCUに居て、家族もすぐ会いに来てくれたかな、、、

麻酔から覚めて、次の日の朝になるまでお水も飲めないのが8年前の脳腫瘍の開頭手術の時にとっても辛かったけれど、今回は時間も思ったより早く進んで8年前よりも全然辛くなかったのは、手術にかかった時間の差もあるかもしれません。

この後私はこのHCUに入り浸るのですが、その時にはそんなことになるとは夢にも思わず。

担当看護師さんのお母様と私が同い年だったらしく、色々お話もくださって精神的にかなり楽に。

脳圧が正常値200のところ300あったらしく、数日HCUで様子を見ることに。

で、この後なんですが、結構もう忘れちゃってるんですね。


最初の手術の数日後に、看護師さんが頭だけ洗ってくださってとっても気持ち良かった!!!
体は洗浄用のシートをくださって自分で拭き拭きする感じですね。

で、この後CT撮ったりがあるわけですが、先生が暗い顔をしてらっしゃる、、、

なんとまさかのシャントが抜けたというのです。

そんなことある?

あったんです。

タンパク濃度が濃いのが問題らしい。

というわけで急遽再手術となりました。

この時一旦普通病棟に戻ってたのかな、、、

この後嘘みたいですが週一で家族は呼び出されることになります。

シャント手術やり直しが決まって、元々の脳腫瘍切除手術をしてくださった元の主治医も来てくださって、たまにあるんですよシャント抜けちゃう方、という事なのであまり深刻に受け取らずに粛々と再手術を受けることに。

で、まぁサクッと終わったんだと思います。

でまた目が覚めるとHCUに。
もうHCU担当の看護師さん二巡目位です。また帰ってきちゃいました〜みたいな感じでこの頃はまだ余裕w

で2泊か3泊かして一般病棟に。

なんですが、なんかスッキリしない。
良くなっていく感じがしない。

横になっているとまだマシだけれど、頭がずっと重かったり吐き気がしたり、、、

でCTを撮ると、、、

先生が暗い顔で、、、、

バルブが詰まって髄液が流れない、、、


でまた再手術です。
バルブ取り替え、、、

2回やり直しの人っているんですか?

いや、まああ、みたいな感じになりますよね。


で目が覚めるとHCU。

もうなんだかね、、、
あははは、また帰ってきちゃいました〜って言うしかないですよね。

HCUは手術後の患者さんが入るので男性の方もおられるのですが、尿道カテーテルがとても不快みたいで、大体そこで看護師さん達と戦っておられる。

トイレ行きたいです。
あ、今まだカテーテル入ってるからそのままで。
え、このまましても大丈夫なんですか。
そうです。
わかりました。で、トイレ行きたいです!

みたいな会話が延々とループ。

あとは『痛い!いてーんだよ!』と騒ぐおじさんに、『痛い痛いってうるさい!みんな痛いの我慢してるんだ!!!」っておじいちゃま患者さんが怒鳴り返してカオスw

でもってそのいてーんだよおじさんが『出産なんてこんなに痛くないだろう!』とか騒ぐから、『今、世のお母さんたちを敵にまわしましたね、、、、』って看護師さんが返して、なので私も『回した回した!』って答えておきました。(全てカーテン越しだからお互い姿は見えませんw)

 

私、アメリカで出産したんですが、一人目の時緊急帝王切開になって、でも夜産んだけど2泊で退院で、その後もずっと傷跡が痛くて、でもお腹を切ったのなんて初めてで、普通の術後の痛みなのか異常な痛みなのかが分からず、とりあえず鎮痛剤のびんを握りながら時計を見つめながらr赤ちゃんのお世話をする、っていう生活だったのですが、見事に帰宅数日後、手術1週間後に傷口が開いて、夜明けの授乳中に腹部が真っ赤に染まったのでまた病院に舞い戻って、帝王切開の時は部分麻酔だったのですが、その時は全身麻酔で腹部に色々集めるプレートを入れて、お腹の外に溢れる血液を溜める袋をぶら下げて、2時間おきに溜まった血液の量を記録して廃棄する、、ということをしながら自分で運転して通院してたんです。(日本じゃそんなことにはきっとならないから安心してください)

で、まあ、おじさん、そんな生活耐えられるのか!!!と思いつつ、もちろんそんな話はしなかったけれど、、、w


で、この時はHCUのあと一般病室じゃなくてナースステーション脇のお部屋に。
油断できない患者認定。

で、まぁ寝られない。

始終ナースコールが鳴り、誰かが騒いでる。

合間に吸引しますよ〜とかも始まる(高齢の患者さん)

でなんとか一般病室に移って
でも良くなってる気がしなくて

この頃からメンタルがおかしくなってきました。

自分自身の身体に自信が持てないと言うか、もう私の身体は再起しないんじゃないかというか、、、

どうせもう良くならない

と言う気持ちが強くなってきたのです。

横になってる時間は長いけれど
眠れるわけではなく
夜はウトウトしながらも朝が来るのをひたすら待つ毎日。

お友だちからこれを聞くと心が落ち着いて寝やすくなるかも、、というサイトを教えてもらったりもしましたが、なかなか心は落ち着かなくて。

この時は大部屋に1人だったのかな、、、

 

で結局バルブを入れ替えてもらっても、問題の原因である蛋白濃度は薄まらず、つまり、根本の原因である脳腫瘍がある限り、蛋白は出続ける、、というわけです。

 

その後のCTや私自身の容態も改善されず、結局、きっと退院できると思っていた結婚記念日に、頭部のシャント手術が決定しました。

 

もうね、、、嫌です、とも言えないからわかりました、ってなったけれど、きっとこれで良くなる、とも思えなくて。

 

8年前は手術前に髪の毛を処理されるのもショックで涙目だったのですが、もうこの時は、髪の毛とかどうでもいい、、、っていう心境でした。気を抜くと吐いてしまうし、頭痛はするし、何より良くなっている感覚が全くなくて、私は一体ここから(生きて)出られるのだろうか、、、と漠然と考えていました。加えて、傷が治りにくく、抜こう、抜糸していただいた後にその後からじわじわ出血したりとか変なわたし、、、もう生き物として生きていける時間が終わってるんじゃないだろうか、、、とぼんやり考えていました。