◆過去の柵からの脱却
近年のアルメニアとアゼルバイジャンの戦いでは、ドローンによる戦果が注目されました。
そして、この度の宇露戦争でも、陸海空でドローンが著しい戦果を挙げています。
我が国もこの流れを学びたいものです。
しかしながら、これを阻害するものがあります。
組織再編によるポストの変動です。
また、兵器の調達先の変動と、付随する天下り先の変動です。
これらの変化は極めて大きな障害に他なりません。
しかしながら、防衛省制服私服と政権が本気を出せば、改革は出来るはずです。
百年以上前に日清日露両戦役のために、我が国が成し得たことを思い起こしたいものです。
本邦の、責任ある人士の奮闘を期待したいものです。
◆防衛関連企業の統合
現在の我が国のように企業の防衛部門は組織の一隅にとどまっていて、売り上げに対する比率は少ない企業が多くを占めます。
これは企業の防衛部門が経営に大きく寄与していないことを意味します。
我が国の防衛関連企業も、諸外国の軍事企業と伍してゆくためにも、陸海空の兵器廠に相応しい規模の企業を、国内企業合併や海外企業買収により実現させたいところです。
◆今を知るための派遣
戦争の実際を知るために観戦武官チームを一定数揃えたいものです。
また、平時の他国軍との相互研究にも潤沢な人員と予算を配分したいものです。
また、平時の軍事展示会は、官民合わせて積極的に参加したいものです。
万が一にも、「現在と未来」に乗り遅れてはならないのです。
◆防衛大学校以外の幹部養成
多くの分野で専門養成機関以外の出身者による出世は厳しいのが現実です。
教員や兵士等は戦前から師範学校閥や陸士海兵閥が、他校出身者の大きな壁となっておりました。
今すぐは無理としても将来的には、国公私各大学の一部にでも軍事系学部が増えていった場合は、防大との交流を深めたいものです。
古今東西より軍人が「過去にとらわれる専門バカ」となっていた例は多く、このようなことは繰り返したくないものです。
◆正面装備優先からの転換
同盟国が圧倒的に強力であれば、正面装備の配備は敵国への脅しとして意味はあります。
しかしながら、彼我の戦力に差が無くなれば現実的な備えが求められます。
◆諸分野継戦力向上
戦時の兵器弾薬の消耗は激しいものです。
このことは、備蓄だけではなく兵器弾薬の増産環境の整備が平時より重要となります。
また、兵器弾薬等は、これを適宜輸送できなければ意味がありません。
それゆえ、輸送機器や設備の抗堪性向上が望まれます。
また、兵器や施設等の損耗回避のために修復保全能力を大幅に増強したいものです。
そして、人員の傷病に対しても同様のことが言えます。
自衛隊の医師、看護師等を米国等の先進軍に派遣するとともに、国内医療機関へ派遣し経験をつませたいものです。
そのためには、医療関係人員の大幅な増員が必要となります。
なお、同盟国の先進水準に追いつくためにも資金投入が求められます。
◆プロパガンダ耐性
総合的国力の一環として、予国の拡充のために平時からの国際的活動は欠かせません。
一部諸国や本邦一部政党等の悪質なプロパガンダを無効化するための啓蒙が欠かせません。
なお、情報や索敵等々の大切さについては、論ずるまでもありませんので、今回はあえて割愛いたします。
◆当たり前のことが出来ないことが歴史の教訓
事が収束してから、なぜ当たり前のことが出来なかったのか、不思議に思うことが歴史には多々あります。
この原因に、過去の頸木から逃れられなかったともいえます。
この頸木は、プライドだったり、ポストや利権や閨閥だったりします。
しかしながら、今、現在に何が必要かという優先順位を間違えなければ、おのずと答えは見つかり、これを実行してほしいものです。
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