■続・小型原発団地で乗り切る | ◎ 浮輪浮遊録 ◎

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★「では、どうするか」が、視点のブログです。/ ★ 更新:【 第2 水曜 】、他・随時更新。(2010年9月15日 開設)



昨今、二酸化炭素増加による地球温暖化防止のため、原子力発電増強を訴える人士を目にします。

その是非は横に置き、原発増強の理由に絞れば少々間の抜けた考えといえます。

原発はなぜ必要かについての、唯一無二ともいえる理由は平和のためです。

今、原発を保有する先進諸国が原発をやめれば、地球上で過酷な資源争奪が生じることでしょう。

現在の後進国が先進国並みに発展するには、現在の化石燃料だけでは足りません。
無理を承知で石炭や褐炭を利用しようにも、現在の技術力では二酸化炭素排出が激増し、地球全体の環境悪化を促進します。

また、風力や太陽光等の自然エネルギーは安定的な商業蓄電が実現していない現在は、あまりにも不安定かつ危険です。
そもそもが、災害等で風力や太陽光の発電施設が被災した場合の復旧は、施設の割に発電容量が低い性格上、相当の期日を要することも自然エネルギーの欠点といえます。

さて、先進国の原発政策の中では、ドイツが今後の動向は別として原発廃止へと舵を切りました。
ただし、ドイツの原発廃止については、フランス原発からの供給や将来的な東欧原発からの買電があるため、純然たる原発廃止とは言えません。

電力は供給されてこそ意味があります。
社会のあらゆるシステムが安定した電力供給を前提としています。
電力が供給されないことこそが、生存を脅かす事態といえます。

だからこそ現状では原発を止めるわけにはいかないのです。

なお、安全のためには、原発施設の過度な集中と分散は危険です。

その対処の一つとして、小型原発を団地化し各電力会社管内に配置する方法があります。

この利点は、原発団地内の各小型原発の点検時期をずらすことにあります。
大型原発の停止が重なり電力に余裕が無くなることを避けるためにも有効です。

 

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