露宇戦争が起きた原因の一つは、米国軍産複合体による操り人形もかくやと思わせる現大統領の対宇姿勢にあります。
その評価は横に置き、露宇戦争は世界の大方の国々にとり取るに足らぬことです。
旧ソ連の構成国の内、中枢の欧露三国(ロシア、ウクライナ、ベラルーシ)の中の両国の疲弊を望む国は少なくありません。
特に、露宇両国に亡失領土を有するポーランドは、両国の弱体化は願ってもないことです。
また、ドイツにとっては、亡失東方領土の奪還は不可能としても、相対的影響力拡大の一環として、欧露中枢三国の弱体化は好ましいところです。
米欧各国によるこのような環境も、プーチン氏を勘違いさせました。
なお、今回のロシアの侵略を許せば次は近隣がドミノ化するとの声があります。
NATO等の軍事同盟非加盟国であれば、その可能性はあります。
しかしながら、それは、独自の道を選択した当該国の責任に過ぎません。
ロシアは対立する強大な軍事同盟と全面戦争するような胆力などありません。
したがって、これからのウクライナの目標は次になります。
まず、NATO加盟か、NATO有力国の駐留です。
次にロシアの独裁政権が弱体化するとともに、国連の平和監視軍の駐留を目指したいところです。
ロシアの侵略を思い止まらせるには、ロシアより強くなれば良いという極めて簡単なことです。
それは、有力諸国との軍事同盟であり、有力国のウクライナ駐留です。
そのために、露国籍人や露系宇国人が少なくないウクライナ東部地域の切り捨ても有力な選択肢となります。
露宇両国の戦争継続による疲弊は周辺国の利益になりこそすれ、両国にとっては未来を削ることにしかなりません。
露宇両国が戦争に疲れ果てること、欧米各国が援助に疲れ果てることが、新たな転換の始まりとなることでしょう。
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■露宇戦争の落としどころ
2023-12-13
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■ウクライナの最善手
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■露宇戦争 諸事短評
2022-05-11
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■明治とオランダ~国を選ぶとは
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