言葉や行動を100%真に受けるということ。
素直という言葉を使えば聞こえがいいですが。
時には相手が真に意図した、言葉や行動の裏を感じとる感性も持っていたいと思うわけです。
相手宅にお邪魔している時にお茶漬けを提供されたら”そろそろお帰りください”という隠れたメッセージであるという話を聞いたことがあります。
まぁこれは文化や慣習(たしか京都だった気が)の部類に入るので、ちょっと違う気もしますが、そのお茶漬けを勢い余ってお替わりなんか頼んでしまったら、もう。
たとえ相手の言葉や行動が自分の価値観とは違ったとしても、そしてその真の意図を汲み取り、受け入れる。
あえて気づかないフリをするなんていうのも、自分の好きなコミュニケーションのタイプ。
お茶漬けの意図に気づいて帰るとしても、"すいません、長居してしまって"なんていうのは野暮なのです。
お茶漬けはともかく、この手の関係には、お互いの感受性や信頼関係というものが必須になってくるワケで、痛い目をみたことも度々あります。
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ようやくほとぼりが冷めて来ましたが、NBAのスーパースター、LeBron Jamesの移籍話は色んな議論を生みました。
その中の一つに、Cleavelandのオーナーからファンに宛てた手紙 があります。
これはLeBronが移籍を発表した後に、LeBronに全国中継でフラれた形となったLeBronの前チームであるCleaveland Cavariersのオーナーが、チームの公式HPに掲載したものです。
内容はかなり過激で、LeBronの批判から始まり、最後の方には"Curse(呪い)"という言葉まで飛び出す始末。
LeBronの決断や発表方法に関しては、Cleavelandファンのみならず批判的なものが多かったものの、この手紙は言いすぎ、やり過ぎだろうと、批判の的はLeBronからオーナーのDan Gilbertに向かいました。
あまりに子供っぽい、負け惜しみからくる愚かな行動だ、と。
が、ちょっと待って欲しいのです。
メディアにも発表されていない極秘情報なのですが、この手紙にはオーナーの隠れた意図が存在するのです。
すでにお察しの方もいるかもしれません。
そう、オーナーは批判の的をLeBronから逸らす為、そしてLeBronの罪悪感を減らす為に、敢て過激なLeBron批判を公表し、自らをLeBronの隠れ蓑にする選択をしたのです。
オーナーの参謀達は、今後のチーム運営に支障がでる等の理由を元に反対をしたそうですが、”7年間もチームの中心となって街のシンボルであったLeBronが批判の的となるのは見るに耐えない”と聞く耳を持たなかったそうです。
"それにしても、この文章は過激すぎる"という参謀達に対し、"中途半端な批判では、世論のLeBron批判に追い風になるだけだ"と譲らなかったといいます。
そして、この決断の真の理由は決して外に漏らすなと念を押したそうです。
オーナーの計画は見事に成功。
世間は批判の的をLeBronからオーナーに向け、
NBAコミッショナーは"やり過ぎだ"と100,000ドル(900万円)の罰金をオーナーに課し、
LeBronは"あんな批判を公表するチームから去ったのは正しい選択だった。気が楽になった"と発言。
オーナーの真の意図には微塵も気づきもせずに。
オーナーは覚悟していた通りの批判を受け入れていましたが、あえて批判に晒されているオーナーを見ていられない参謀たち、せめて近しい人にはオーナーの真の意図を知って欲しいと思う心が生まれるのは自然な事。
かくして情報が洩れたというわけです。
オーナーの意志を尊重するならば、こういう公の場に書くべきことではありませんが、せめて日本のNBAファンには真実を、と思い書いた次第です。
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なんて事を、オーナーの手紙を読んで想像したわけです。
まぁ、99.9%ありえない話ですね。
ちなみに、手紙を読んだあと頭に浮かんだ事がもう一つがこれ。
不幸の手紙と呪いの手紙は全然違いますが、浮かんでしまったものは仕方がないのです。







