TOEFLは米国の大学に進学する留学生の英語力を図るための試験です。TOEFLにはいくつかの種類があります。今年はコロナがあったので、パソコンを使うiBTを自宅で受験できるiBT Home Editionというものが新設され、私と長女の2人でこれを受験しました。
長女は2年後に日本で帰国子女受験をする予定で、TOEFLのスコアを大学に出すことになります。まだちょっと早いのですが、何度かやって慣れておいた方がよいということで受験させました。
長女の受験に先立ち、1日早く私も受験。私もTOEFLを受験した経験がありませんので、ここで先に人柱となり、パソコンのセッティングから受験の流れまで一通りの情報を事前に仕入れておこうというわけです。親の自分が体を張り、挑戦する姿を身をもって示す、という意味もあります。
娘が受験する前の実験台になるつもりで挑戦したものの、いざ試験直前になると、せっかくなのでいいスコアを取りたいという欲が湧いてきます。2日前になってスマホに単語帳をインストールして1000語ほどを何回か回しました。2日だけ単語帳を回したところで焼け石に水ですから、ほぼ無勉といってよいでしょう。
試験が始まると、まずオペレーターから部屋のセッティングについて細かい指導を受けます。デスクトップパソコン等のモニターには毛布をかけさせられ、机の上の紙は全て片付けさせられ、スマホは椅子の後ろに置かされます。
またヘッドセットの使用は意外にも禁止。本体のスピーカーとマイクだけで受験します。デスクトップだとマイクがなくて詰む人もいるかもしれません。
試験中はメモを取ってもOK。ただしホワイトボードを使うように指示されます。我が家にはホワイトボードがあったのでよかったのですが、もしなかったらどうなるのですかね。
ブラウザには専用のエクステンションをインストールしておきます。また受験が始まると専用のブラウザとチャットウィンドウがインストールされます。
リーディングとリスニングは大変でしたが、スピーキングとライティングは割と気楽です。トータルでは自分なりにいいスコアをとれたのではないかなと思います。2日の単語帳回しで覚えた単語は、2~3個ほど出ました。小さな悪あがきも無駄ではなかったようです。
全体の印象として、とにかくTOEICより全然大変です。リスニングはとても長く、記憶力が求められます。英語でのインプット経験が浅いと覚えるのは大変でしょう。
また高齢になると不利になると思われます。私はまだギリギリ50歳前で、物忘れが多いという実感はまだほとんどありませんが、50歳を超えると記憶力が急に落ちるらしいので、今後スコアが伸びる可能性は減る一方でしょう。今回のスコアが人生の最高スコアになるかもしれません。