3月11日からの解放(その1)
昨日は、職場から病院に行き、その足である場所に行って来ました。それは、自分の中で3月11日の記憶から、自分を解放したいと思ってのことでした。その前に、触れておかなくてはいけないことがあります。3月11日の地震で、北関東や東北の方々はとてもつらい思いをして、それは現在進行形なので、私の経験などは大したことないと笑われそうですが、あえて文字にして自分の気持ちを整理したいと思います。あの日は、職場にいましたが、地震の後で建物や人的被害がないか、確認をして回りました。その後、家の方向で火災の煙が上がっているのを見て、少し早めに退勤させてもらいました。帰る途中で、地震の日にも記事にしましたが、コンビナートの火災の火を目にしました。家に帰ると、すぐ近くのコスモ石油のプラントが爆発した事がわかりましたが、写真を撮っている間にも爆発があり、周り中が夕焼けと同じで、しかもずっと明るいオレンジ色に包まれ、少し遅れてものすごい音と熱風が吹いてきました。(この2枚は、以前紹介した写真です)建物の破片もばらばらと降ってきて、あたりには変な臭いがたちこめていました。その時は、冷静に記録の写真を撮ったり、破片を拾い集めたりしていましたが、しばらくして、夕焼け空を見ると何だかいいようのない不安に教わるようになりました。PTSDかもしれないと思ったのは、3月も終わり頃でした。あれから4ヶ月以上たって、ようやく夕焼けを見てもドキドキしたり息苦しくなることが減ってきました。2週間ほど前に家の前で撮った夕焼け空です。こういう写真を撮れる気持ちのゆとりが出て来たと、少し嬉しくなりました。ところが、その直後に東京に行った帰り道。ギリギリ間にあった千葉からの終電の窓からオレンジ色の空が見えた時、また息苦しくなりました。駅に降り立ち、ロータリー越しに撮った写真がこれです。午前0時半頃なのに、夕焼けのような明るい空。駅から歩いている途中でもパチリ。NTTの鉄塔がくっきりと浮かび上がっています。これは火事ではありません。工場地帯の煙突から出るガスを燃やしている炎です。それ自体は日常の光景なのですが、こんなに大きな炎が出ることは滅多にありません。運河を渡る時に撮った1枚です。あの爆発を経験していなければ、もしかしたら綺麗だと感じたかもしれない光景です。そんな工場のプラントが大好きだったはずなのに、あれ以来近づけないでいたので、昨日は思いきって出かけてみたのです。続きは明日書きたいと思います。