「中学受験をしたい!」

 

また始まったよ、このセリフ。

 

もう何度目だよ。

 

おてんば姫の言葉に、頭を抱える。

 

「はぁ...

 

やめておけ。

 

公立小学校、

 

公立中学校、

 

公立高校でいいじゃないか。

 

近くの公立高校は

 

神奈川県内TOP級の

 

 

 

偏差値40.

 

努力しなくても入れるんだ。

 

なんで頑張ろうとするんだ」(リアルの話)

 

 

公立高校の口コミを見ると、

 

「勉強したいなら他を」
「リアル鈴蘭高校」
「だらしない人しかいない」


という感じ。
 

 

 

「世の中には、スゲー頭のいいやつがいっぱいいるんだろ! 戦ってみたいんだよ! やってみたいんだよ!」

 

また言っているよ。

 

こんなにも恵まれた環境を捨て、自ら修羅の道を行くとは....

 

世の中、ガチの天才がうじゃうじゃいるんだよ。

 

難しい勉強とかはそういう人たちに任せておいて、

 

 

 

オマエは上腕二頭筋でも鍛えてろ!

 

と言いたくなるが...

 

 

 

 

 

 

 

「知らん。好きにしろwww」

 

 

 

もうむりだ。

 

 

 

「おけwww さらばじゃ!」

 

そしておてんば姫ことはな子は中学受験の世界に足を踏み入れた。

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クククwww

 

わたくし~ごはんおおもり~もばかじゃない。

 

おてんば姫の付き添いに、二人を付けた。

 

一人目は神官のクリフト。

 

はな子に"ほの字"だから、はな子が無理をしそうになったら、真っ先に止めるだろう。

 

二人目は魔法使いのブライ。

 

30歳まで童貞を守らないとなれないという伝説の魔法使いになって、

 

すでに40年も経つ超ベテランだ。

 

クリフトがはな子を襲いそうになったときの止め役には打ってつけだし、

 

なによりもブライから70歳を超えて童貞を守り続ける強い精神力を学んで欲しい。

 

こうして、

 

はな子、

 

クリフト

 

70代童貞...

 

 

失礼、

 

ブライの3人による中学受験の旅が始まった。

 

第1章~ライバル登場~

 

最初に受けたのは、全国統一小学生テストだ。

 

全国の小学生とその保護者を集め、■谷大塚を始めとした塾への勧誘が有名なところだ。

 

はな子はテストを受け、無事に■谷大塚への入塾許可を勝ち取るも、

 

「大手は合う気がしないwww」

 

と勧誘を断り、新たな旅へと出発。

 

そしてたどり着いたのが、生徒数とテストの回数が最も多いことで有名な日能研だ。

 

「ここだったら毎週戦える! 指がなるぜwww」

 

日能研に入ってまず驚いたのが、

 

顔見知りがたくさんいること。

 

そしてテストの成績順にクラスが分かれていること。

 

新入りのはな子が入ったのは、もちろん一番下のあんぽんたんクラス。

 

まずは着実にクラスUPを目指すことにした。

 

 

 

 

 

 

日能研に通い始め数日経ったある日のこと。

 

いつものように日能研のビルに入ろうとしていたはな子が、一人の先生に呼び止められた。

 

はな子は先生に従い、通路の脇に退かされる。

 

そしてはな子の後ろから室長が一人の男子生徒を出迎え、いっしょにビルの中へ、そして教室へと向かって行った。

 

生徒は手ぶら。

 

なぜか室長がNバックを持つという異様な光景。

 

 

 

「あれは誰だ?」

 

隣にいるクリフトが答える。

 

「彼は特別な生徒です」

 

 

 

「生徒に普通も特別もないだろうに」

 

 

「・・・」

 

どう答えればよいのか分からず、困惑するクリフト。

 

見かねてブライが補足する。

 

「姫.彼は御三家の合格が約束されたエリート中のエリート.どの塾も彼の合格実績が喉から手が出るほど欲しいのです。もしもですよ、彼の機嫌を損ない、彼が日能研を退塾。そしてSAPI×や、■谷大塚、早稲□やA光なんかに行かれてしまうと、間違いなくあの室長はクビです。今、姫の通う日能研では、彼こそが2025年2月の希望なんです」

 

 

「( ゚Д゚)ハァ?」

 

 

ポカーンとしているはな子を見て、隣のクリフトがうながす。

 

「さ、姫。参りましょう。今日は姫が最も苦手とする国語です。まずは漢字の練習から始めないと、また小テストで0点ですよ!」

 

「そうじゃそうじゃ。まずは国語を頑張りましょう。そうすればいつか姫様も...」

 

二人にうながされるまま、ビルに入りエレベーターに乗り込む。

 

だがその横顔は納得していない。

 

たった一人に、いい大人があの態度。

 

なんだあれは?

 

あれじゃどこかの横柄な王子様みたいなじゃないか。

 

あんなやつがなんだというんだ。

 

 

そうか!?

 

そしてはな子は気が付いた。

 

 

「ふっwww これだよこれwww

 

 

こういうのを待っていたんだよ!

 

ブライ、クリフト。わたしは決めたゾ。

 

 

 

 

 

そしてはな子は、まず敵と同じ――

 

 

――マジッククラスを目指すことを決めた。

 

 

一度ホンキになったはな子を止められるものは誰もいない。

 

クリフトとブライのサポートのおかげで、はな子は最速でマジッククラスへ上がることに成功!

 

そして遂に同じ教室/同じクラスで戦うことができることに!

 

第2章~迫る危機~

 

Mクラスに入り、やっと同じ戦場に立つことができたはな子。

 

だがそこへ、おおもりの使いが現れた。

 

「姫! 今すぐおおもり様のところへ!」

 

「断る!」

 

即断即決がモットーのはな子。

 

だが、クリフトとブライにうながされ、おおもりのもとへ。

 

日能研に通い始めすでに2カ月。

 

その間はな子は一度もおおもりと会っていなかった。

 

はな子はおおもりを見て仰天。

 

そこにいたのは、変わり果てたおおもりの姿だった。

 

もともと薄い髪が無くなり丸坊主に。

 

髪が無くなっただけでとても老け込んだように見えたおおもりを見てはな子はショックを受ける。

 

「どうしたwww」

 

 

 

 

「恐ろしい夢を見た」

 

おおもりは、まるでさっき見てきたかのように、淡々と語り始める。

 

 

 

 

「一人の天才が、

 

ありとあらゆるテストを受けて、

 

すべての合格をもぎ取るという、

 

最低最悪の夢だ。

 

そいつのせいで最初の合格枠が一人減る。

 

中学受験は、

 

合格した数を競うのではなければ、

 

偏差値の高い学校に受かればいいわけでもない。

 

入りたい学校に受かって、

 

はじめて意味をなす。

 

きっと2025年の中学受験を大きく揺るがすことになる」

 

そしておおもりは続けた。

 

「わたしはもうお前を止めない。

 

世界の様子を見てこい。

 

そして戦って――

 

 

 

勝て!

 

 

 

姫ならできる。

 

 

 

 

ブライにクリフト、

 

 

姫を頼んだぞ」

 

 

 

中学受験に迫る危機!

 

はな子はどう立ち向かうのか!?

 

 

 

第3章~会心の一撃~

 

はな子は再びマジッククラスに戻り勉強を始める。

 

以前見た彼の姿は、教室には無い。

 

調べたところ、どうやら彼は基本的に授業を受けていないようだ。

 

だからいつも、教室には空席が一つある。

 

だが幸いなことに、育成テストや公開模試は全部受けているようだ。

 

勝つとしたらそれらのテストだけだ。

 

はな子は彼のことを

 

――デスピサロ

 

と名付け、一人で勝手にライバル視した。

 

中学受験の戦いは極めて単純。

 

テストの結果だけだ。

 

はな子は得意な算数、社会、理科を徹底的に磨き何度戦うも、デスピサロに敗れる日々。

 

だがはな子とてマジッククラスにいるのだ。

 

決してバカじゃない。

 

分析に分析を重ねた結果、デスピサロの強さが分かってきた。

 

彼は――

 

 

 

 

――隙が無い。

 

国/算/社/理/と各科目、上位5人の順位と名前が貼りだされるのだが、全ての科目に名前が載っている。

 

 

そして4教科の合計は常に1位。

 

 

一方のはな子は、国語は一度も載ったことがない。

 

 

算数/社会/理科だけで点数を稼ぐという典型的な酷語女子。

 

 

もう無理か――

 

 

誰もが諦めそうになったとき、

 

 

 

ついにあの技を修得!

 

 

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そしてついにてっぺんへ。

 

念願のデスピサロに勝つことができた!

 

 

 

 

 

いや、違う。

 

正確には――

 

 

 

――対等に戦えるだけのチカラを得たのだ。

 

 

 

だがそれが――

 

 

――彼との最後の戦いだった。

 

 

 

はな子がクラス1位となった翌週。

 

 

 

座席表の名前から――

 

 

 

 

――デスピサロが消えた。

 

 

これから何度も勝ってやろうと意気込んでいたのに...

 

とショックを受けるはな子。

 

 

 

すぐにクリフト/ブライが調べ、デスピサロの行方は判明した。

 

 

 

 

 

 

 

なんとデスピサロは伝説と言われる――

 

 

 

 

――トップオブマジッククラスへ移籍したのだ。

 

 

 

デスピサロをトップオブマジッククラスへ送り込むことができ、ホッとする室長。

 

 

 

 

はな子は違う。

 

 

デスピサロと戦いたい。

 

 

そのためには、同じクラスを目指す必要がある。

 

 

 

だがその希望は――

 

 

 

 

 

――叶わない。

 

 

なぜならば、

 

はな子が修得した"会心の一撃"には大きな弱点がある。

 

 

 

それは

 

 

 

 

自分でコントロールができない。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

はな子は悩んだ。

 

 

どうすれば、自在に使えるのか。

 

 

悩みに悩んで、悩みまくった。

 

 

 

 

 

 

そしてクリフトに相談をした。

 

 

「酷語を国語にしたい!」

 

 

 

 

最も弱い国語を鍛える以外に道はない。

 

 

 

 

が、クリフトの答えはキビシイものだった。

 

 

 

「姫、それはむりです」

 

 

「なぜだ! 国語さえ点数を取れれば、デスピサロと戦えるかもしれない!」

 

「申し訳ありません。姫にはむりなんです。わたくしはそれ以上は...」

 

 

クリフトの答えに、はな子は絶望。

 

 

すぐにブライのもとへ駆け込む。

 

 

「ブライ。相談がある。

 

そなたは魔法使いだ。

 

魔法使いは国語への深い知見があると聞く。

 

わたしも国語を使いこなし、

 

いつか魔法を使えるようになりたい!」

 

はな子の熱い言葉を聞き、ブライの視界が歪む。

 

「姫...不肖ブライ...うれしゅうございます」

 

ブライは涙を拭きながら、淡々と告げた。

 

「ですが姫には...

 

 

 

――むりです」

 

「なぜだ! 説明せよ!」

 

ブライは言葉を続ける。

 

「たしかに魔法使いになるためには

 

数多くの魔術書を読み、

 

長い詠唱を覚える必要があります。

 

わたくしはそのためにーー

 

 

 

 

――30年の月日を費やしました」

 

 

ブライは遠くを見ながら、30年間の修行の日々を語りだす。

 

誘惑があったこと。

 

それを断ち切るためにフランス書院文庫を読みまくったこと。

 

気が付けば2次元で悟りを開いたこと。

 

淡々と告げるブライの言葉には、重みがあった。

 

 

「繰り返しになりますが、

 

姫は魔法使いになれません。

 

仮になれたとして、

 

そのころはすでに――

 

 

 

 

 

 

 

 

 

――中学受験が終わっています」

 

 

 

 

「・・・」

 

言葉につまるはな子。

 

たしかに、30歳で中学受験はできない。

 

「姫、たしかに会心の一撃はコントロールができません。

 

ですが、勉学に励むことにより、出やすくすることは可能です。

 

これを受け取ってください。

 

姫を、さらに強くしてくれる武器になります」

 

 

 

 

 

 

 

「これは?」

 

 

 

「これはキラーえんぴつ」

 

 

 

 

 

「テストのとき、文字を書く速さが2倍になります。

 

ですが姫の基礎学力は変わりません。

 

まずは基礎をしっかり修得してください。

 

そうすればきっと、

 

このえんぴつが役に立つでしょう」

 

 

「これがあれば、デスピサロとも戦えるか?」

 

 

「いつか必ず。

 

 

このブライが約束しましょう」

 

 

「おけwww」

 

はな子は"キラーえんぴつ"を装備した。

 

 

さいごに

 

元ネタはドラクエ3の第2章でございます。

 

戦友ブロガー様のくそオモシロイ記事を読んで、悪ノリしてしまいましたwww

 

子育てや中学受験、

 

ホントに大変です。

 

いろいろあります。

 

でも、くよくよしても始まらないんです。

 

明るく、前を向いて頑張りましょう!!!

 

また午後に真顔パー

 

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ごはんおおもり

 

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