おはようございます
本日から3月に入り、木々の緑が日ごとに色めく季節になりましたが、皆さまいかがお過ごしでしょうか
本日の記事は、建築士 児玉博文の執筆連載『UGコラム~落穂拾い~』です
今回は、「文化人のお墓を梯子(ハシゴ)する in SUGAMO」-前編-をお届けいたします
文化人のお墓を梯子(ハシゴ)する
in SUGAMO
1.はじめに
「おばあちゃんの原宿」と云われる東京都豊島区巣鴨を舞台に著名人のお墓を散策する企画を考えてみました。「歴史上の著名人や文化人のお墓を探訪する」随分と酔狂な企画だと我ながら思いつつ、2018年1月初旬に出かけてみました。
今回は、その時に探訪した著名人のお墓を幾つか紹介します。
2.巣鴨について
今回訪れたお墓の場所は、巣鴨を代表する「とげぬき地蔵(高岩寺)」ではなく、白山通り(国道17号線)を挟んだ反対側に位置します。ここに都立では最も小規模な「都立染井霊園」があります。ここで地名の「染井(ソメイ)」について少し説明をしておきます。
江戸時代後期、染井村の植木屋さんが売り出した新種の桜。その名を「染井吉野(ソメイヨシノ)」と云いますが、皆さんも聞かれた事が有ると思います。(JR巣鴨駅の近くには「吉野桜の碑」があります)今回は、そんな都立染井霊園と近くのお寺に祀られている文化人のお墓を紹介します。
3.文化人の墓探訪
最初に紹介するのは、「都立染井霊園に祀られている二人の著名な文士と家族」のお墓です。
a、高村光雲と息子夫婦 光太郎・智恵子の墓
「小説・智恵子抄」は余りにも有名です。
写真-1
写真-2
b、二葉亭四迷(本名:長谷川辰之助)
代表作「浮雲」で有名ですが、ロシア語の翻訳も手掛けていた二葉亭四迷。ネーミングの時に自虐的に「くたばってしまえ」からもじって付けた事は有名です。
因みに、墓石に刻んだ本名の右上にペンネーム「二葉亭四迷」と書かれています。
写真-3
写真-4
次は、都立染井霊園に隣接する「慈眼寺」に祀られている二人の文化人です。
c、芥川龍之介と家族墓
龍之介は叔父の養子となり「芥川」姓となります。芥川家は代々「茶の湯」で徳川家に仕えた家柄です。龍之介の長男は俳優で有名な芥川比呂志、三男は音楽家で有名な芥川也寸志。
墓誌には、長男 芥川比呂志(俳優・演出家)の名前が刻まれています。
写真-5
写真-6
向かって左が龍之介の墓 右は家族墓と墓誌
写真-7
芥川龍之介の墓
d、司馬江漢(江戸時代の絵師で我国最初の洋画家・蘭学者・随筆家)
写真-8
解説板には平賀源内と交流があった旨が記されています。
(つづく)
写真・文責 児玉 博文
-後編-もお楽しみに
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