全国野球場巡りの旅の続き。今回は番外編。

というか、この日記の8年ぶりの続編である。

 885球場め 石垣第1、第2、沖電八重山球場 | スコアブック使いと少年 (ameblo.jp)

 

2024年5月11日 土曜日

この日は茨城県龍ヶ崎市のTOKIWAスタジアム龍ヶ崎へ、東京新大学リーグを見に行った。踏破済みの球場へわざわざ交通費をかけて足を運ぶのは珍しいケースだが、この試合はどうしても見たかった。

優勝争いの直接対決、共栄大VS杏林大。共栄大は勝ち点を取れば優勝、杏林大は連勝なら優勝決定、2勝1敗ならV争いは次週(最終週)の共栄大の結果待ちとなる。まあまさしく天王山、天下分け目の一戦といえる。

しかし私は普通の野球は既に見飽きてしまった身であり(通算観戦数4000試合超)、それだけなら見に行かないが、共栄大のエース砂川さんをどうしても見たかったのだ。

8年前の2016年12月、石垣島の沖縄電力八重山球場を踏破した時、砂川さん(当時石垣第二中学2年)を見ている。中学軟式野球の八重山地区予選。5回を投げ無失点。この時砂川さんを大いに気に入り、スコアブックに「好投手」とメモ。その後もチェックを続けてきた(便利な時代だ)。砂川さんはその後、八重山高校に進み、離島のハンデを乗り越え高3夏の大会でエースとして優勝(残念ながらコロナ禍で甲子園大会は無し。優勝したのでいろいろ報道があり、砂川さんは小学5年の時に野球好きだった父親を亡くしていたことも知った。私が見た時には既に父親と死別していたのか。それでますます立派な子だなとほれ込んだ)。共栄大に進学したことを知って、いつかは見に行きたいなと考えていた。有り難いことに3年となった去年からエースとなり、登板は土曜日と予測できるようになった。そしていよいよ優勝をかけた試合。間違いなく砂川さんが投げるはず。このドラマを見ずしてお前は何のために球場巡りをしてきたんだ。

9時半、先発投手が発表され、共栄大はやはり砂川さん。試合が始まったが、杏林大の投手・岩井も、さすが優勝しようかという学校のエースだけあって好左腕。息詰まる投手戦となり、これは1点勝負、砂川さんと岩井の我慢比べの展開となった。

しかし共栄大は7回裏、二死一塁で、高校時代から砂川さんとバッテリーを組む七番・比嘉が右中間を破る殊勲のタイムリー二塁打。この1点を、8回表アタマから砂川さんを救援した岡澤が守り切り、共栄大が1-0で勝って優勝に王手をかけた。

共栄大が勝ったので、次のプロジェクトがやりやすくなった。私は砂川さんにファンレターを渡そうと計画していた。ファンレターといっても手紙ではない。8年前に見た試合のスコアブックのコピーを渡そうと思ったのだ。そうすることで「長年貴方に注目して応援していた人がいますよ」と伝えたかった。(もしも共栄大が負けたら、マネジャーさんに託そうと思っていた)

球場の外に出ると、共栄大の選手たちが出てきていて、砂川さんはユニ姿のまま、応援の学友らに「応援来てくれてありがとう」と言って回っている。ふと砂川さんが一人になったので近づいていき「砂川さん」と声を掛けた。

「ファンレターを受け取っていただけますか」

「ホントですか(注 この時パッと嬉しそうな顔をしてくれたような気がする)。ありがとうございます」

スコアのコピーを入れた封筒を渡す。そこで帰ればよかったのに、砂川さんが中身を見てどんな顔をするか見たくて「開けてみてください」と言ってしまった。

「はい。失礼します」

砂川さんは中身を見てくれた。でも特に反応は無かった。

私「それは、砂川さんが中学生の時の試合のスコアです。私は八重山球場でその試合を見て、それ以来砂川さんに注目していたんです。それで今日も見に来たんです。これからも頑張ってください!」

「はい、ありがとうございます」

それでその場を離れた。今思えば、自分の言いたいことだけ言って、わけのわからんオッサンやなと思われた気がする。砂川さん、どうもすみませんでした。しかも現在私は虫歯のため左の前歯が抜けた状態。ますます間抜けなオッサン感がマシマシ。こんな顔で声掛けしてしまいどうもすみませんでした。

それにしても砂川さんは、爽やかで礼儀正しく明るい好青年。こんなふうに人生を生きてる人もいるんだなとまぶしい感じだった。

 

帰り道、砂川さんに渡したスコアの原本を眺めていて、相手チーム石垣中学の四番打者の名前が「比嘉」だと気づく。もしやと思い調べるとやはり、この比嘉は今日の試合で殊勲打を放った比嘉であった。8年前に見た二人が揃って活躍する試合を今日は見たことになる。なんという球場巡り冥利に尽きる巡り合わせ。ハッピーな思いに浸る。

 

翌日。共栄大はまた勝って優勝を決めた。砂川さんは4-2とリードした8回裏から救援、2回無失点で胴上げ投手となった。

高校時代は県大会で優勝しながらコロナのため全国大会に進めなかったが、大学で全国大会の切符をつかんだ。砂川さんの野球人生は何と立派なものであろう。息子の充実した青春をお父さんも天国で喜んでいるだろう。私も砂川さんを8年間チェックしてきて、素晴らしいストーリーを見せてもらった気がする。来月の全国大会は仕事で見に行けないが、きっと立派な投球をするに違いない。ガンバレ共栄大学、砂川投手。エールを贈りたい。

 

全国野球場巡りの旅の続き。

 

■旅の計画決定までの経緯■

今回の旅は、ヤングリーグの大会で例年使われる鹿児島県・串良球場を目当てに飛行機の切符を早々と取ったが、大会が近くなり球場に電話してみたら、7月まで整備のため休場中という。それで慌てて別の球場を探した。ゴールデンウィークなので未踏破球場はいくらでも見つかるだろうと思ったら、意外に少なく苦労したが、なんとかレアな球場を見つけた。しかし、もう無暗に九州に行っても簡単に球場が見つかるわけではなさそう。今後は慎重なプラン立てが必要。

 

2024年4月24日 水曜日

19:35 板橋の自宅出る。板橋駅からJR180円。日暮里から京成1050円。

京成日暮里駅構内のファミマでコーヒー120円。旅の始まり祝す。

21:37 成田空港着。1月と同じ場所で寝る。第2ターミナル地下。寝てる人多数。まともには寝られず。

 

2024年4月25日 木曜日

05:50 起きる。無料連絡バスで第1ターミナルへ移動。飛行機代は往復で19080円。

07:30~09:40 飛行機。前夜空港で寝れなかったので眠くて機内でよく寝た。隣空席。福岡着く。暑い。予定無しの1日。福岡空港から赤坂まで地下鉄260円。

10:30 赤坂駅で下車。平和台球場跡地を見物する。1990年に球場踏破して以来34年ぶりの再訪。あの時はダイエーホークス初年度。球場は大型スクリーンを設置したり「年増の厚化粧」という感じだった。現在、球場跡地は芝生広場になっている。ここで幾多の名勝負が繰り広げられたのか……感慨にふける。球場記念碑が見つからずスマホ検索。ようやく見つけて写真撮る。どうせヒマなので適当に歩く。安い弁当屋を見つけて食う。「まんだらけ」も偶然発見。もう特撮やアニメの台本は店に置いてないとのこと。残念。東野圭吾『手紙』、江戸川乱歩『魔術師』の文庫本が100円コーナーにあったので買う。

この後は博多駅から原田駅まで行って、駅近の「井手ちゃんぽん」(このちゃんぽんは非常に美味い)を食うつもりであったが、「麺屋 きく川」という店の前を通ったらイイ感じのトンコツの臭みに鼻腔を直撃されつい入店。ラーメン800円食う。濃厚で美味し。結局博多駅までぶらぶら歩く。

 

17時過ぎ博多駅からJR1130円。車中で『手紙』読み始める。面白い。19時過ぎ、佐賀駅で下車。両親への土産「北島のまるぼうろ」買う。(注 美味いと好評だった)1700円ほど。佐賀バスセンターのファミマでコーヒー180円。

21:15 「佐賀バスセンター」から路線バス。

21:28 「ちやの木」バス停で下車。運賃240円。

21:42 ネカフェ入る。

 

2024年4月26日 金曜日

05:40 ネカフェ出る。950円。8時間ナイトパック・オープン席。歩く。コンビニ弁当で朝メシ。

07:05 佐賀みどりの森球場着。佐賀のメイン球場。踏破済み。硬式高校野球・春季九州地区大会の準決勝なので見に来た。この日はタマホームスタジアム筑後でホークス二軍戦もあったので迷ったがこちらにした。入場料600円。パンフ500円。

神村学園(鹿児島)が珍しいシートノックをしていた。捕球した球を故意にこぼし、そこから送球する。捕球ミスしても慌てず処理する練習か。さすが強豪校はやることが違う。最初は故意にこぼしてると気づかず「みんな下手だなあ」と思った(笑)。

 

九州の高校野球は試合運びがキビキビしててとてもいい。

15:40頃 「森林公園前」から昭和バス(路線バス)乗る。渋滞。

16:30 「佐賀バスセンター」着く。運賃430円。

16:46 佐賀駅からJR。運賃1130円。車窓から鳥栖球場見る。記憶と違う。改築されたのか?(注 帰宅して調べたら近年改築されていた)

17:50頃 博多駅着く。昨日見つけて気に入った駅構内待合室へ行く。ここは携帯を充電できるのだ。昨日私の隣席でスマホで何やら映像を見ていた女性がまた同じ席で映像を見ている。私も昨日と同じ席に座る。もしかしてこれは何かの出逢いなのかと期待するも女性はすぐに帰って行ったw。

 

博多駅地下街の「Shin Shin」という店で博多ラーメン。替え玉プラスして970円。とても美味かった。

博多駅から地下鉄。運賃260円。西新駅で下車。

20:50 ネカフェ入る。よく寝た。

 

2024年4月27日 土曜日

04:40 ネカフェ出る。8時間ナイトパック・オープン席1170円。

コンビニで食料調達。

05:36 西新駅から地下鉄。始発なのにとても混んでる。運賃260円。

05:50 博多駅で下車。

06:10 博多発のJR。運賃950円。直方駅まで。直方駅から平成筑豊鉄道に乗り換え。運賃330円。ふれあい生力(しょうりき)駅まで。水田地帯を走る電車、1両編成。

07:42 ふれあい生力駅で下車。徒歩1分で球場。

 

福智町営球場。最近発見した球場。場内放送設備無し。この日は仮設の装置を使っていた。観戦したのはボーイズリーグ(中学硬式野球)の九州選抜大会。パンフあるが販売なし。ネット裏席内に審判員席が設けられており、その隣で観戦したが、審判員たちが熱心に審判技術論を交わしているので感心。通算1132球場め。

試合後、球場近くの図書館へ。その後スーパーで焼き鳥買って、コンビニでビール。

 

16:06 ふれあい生力駅から平成筑豊鉄道。運賃330円。直方駅で降りて、筑豊直方駅まで歩きだすも道がよくわからず、公園で遊んでいる子供に道を訊く。子供たちどんどん集まってきて、みんなで道を教えてくれる。なんてかわいい子供たち。表情もイキイキ、キラッキラ輝いている。「(遊びで)お忙しいところ、ありがとうございます」と礼を言う。いや~田舎の子供はかわいいね。

 

16:45 筑豊直方駅から筑豊鉄道。運賃410円。

17:13 穴生(あのお)駅で下車。

18:03 穴生駅下のネカフェ入る。

 

2024年4月28日 日曜日

05:58 ネカフェ出る。12時間ナイトパック、オープン席。料金1600円。

06:08 穴生駅から筑豊鉄道。運賃410円。筑豊直方駅まで。寒いので防寒着着込む。JR直方駅まで歩く。

07:16 直方駅からJR。運賃280円。新飯塚駅まで。

07:51 新飯塚駅前から高速バス。運賃210円。「庄内鳥羽」バス停まで。 

07:58 下車。コンビニで食料調達。15分歩いて球場。

 

飯塚市 庄内野球場。観戦したのはフレッシュリーグ(中学硬式野球)の春季リーグ決勝大会。最近このリーグがこの球場をよく使用している。場内放送設備なし。仮設の装置で放送あり。パンフなし。通算1133球場め。

 

11:35 「庄内鳥羽」バス停に戻る。 

11:53 来た時と同じ高速バス乗る。運賃210円。新飯塚駅前まで。

駅ビルのコンビニでビール買って飲む。

 

さて明日は九州はどこも雨。せっかく九州まで来たのに。本当は明日は長崎・諫早球場の第1と第2を一気に踏破する計画を立てていた。「のんのこベースボールフェスタ」という高校硬式野球フェスがゴールデンウイーク中、諫早の各高校他、九州各地の学校も参加して行なわれているのだ。しかし九州全土が完全な雨予報。福岡の香椎浜球場という草野球場で中学軟式の試合を見つけたが、それも多分雨でダメ。福岡ドームでホークス戦はあるが、大枚払って観るのは気が進まない。一応チケジャム(注 素人間のチケット売買サイト)まで調べはしたが。結局明日は博多でおとなしくしてようと決める。

 

14:06 新飯塚から博多行きJR乗る。運賃760円。

15:00頃 博多着。またお気に入りの駅構内待合室に行き、スコア清書したり。博多駅ビルの「博多めん街道」に行き「一幸舎」でラーメンと替玉。バリカタ加減がとても良かった。1030円。こんなに美味いバリカタは初めて。「博多めん街道」には人気ラーメン屋が集まっており、各店すごい行列。行列がさほど出来てない店に入った。このフロアはぜひ制覇したいもの。

 

博多から西新まで地下鉄。運賃260円。

21:05 ネカフェ入る。

 

2024年4月29日 月曜日

05:00 ネカフェ出る。8時間ナイトパック・オープン席。料金1170円。雨降っている。コンビニで食料調達。西新駅の近くに大きな図書館があることもわかったが、雨で外歩きする気にもなれず、結局西新駅の商業ビル周辺で終日過ごす。弁当屋、書店、トイレ。乱歩『魔術師』読む。ファミマでパックのホルモン焼き買ってビール。ホルモン美味し。持ってた食パンに染み込ませてツユまて完食する。これなら『ザ・ノンフィクション』出れるな(笑)。「無駄に過ごしてるのは別に今日だけじゃねえ」と開き直る。

21:15 昨日と同じネカフェ入る。野球はやはりすべて中止だった模様。福岡ドームの試合は柳田が逆転サヨナラ3ランというすごい試合。行けばよかったと少し後悔するも、こればかりはわかんねえからな。雨は野球旅には付き物。今日一日のことはきっぱりあきらめよう。

 

2024年4月30日 火曜日

05:10 ネカフェ出る。料金1170円。8時間ナイトパック・オープン席。

05:36 西新駅から地下鉄。運賃300円。

05:56 福岡空港駅着。 

07:15 福岡空港発。

09:10頃 成田空港着。

 

最後の雨は残念だったが、博多ラーメンも3杯食えたし、レアな2球場行けたし、まあ良しとしよう。

今回の旅のMVPは「直方の子供たちの可愛さ」。

 

 

神奈川高校野球・春季大会 準決勝

 

2024年5月3日 横浜スタジアム

近年、神奈川高校野球の準決勝以降は、指定席前売り券がネットで買えるようになり、徹夜とか、長時間の行列とかしなくてよくなり、とてもいい。

この日は第二試合が超ビッグカードであることに加え、第一試合で、ちょっと知ってる人の子供が出場するかもしれないので、たまには上手な野球も見ましょうかねと思い、見に行ったが、その子は出場せず残念。

 

第一試合 武相6-5向上

両チームともよく打つ。これで投手陣を整備すれば夏も暴れられるぞ。試合時間2時間44分は10分の暑さ対策休憩を含むとはいえ長すぎ。

 

第二試合 東海大相模5-1横浜

横浜の先発投手は1年生の 織田翔希 。好素材だが、東海打線にはまだ通じない。横浜は関東大会がかかった大事な試合で1年生を先発させたのは失敗だったのでは。エースで準決勝を勝って関東大会を決め、負けてもいい決勝で1年生先発でよかったのでは。しかも決勝の相手はどちらが来ても東海大相模よりは力の落ちる相手。でもこんなことは横浜首脳陣は百も承知のはず。それでも織田先発ということはエース奥村頼の信頼感がイマイチなのか。これでは横浜は夏も苦しいぞと思いがちだがアラ不思議、夏になると横浜はキッチリ投手を仕上げてくるのだ。夏の横浜高校には魔力があるのだ。

横浜は織田と同じく1年生の、ショートの 池田聖摩 も出場。守備がとても上手かった。

横浜が圧勝するのではと予想してたが、東海も強かった。東海は野球部に力を入れなくなったとの噂があったが、まだまだ優秀な選手がいるようだ。

横浜は二塁手の峯が死球を受け退場。1点を追う5回裏には、投手の奥村頼が初球盗塁を敢行、相手遊撃手に激突する激しいスライディング。相手遊撃手は球をこぼし、倒れて起き上がれず。関東大会出場がかかってる一戦だけに、なにか殺気だったムード。いいねえこのガチな感じ。トップクラスのチーム群が火花を散らすこの感じは全国でも神奈川が突出しており、これが神奈川高校野球の人気が高い要因と思われる。

 

久々に上手な高校野球を見て、特に第二試合は悶え死にするかと思うくらい面白かった。(最終的には5-1だったが、8回終了時点まで2-1だった)でも面白い高校野球を見るのは徹夜したり行列したり莫大なエネルギーが必要なので老齢の私にはもう無理。おとなしく球場巡りに取り組みましょう。

全国野球場巡りの旅の続き。

 

■今回の旅の計画決定までの経過■

金木球場と藤崎球場は以前から存在を把握していたが、試合日程がつかみにくい球場で踏破できていなかった。金木は社会人軟式でも使われる。しかし青森軟式野球連盟にはホームページが無く、試合日程をつかめない。青森の軟式チームの中には、チームのHPに大会組み合わせ表を載せるチームがあり、そこも小まめにチェックしてたが、大会直前になってのアップが多くて対応できず、踏破できてなかった。そんな矢先、青森のリトルシニアの県春季大会で、この両球場が使われる場合があると見つけた。(ちなみにこの大会はリトルシニア東北連盟のHPにも載らない超マイナー大会)そこでこの大会で両球場を狙うこととし、青森県内のリトルシニアチームのHPを重点的にチェックしてきた。すると今年の大会は4月20、21日に開催されると判明。この時期は硬式高校野球のブロック大会と重なるので、硬式高校で使わないマイナー球場でリトルシニアは大会をやるはずと踏み、まずはバスのチケットを抑える。続いて、頃を見て、大会を主催する東奥日報社に電話。両日の使用球場を教えてもらう。20日は金木、21日は金木と藤崎と聞き「YESッ!」と叫ぶ。こうしてやっとこさ旅の日程が決まったのだった。あとは両日の好天を祈るのみ。一時「21日が雨」との予報が出たが、やがて両日とも雨の心配は無くなり、安心して旅に出た。

 

2024年4月18日 木曜日

明日から3連休なので旅に出た。心配事はあるがクサクサしてても仕方ない。

20:40 板橋の自宅出る。

20:50頃 板橋駅からJR。運賃230円。

東京駅に着いて、売店でオニギリとコーヒー買って食す。

21:00 鍛冶橋駐車場より夜行ツアーバス。運賃5000円。

金曜夜のバスは高いので木曜出発にした。

4列シート。最前列で隣空席。前も広々としていてゆったり寝れた。ラッキー。

 

2024年4月19日 金曜日

08:14 弘前駅前着。予定より16分早着。

駅近の「すき家」で牛丼中盛580円食う。

続いて弘前市図書館までゆっくり歩く。9時過ぎに着く。東奥日報見る。明日から、この新聞社が主催する中学硬式野球大会の選手名鑑が連載されている。見る可能性がある5チームの名鑑をノートに書き写す。これでいちおう選手名は把握できる見込み。

特撮関連本の品揃えが妙に充実している図書館。写真集『ウルトラマンの現場』(小学館、2016年)見る。スタッフが私的に撮影した撮影現場スナップなどを集めた本。こんなものまで商品化されるんだから「ウルトラマン」てスゲエよな。他に昭和期の「仮面ライダー」のメイキングが詳細に掲載された分厚い本『仮面ライダー1971~1984』(講談社、2014年)も見る。ライダーにはウルトラほど興味が無いのでパラパラと。『怪奇蜘蛛男』の台本が採録されている。まあ読んだことある台本だが。台本の記述が細かい。伊上氏の才能が満ち溢れた傑作台本。あのショッキングな名セリフ「誰もが最初はそう思う!」は台本にちゃんと書かれてある。ただしこのセリフを叫ぶように言う形で演出したのは竹本監督。台本に「!」は付いてない。なんて細かい部分をチェックして愉しむ。誰か伊上氏のシナリオ集出してくれ~。出すのがファンの心意気だろが。

他に野球雑誌も読む。あと居睡り。

19:00 閉館とともに図書館出る。近くの弘前公園は桜の名所で、ちょうど満開の時期。夜桜見物に向かう車で道路は渋滞。東京の桜はもう終わったので、また桜を見れて、これは野球旅の余禄である。

コンビニで弁当食って、歩き続ける。

20:01 ネカフェ入る。弘前来たらいつも使う店。22時を過ぎると満席となった。明晩は気をつけよう。

 

2024年4月20日 土曜日

04:00 ネカフェ出る。8時間ナイトパック(オープン席)950円。

少しづつ明るくなり始める空。完全防寒着を持ってきたので寒くなし。コンビニで食料買い、コーヒーとパンで朝食。もう慣れた道を歩く。

04:45 弘前駅着く。

05:40 弘前駅からJR。運賃510円。車窓見つつ、今日の計画。今夜も弘前泊りなので弘前に戻る予定。2022年に弘前来た時に気に入った古書店にまた行くぞ。文学全集の井上靖の巻(なんと100円!)を買い逃したので今回こそ買うのだ。全集といえば、西村賢太は藤澤清造の全集出すのが夢だったんだよな。電子書籍の時代に、なにが全集だよ、時代遅れもはなはだしいよ、バカだよ西村は……でも俺も、若い人がサッカーだバスケだって言ってる時に、野球で、しかも球場巡りだぜ……俺のほうが完全に時代遅れだよ……でもまあ俺は、時代にスイスイ乗ってる奴より、時代遅れの奴のほうが好きだったりするんだよな……などとつらつら考えるうちに、

06:24 五所川原駅着く。跨線橋渡り、津軽鉄道のプラットホームへ。

06:35 津軽鉄道乗る。運賃560円、金木駅まで。これはすごいローカル鉄道。(注 中泊球場行った時に終点まで乗ったことあり)切符も懐かしい硬券。車体前面に「祝優勝 尊富士」のボードが付いてる。そうか尊富士は金木の出身だ。車両内には同じ文言の中吊り広告も。あと珍しいのは、車両内に本棚があり、本を借りられるようになっている。駅でこういう文庫を見ることはあるが車両内文庫は珍しい。好感の持てる鉄道だが「津軽鉄道はまだ大丈夫 そう思っていませんか?」とのコピーの、支援金を募るポスターが貼ってある。経営は苦しいみたい。頑張ってほしいものだ。

06:55 金木駅で下車。駅にも「祝優勝 尊富士関」の大きな張り紙有り。金木で何か美味いもの食おうと思って構内に貼ってあるグルメ紹介を見ると「激馬かなぎカレー」というのが美味そう。「うまい」と「ウマ」をかけたネーミングも面白い。馬肉入りか。隣駅の芦野公園駅で食えるらしい。球場は二つの駅の中間地点にあるので、帰りは芦野公園駅まで歩き、カレー食うことにする。金木駅から30分歩いて球場。

 

金木町運動公園野球場。若干掘り下げ型である点と、ネット裏席が長イス席と芝生席の併用式になっている点が珍しいくらいの平凡な球場。観戦したのはリトルシニアの県内大会。最終回二死走者無しから逆転劇という珍しい試合だった。場内アナウンス有り。パンフあるが販売無し。通算1130球場め。

08:49~10:38 試合。審判員名の漢字表記を審判さんに確認させていただいて踏破完了。10:45ごろ球場出て歩き出す。

11:20ごろ 芦野公園駅着。知らずに来たが芦野公園は桜の名所。満開とあって見物の人々や屋台で賑わっている。旧駅舎が「駅舎」という店名の喫茶店となっており、そこで念願の「激馬かなぎカレー」(1000円)食す。あと「太宰ブレンド 昭和の珈琲」(650円。金木は太宰治の故郷)も飲む。いずれもとても美味。田舎の喫茶店だからと見くびっていたがお見それいたしました。

 

12:46 芦野公園駅発の津軽鉄道乗る。電車は桜並木の間を走り出し、多くの観光客が、車両が桜の間を走り抜ける様を撮影している。芦野公園駅のホームは「桜のトンネル」と呼ばれ、尊富士の化粧まわしにデザインされたことから全国的に有名となり、にわかに超人気観光スポットになっているという(翌朝付の東奥日報の記事より)。図らずもそんなホットなスポットで人気電車に乗るという「ベタな観光」をしてしまった。朝は時代遅れの男気取りでいい気になっていたくせに(笑)。

 

津軽鉄道で五所川原駅に戻り(運賃650円)、JRに乗り継ぎ。14:33~15:21JR乗車。運賃510円。弘前駅まで。

駅で少し休んで、狙っていた古書店へ。2年前に買い逃した文学全集の井上靖、まだ売れ残っていて100円でゲット。他に有吉佐和子と井上靖の単行本も100円で買い、あと筒井の文庫本180円、新潮文庫『キネマの天地』(山田洋次、100円)と「野球狂の詩 8巻」カバー無しを50円で買う。他にも買いたい本あったが旅先で荷物になるので買えず。もう弘前に来ることはそうそう無さそうなので残念。

駅まで戻る途中に大きなスーパーがあり、そこで1000円ほどのパック寿司買う。駅前のコンビニでビール買い、駅前ベンチで飲み食い。なにか道行く人々に目を背けられてる気がするがw、かまわず愉しむ。「野球狂の詩」読む。短編5本全て傑作で5打数5安打。この頃の水島さんスゲエな。

弘前駅から30分ほど歩き、

20:10 昨日と同じネカフェ入る。満席寸前。危ない危ない。

 

2024年4月21日 日曜日

04:06 ネカフェ出る。8時間ナイトパック・オープン席、料金1060円。

04:38 弘前駅着く。コンビニおにぎりとコーヒーで朝飯。

05:40 弘前駅からJR。運賃210円。

06:00 藤崎駅で下車。待合室で休憩。07:05から歩く。30分歩いて球場。

 

藤崎アップル球場。

観客席無し、バックスクリーン無し、場内放送設備無しと、「球場」というより「グラウンド」な感じ。しかしこの球場を紹介するサイトに「ホームランがリンゴ畑に飛び込む球場」との一文があるように、周囲をリンゴ畑に囲まれているユニークな球場なので来てみたかった。

この球場のウリはもう一つ、センター後方に雄大にそびえる岩木山の眺め。まるで富士北麓球場のようだ。しかしそのせいでかどうか不明だが、球場の向きが変則的。太陽光線が飛球捕球の妨げとなる。岩木山を外野後方に置くために球場をこの向きにしたのだとしたら、プレーする選手にしてみたら、いささか無理があったかも。

観戦したのは昨日と同じ大会。場内アナウンス有り(仮設の装置による)、パンフあるが販売無し。

試合は昨夏のリトルシニア選手権で全国ベスト4の青森山田が圧勝するのではと予想していたが、意外にも2-9で惨敗。競争の厳しさを物語る。

08:52~10:49 試合。通算1131球場め。

 

試合後、歩いて藤崎駅に戻り、駅近くのスーパーへ。

またパック寿司買って店前のベンチでビール。すっかりセンベロ野球旅になってしまった。

13:10 藤崎駅に戻るが電車が17時近くまで無い。全席指定席の快速電車ならあるが指定席料金がかかるので乗らない。待合室で寝る。

16:49 JR乗る。運賃330円、五所川原まで。

17:18 五所川原駅着く。駅近のローソンでカップうどん食う。また待合室で寝る。

21:00 五所川原駅前から夜行バス。運賃8000円。4列シート。隣いた。木、金、土曜とまともに寝てないので車内でよく寝た。この弘南バスの夜行は昨年9月にも同じ便に乗ったが、途中で猛烈にトイレ(小便)に行きたくなり、止まる予定でなかったSAに急きょ止まってもらうという大失態を演じてしまったバス。今回は迷惑をかけることなく乗れた。でも乗務員の感じが悪いのは相変わらずだった。

翌07:06 東京駅新バスターミナルで下車。6分遅れ。

07:16 東京駅からJR山手線。運賃210円。

07:40 池袋駅で下車。

 

今回の旅のMVPは「弘前、芦野公園の満開桜」。

東京の桜とは咲きっぷりの元気さが違う気がした。名所の桜はやっぱり違います。

 

 

実相寺さんの公式サイトに、初見のインタビューが

掲載された。

貴重な内容。

実相寺ファン、英二さんファン、特撮ファンは

必読でしょう。

このサイトは貴重なものをいつも載せてくれるので

こまめにチェックしております。

 

ウルトラQのおやじ | jissoji-lab

2024年4月12日 西武球場

 

ホークス2対1西武。好ゲームだった。

ホークス先発東浜は6回まで無安打投球。7回裏1点先取されたが、続くピンチは抑え1失点で切り抜けた。これが大きかった。崩れだすと止まらない東浜の悪癖が今日は出なかった。

8回表、今年山川の人的補償で西武に移った甲斐野がセットアッパーとして出てきたのをとらえ、柳田と中村晃(今季初スタメン)のタイムリーで2点を挙げ逆転。

8回は松本、9回はオスナを投入してそのまま逃げ切った。

8回表、山川は好機で見逃し三振したが、中村晃は打った。この点、山川に定位置を奪われた中村晃の男の意地を感じるね。

その8回表も凡退した栗原は打率1割の絶不調。結婚してダメになったと言われるのが嫌で、頑張ってるんだろうけど、意識し過ぎじゃないの。小久保がどこまで我慢するか、我慢できる男なのか、見させてもらう。

倉野コーチは優秀。まだ投手が一度も乱打されてない。でも森がクローザー最後の年も、開幕当初は抑えてたが、5月頃から通じなくなった。その例から考えると、新しい投球パターンを見破られた後がどうなるかだな。倉野コーチの評価はその後にしよう。

前回はホークスの悪口を書いたが、選手の頑張りを見てるうちに、やはり情にほだされ応援しちゃうのがいつものパターン。

「どうせ勝ちさえすればファンの批判は消える」、という球団サイドの狙いにまんまとハマるのはイヤなんだが、一生懸命やる選手たちが可愛くて仕方ない。特に中村晃。前から好きだった選手にこういうまねされるとたまんない。

 

三森、リチャード、正木なんかはこのまま消えちゃうのかね。ホープと目されていた井上はどうなる。

2024公式戦が開幕し、
新監督の小久保ホークスは
調子の良い出だしのようだ。
そりゃ負け続けのスタートよりかは良いが、
どうにも 気を入れて応援しようという
気にはなれない。
他球団から横取りした選手が多すぎる。
私が応援したいのは、
こんな「横取りホークス」ではないのだ。

ドジャースを見てもわかるが、
こういう方法で「優勝を買う」のが、
今の潮流なのかもしれない。
若い人、新しい考え方に馴染める人は、
こういうやり方に抵抗がない
のかもしれない。
私みたいに文句言ってる人間が
古臭くて馬鹿なのかもしれない。
まあそうなんでしょう。
だけど、そうであっても、
私は無理して「今の考え方」に
合わせようとは思わない。
「今の考え方」に魅力を感じない。
魅力が感じられるなら、いくらでも
「今の考え方」に自分を合わせますが。

もしも、母親が食卓に出す料理が、
他所から横取りしたものばかりだったら、
子供は母親を尊敬できますかね?
愛情を感じますかね?
私が今のホークスに感じるのは、
それにとても似ている。

我が家の近くにあったが、

廃業してしまったようだ。

このチェーン店が次々と閉店しているという

記事を読んだが、その波に飲み込まれて

しまったようである。

私も開店当時は買ったりしたが、

すぐに味に飽きて買わなくなった。

食えば美味しいのに。不思議である。

売り子さんも若くて可愛い女子だったのに。

『福のから』の唐揚げは、

何度食っても飽きないが、

『天才』のは飽きてしまった。不思議。

商売とはムズカシイものである。


朝日新聞デジタル

 

宮原球場がリニューアル 4月から供用 栃木

津布楽洋一2024年3月4日 10時45分

 

建て替えられた宮原運動公園野球場=宇都宮市陽南4丁目

 

 

 老朽化に伴い、建て替え工事をしていた宮原運動公園野球場(宇都宮市)が完成し、4月1日から使えるようになる。外野スタンドや照明設備がなくなる一方、バリアフリーに対応するなど、時代の流れに即したコンパクトな野球場に生まれ変わった。

 宮原球場は1932年に建設された宇都宮常設野球場の流れをくんでいる。常設野球場は観客2万人を収容でき、34年にはベーブ・ルースと沢村栄治の日米野球の開催地にもなった。常設野球場が閉場した翌年の61年、近隣の土地に宮原球場が建てられた。

 観覧席は約9000席。75年から全国高校野球選手権の出場校が増えたことを受けて、栃木大会の舞台になった。78年の決勝戦では、作新学院がサヨナラ本塁打で小山を下して優勝するなど、数々の名場面を生んできた。

 施設の老朽化に加え、2011年の東日本大震災で照明施設などが大きな被害を受けたため、球場を解体して再整備することになった。22年には跡地(現・宮の原小学校)が日本野球機構などの聖地・名所150カ所のひとつに認定されている。

 新球場は総工費約17億円。両翼98メートル、中堅122メートルのグラウンドは旧球場と同じサイズだが、スタンドはバックネット裏と内野のみで約1200席。スコアボードはチーム名と得点を表示するだけで、夜間照明もない。旧球場の象徴だった赤土は、黒土に変わった。

 宇都宮市は新球場をコンパクトにしたことについて、工業団地内にある清原球場との役割分担などを理由に挙げる。住居地域にある宮原球場は、広い駐車場を確保しにくく、周辺道路の渋滞なども懸念された。 市は新しい宮原球場の主な用途として小中学生の大会などを想定。外野は天然芝で、興行利用は不可とした。県高校野球連盟は、1年生大会などでの利用を検討するという。

 近年の暑さに配慮し、バックネット裏のスタンドには大きな屋根を設置した。エレベーターや多目的トイレもある。

 外野スタンドがなくなったスペースなどを活用し、運動公園内には子どもたちが遊べる遊具や高齢者などの運動具を設置した。市が力を入れる3人制バスケットボールのコートも整備する予定だ。

 3月27日には開場式典があり、地元の陽南中学校と一条中学校・雀宮中学校のチームが記念試合をする。県野球連盟の鈴木一成専務理事は新球場について「野球をする学童も中学生も減っている。大谷翔平選手のブームもあり、ひとりでも野球人口が増えればいい」と話している。(津布楽洋一)

 

老朽化などのため建て替え工事が行われていた栃木県宇都宮市陽南4丁目の宮原運動公園野球場が完成し、市は21日、4月1日に供用開始すると発表した。3月から利用予約を受け付ける。

 新球場は総工費約17億円。面積約1万4千平方メートル、本塁-左右両翼間98メートル、本塁-中堅間122メートル。旧球場の特徴だった内野の赤土は黒土に、外野は天然芝になった。スタンドは3階建てで約1200席。

 隣接地には3人制バスケットボールコートも整備する。市教委スポーツ振興課の大嶋(おおしま)ふゆ子(こ)課長は「使ってもらってこそのスポーツ施設。歓声が響く日が待ち遠しい」と話した。

 3月27日には開場式典と、近隣3中学校の野球部による記念試合を行う。

 同球場は1932年、宇都宮常設野球場として現在の宮の原小の場所に建てられ、34年に日米野球最終戦の会場となり沢村栄治(さわむらえいじ)やベーブ・ルースらが出場した。61年に現在地へ移り、2017年から解体、建て替え工事が行われていた。

 

宇都宮市、宮原新球場10月に着工、清原球場は設計、雀宮体育館7月

2022/04/08 日本工業経済新聞(栃木版)

 

 宇都宮市は、宮原運動公園野球場(陽南4-5-6)の改築、宇都宮清原球場(清原工業団地14)の大規模改修、雀宮体育館(南町6-3)の改修工事を計画している。宮原運動公園は仮設球場解体を6月、球場新設を10月に着工。雀宮体育館は7月の着工を予定。清原球場は早期に基本設計を発注する見通し。当初予算に体育施設等整備費12億7134万円(委託料9477万円、工事請負費11億7653万円)を計上。宮原運動公園野球場は債務負担行為限度額(23年度)14億7876万円を設定した。

 宮原新球場は建築、機械設備、電気設備の3工種に分離し、6月までに発注。6~9月に仮設球場を解体し、10月から2024年3月末まで新球場を整備。東駐車場や園路(敷地北側約400m)の整備は24年4月から25年3月末までを見込んでいる。

 新球場の面積は1万3000平方m。敷地中央に配置する。両翼98m、中堅122m。スタンドはRC造3階建ての延べ2490平方m。会議室や更衣室、多目的トイレなどを配置。中央部に車いすも乗降可能なエレベーターを1基整備する。

 観客席は1200席を見込んでおり、車いすスペースを確保する。グラウンドは内野黒土、外野天然芝で軟式・硬式野球に対応する。球場改築工事実施設計はフケタ設計(宇都宮市)が担当した。

 東駐車場は214台分を予定。園路の総延長は約600m。東駐車場整備後、テニスコート付近から東駐車場付近の園路を接続させる。

 清原球場は、当初予算に基本設計委託料2638万円を計上。大規模イベント時に不足していた諸室の増改築、トイレ洋式化、照明塔6基のLED化、雨漏りの発生による防水工事、観客席の一部個別化を見込んでいる。

 工期や事業費などは検討中。現在、個別化している観客席はバックネット裏のみ。個別席のニーズが高いことから、ベンチシートとなっている内野席の一部を個別化する。

 施設は1988年に竣工したRC造地下1階地上1階建て延べ1万6350・24平方m。観客席はバックネット裏が1336人分、内野が1万4600人分、外野が1万4000人分。グラウンドは透水性人工芝。両翼97・6m、中堅122m、本塁バックネット間18・3m。

 地下1階には本部席や放送室、素振り練習場、審判控室、会議室、選手用ロッカー室、多目的室、ダックアウトなど。地上1階には公式記録室やTV放送室、来賓室、売店などが配置されている。

 雀宮体育館はアリーナ床その他改修、空調設備設置、電気力設備に分離し、6月までに発注。工期は7月から23年3月末まで。メインアリーナの床張り替え(1540平方m)や壁改修、トイレの洋式・乾式化、トレーニング室の天井改修、一部を除く空調設備(電気式)の設置や照明LED化を予定。実施設計は猪瀬建築設計事務所が担当した。

 施設は1984年11月に供用開始したRC造2階建て延べ3123・7平方m。改修工事で利用環境の向上や施設の保全を図る。

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聖地 宮原野球場 一新 来月1日供用開始 宇都宮市

2024年3月28日 07時52分

 

バックネット裏から見たグラウンド。スコアボードは電光式=いずれも宇都宮市の宮原運動公園野球場で

 宇都宮市が2022年度から改築工事を進めていた宮原運動公園野球場(同市陽南4)で27日、市関係者らによる開場記念式典と近隣中学校生徒による記念試合があった。4月1日に供用を始める。

 佐藤栄一市長は式典で「記念試合を皮切りに、この運動公園が市民スポーツの拠点として、より多くの皆さまに利用されるよう期待する」と述べた。

 1932年に開場した「宇都宮常設野球場」の流れをくみ、61年に旧球場の南西約500メートルの現在地で開場。東日本大震災による損壊で老朽化が進んだため、17年から閉場していた。

 

バックネット裏の「膜屋根」はカンセキスタジアムとちぎでも使われ、好評を得ている

 新球場の総工費は約16億9700万円。改築前と同じ両翼97.5メートル、中堅122メートルのグラウンドは内野に黒土と人工芝、外野は天然芝が敷かれる。興業利用は不可としており、9千席あったスタンドは約1200席に減らした。照明設備を外した一方、遮光・遮熱性に優れたフッ素樹脂加工の「膜屋根」をバックネット裏席を覆うように設置。バリアフリーに配慮し、エレベーターや多目的トイレ、車いす専用席も新設した。主に少年野球や草野球の利用を想定し、高校野球公式戦の予定はない。

 敷地内には球場の歴史を案内する「歴史伝承看板」も設置。宇都宮常設球場で1934年にあった第2回日米野球で沢村栄治(当時巨人)とベーブ・ルース(当時ヤンキース)が対戦したことや、日本野球機構(NPB)などが認定する「日本野球聖地・名所150選」に選ばれたことなどを紹介している。

 利用時間は午前9時~午後5時。利用(有料)の予約は、市公共施設予約案内システムか電話で。問い合わせは同運動公園=電028(658)1052=へ。(武藤康弘)

宇都宮市陽南の宮原運動公園野球場が、2017年から続いていた改築工事を終え、4月1日から供用開始される。この地区では戦前、日米野球で沢村栄治とベーブ・ルースが対戦するなど野球の伝統が息づく。球場は周辺環境への配慮でコンパクトになったが、暑さ対策やバリアフリー化などで、幅広い層に愛される施設に生まれ変わった。(八幡大輝)

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 同野球場から約500メートル先、現在の市立宮の原小学校の場所には、かつて宇都宮常設野球場があった。1932年の建設で、観客席は収容人数2万人を誇り、フェンスやスタンドは大谷石造り。34年の日米野球最終戦で沢村が登板するなど、数々の熱戦が繰り広げられた。跡地は2022年、日本野球機構(NPB)などが認定する日本野球の「聖地・名所150選」に、県内で唯一選ばれた。

 1960年の常設野球場閉場に伴い、後継的な位置づけで翌年誕生したのが宮原運動公園野球場だ。地域の野球熱に支えられ、住民からも親しまれてきた。しかし、半世紀以上経過して老朽化が進み、2011年の東日本大震災でナイター設備が壊れたこともあり、総工費約17億円をかけて解体・改築された。

 新球場のグラウンドは以前と同じ両翼98メートル、中堅122メートル。周辺に住宅地が広がるため、約9000席あった観客席は約1200席に縮小し、ナイター設備も廃止した。これに伴い、基本的に午前9時~午後9時半だった使用時間も、午後5時までに短縮。騒音や渋滞につながらない運営を重視する形になった。

 一方、内野は赤土からユニホームなどの汚れが目立ちにくい黒土に変更。スコアボードは手動から電光掲示板へと刷新した。フェンス沿いに高さ約15~28メートルの防球ネットを設置し、暑さ対策でバックネット裏のスタンド上の屋根も拡大した。エレベーターや車いす席、多目的トイレも設置し、バリアフリー化も進んだ。

 新球場は小中学生の大会や草野球の会場としての使用を想定。供用開始に先立ち、今月27日には開場式典が行われ、地元の一条・雀宮中の合同チームと陽南中が対戦する。市教育委員会スポーツ振興課の大嶋ふゆ子課長は「地域に親しまれた球場が7年ぶりに使えるようになる。再び多くの人に利用してもらい、歓声が響き渡る球場になってほしい」と期待を寄せた。

 球場は市公共施設予約案内システムか電話で予約できる。問い合わせは宮原運動公園(028・658・1052)。

4月1日から供用が始まる宇都宮市の「宮原運動公園野球場」。27日に行われた記念式典では宇都宮市の佐藤栄一市長など約130人が出席し、テープカットや始球式などが行われました。

その後は、球場に近い陽南中学校と一条・雀宮中学校の合同チームの記念試合が行われ、真新しい球場が歓声に包まれました。

宮原野球場は、1932年に建設された宇都宮常設野球場の流れをくんでいます。1934年には、球界の伝説、沢村栄治とベーブ・ルースが日米野球で対戦するなど日本の野球史に球場の名を刻みました。

2017年から7年の歳月を経て生まれ変わった宮原野球場は、両翼ともに97.5メートル、センターは122メートル。改修前に約9000席あった観客席は、バックネット裏と内野のみの1200席に縮小したほか、ナイター設備を廃止しました。

改修の内容について宇都宮市は、市内にある清原球場との差別化を図るためとしています。

一方でバックネット裏の観客席には、暑さ対策のために屋根が設置され、バリアフリーに対応したエレベーターやトイレなども設けられました。

改修された球場では主に、小中学生の大会や草野球などでの使用を想定しているということです。

また球場の周辺には今後、市が普及に力を入れている3人制バスケットボール・3X3のコートの設置も予定されています。

【宇都宮】新しくなった宮原運動公園野球場(陽南4丁目)で27日、開場式典と中学生チームの記念試合が行われた。青空の下、球児たちが県産ブレンドの黒土に替わったグラウンドで白球を追いかけた。

 式典のテープカットに続いて一条中、雀宮中の合同チームと陽南中が記念試合で交流。始球式ではいずれも野球経験のある佐藤栄一(さとうえいいち)市長が投手、馬上剛(うまがみごう)市議会議長が打者、小堀茂雄(こぼりしげお)市教育長が捕手を務めた。佐藤市長は「(日米野球の歴史をくむ)伝統ある野球場。市民スポーツの拠点となることを期待している」とあいさつした。

 野球場は旧球場の老朽化に伴い、建て替え。両翼97・5メートル、中堅122メートルで、グラウンドを赤土から黒土に替えた。選手が控えるダッグアウト脇には1、3塁側ともに独立のブルペンを新設した。観客席は、背もたれのある独立席も含めて約1200席。洋式トイレや多目的トイレ、エレベーターも完備している。ナイター照明はなくした。

 市によると、グラウンドの土は鹿沼市産の黒土と栃木市産の砂を7対3で配合した県産ブレンド。雨の翌日でもぬかるまなかった。軟式、硬式野球とソフトボールが対象で、年内の土日は予約でほぼ埋まっているという。入場料を取る興行利用はできない。

[2022/4/8 栃木版]

 宇都宮市は、2022年度の体育施設の整備事業で北西部地域体育施設の基本設計や宮原運動公園野球場の改築工事、雀宮体育館の空調設置・照明改修等工事、および清原球場の大規模改修基本設計を実施する。本年度の当初予算では、体育施設等整備費に12億7134万円を計上したほか、宮原運動公園野球場の改築工事で23年度に14億7876万円の債務負担行為を設定している。

 北西部地域体育施設については、DBO方式で新里町地内に体育館および運動場の整備を計画している。22年度は基本設計を策定し、23年度に事業者を募集・選定する。24~26年度に実施設計や工事を行って、26年度から供用開始するスケジュールを想定している。

 宮原運動公園(陽南4-5-6)内では、新野球場の整備を計画している。新野球場は、現在の仮設球場を解体した跡地に建設する方針。夏ごろに仮設球場の解体工事を行った後、秋から新球場建設工事に着手して、23年度に完成させる。設計は、フケタ設計(宇都宮市)が担当した。

 新しい野球場の規模は約1万3000平方mで、硬式、軟式、ソフトボールが利用可能。外野は天然芝、内野は黒土のグラウンドとし、ダグアウトの延長上のグラウンド隅にブルペンを設置する。夜間照明については設置しない。

 観客席は、整備基本計画では2300席と想定していたが、半数まで規模を縮小することを構想している。外野席は設けず、バックネット裏から内野席までの範囲に観客席を配置する。球場内設備については、ロッカー室、会議室、審判室、役員室など、試合の開催に最低限必要な諸室を設置するという。

 雀宮体育館(南町6-3)は、アリーナに未設置の空調を整備し、老朽化した照明をLED化する。設計は、猪瀬建築設計事務所(宇都宮市)が担当し、夏以降に工事を実施する。

 清原球場(清原工業団地14)については、施設の老朽化に対応するため、施設の全体的な大規模改修を行う。現在のところ、雨漏り対策の防水、部屋の増改築、観客席の改修、照明設備のLED化などを構想。観客席は個別席の需要が高いため、増設を検討している。整備内容やスケジュールは、基本設計をまとめる中で決定する。

老朽化などのため建て替え工事が行われていた栃木県宇都宮市陽南4丁目の宮原運動公園野球場が完成し、市は21日、4月1日に供用開始すると発表した。3月から利用予約を受け付ける。

新球場は総工費約17億円。面積約1万4千平方メートル、本塁-左右両翼間98メートル、本塁-中堅間122メートル。旧球場の特徴だった内野の赤土は黒土に、外野は天然芝になった。スタンドは3階建てで約1200席。

 

隣接地には3人制バスケットボールコートも整備する。市教委スポーツ振興課の大嶋ふゆ子課長は「使ってもらってこそのスポーツ施設。歓声が響く日が待ち遠しい」と話した。

3月27日には開場式典と、近隣3中学校の野球部による記念試合を行う。

同球場は1932年、宇都宮常設野球場として現在の宮の原小の場所に建てられ、34年に日米野球最終戦の会場となり沢村栄治やベーブ・ルースらが出場した。61年に現在地へ移り、2017年から解体、建て替え工事が行われていた。

 

全国野球場巡りの旅の続き。

 

04:40 板橋の自宅出る。もうキツイほどの寒さではない。コンビニでオニギリ買って食う。

05:02 板橋からJR。運賃1980円。――05:10赤羽05:20――06:53宇都宮07:00――07:14鹿沼で下車。車内で寝た。

宇都宮からのJR日光線の車窓から、野球場が見えたのでスマホで調べると、改築された「宇都宮・宮原球場」だった。今日は御殿山球場だけで帰宅する予定だったが、最近改築が終了したと聞く宮原球場にも、ついでに行くかと思いつく。改築新球場に行っても、旧球場と同じ位置、同じ向きに建設された場合、新たな踏破球場としてはカウントしないのが私のルールなので、あまり改築球場に行くのは気が進まないのだが、せっかく栃木まで来たのだし、また来るのでは汽車賃もかかるし、「ついで踏破」のチャンスなので活かそうというわけだ。

鹿沼駅に着いて、宮原球場で今日何か大会やってないか探す。県高野連のページ見るが宮原球場での試合無し。次に県軟式連盟のページを見たら、社会人軟式野球の県選抜大会というのを宮原球場で9時から3試合やると書いてある。これはハシゴにおあつらえ向き。御殿山球場の踏破が順調に終われば、宮原球場にハシゴしようと決める。

07:25 「鹿沼駅前」から路線バス。

07:28 「天神町」で下車、運賃200円。徒歩10分で球場。

 

鹿沼 御殿山公園野球場。かなり古い草野球場で、今日もわざわざ来るか迷ったが、いちおう踏破しておくかと思い、来てみた。(注・実は超重要球場であることが帰宅してから判明)

この球場の存在は、1997年から知っていた。鹿沼運動公園野球場を踏破した時、道路地図で場所を確認した(当時の私はパソコンで地図を見れる知識がなかった)が、その時、鹿沼駅にほど近いこの球場の存在にも気づいたのである。しかし既に、大きな試合で使われる球場ではなくなっており、その後存在も忘れ、踏破しないままになっていた。今回「一球速報」サイトにより試合があるとわかり、ああそういえばそんな球場あったっけと来てみた。

 

観戦したのは、軟式大学野球。実力差のあるチームの対戦で、19-0、5回コールドという、見続けるのになかなかの根気を要する試合。勝ったチームは4イニングの攻撃で実に23盗塁(盗塁刺は無し)。場内アナウンス無し。パンフあるが販売無し。試合前、女子マネさんに頼んでパンフ見せてもらい「一球速報」サイト掲載の選手名簿と同一と確認。これによりアナウンス無しだが選手名は一応判明扱いとする。

09:02~10:34試合。草野球場なので、本部席とネット裏観客席を隔てるカベも無く、選手交代を公式記録員に報告する主審の声も直に聞ける。こうして選手交代も把握でき、スコアノーミスで踏破成功。通算1029球場め。

宮原へのハシゴのため、すぐに球場を出てJR鹿沼駅まで歩き始める。

電車の本数が少なく、バスに乗って早く駅に着いても無駄なので歩く。

駅周りにコンビニ無く、コーヒーも飲めず残念。

11:12 JR鹿沼駅着。

11:53 JR乗る。運賃210円。

12:02 鶴田駅で下車。球場まで歩くが、道を間違う。犬の散歩をしていた方に道を訊き、

12:30 球場着。第三試合開始に余裕で間に合った。

 

宇都宮市 宮原運動公園野球場。

先月、球場開きが終わったばかりの改築球場。球場そのものは完成してるが、球場周りではまだ整地工事が続いている。観客席もまあまああり、夏は別として春秋なら硬式高校野球でも使えそう。ちょっとトイレが小規模な感じ。

観戦したのは、社会人軟式野球の県選抜大会。企業チーム同士の熱のこもった試合。最近、中学生の試合とか、さっきみたいな大差ゲームばかり見ていたので、成熟した大人の野球の味わいを堪能。場内アナウンス無し。パンフ無し。主審が公式記録席に選手交代を報告するたびに、その近くへ走っていき盗み聞きして選手交代を把握。スコアノーミスで踏破完了。

 

もしも旧球場と位置がわずかでもズレていれば、旧球場とは別球場として扱い、球場踏破数にもカウントしようと考えたが残念、帰宅して調べたら、ほぼ同一の位置、方向に改築されているので、やはり球場数にはカウントしない。旧新両方の球場に行っているのは、西武第二、郡山開成山、保土ヶ谷、横須賀、沖縄市、那覇奥武山、石川・弁慶がある。改築後の球場で行ってみたいのは、滋賀・守山、兵庫・姫路、愛媛・宇和、沖縄・名護、佐賀・唐津、茨城・牛久、栃木・黒磯。踏破数にカウントしないので、行くのはよほど余裕のある時になるだろう。

 

14:11~16:16 試合。終わって、また駅まで歩く。今度は迷わずにすんだ。

16:44 鶴田駅に戻る。16:56発の電車に乗ろうと思ったが、安全確認の影響とやらで遅れて来て、

17:16 鶴田発。宇都宮に着いて、売店でコーヒーとポテチ買う。17:35宇都宮線に乗り換えて、車内でコーヒーとポテチでハシゴ成功お祝い。場内アナウンス無しの2試合よく頑張った。赤羽で乗り継ぎあって、

19:23 板橋着。運賃1980円。19:30すぎ帰宅。

 

帰宅して調べたら、鹿沼 御殿山公園野球場では、1951年に1試合だけだがプロ野球・一軍公式戦が開催されていると判明。イースタンリーグ開催もある模様。これは絶対に踏破せねばならない、重要な球場であった。偶然行ってみてよかった。

NPB一軍戦開催球場で現存するものはぜひすべて踏破したいが、ざっと数えたら、あと10球場ある。軟式野球でも聞いたことが無い踏破困難球場ばかり。これは難しいでしょうなあ。

 

今回の旅のMVPは「意外に超重要球場・御殿山球場!」