罵声が飛ぶミラノ
ミラノの街にとっては最悪の1日になった。
インテルは勝てば3連覇が決まったのにも関わらず、中位のシエナ相手に
引分け。ローマが快勝した為、勝ち点差1で最終節まで縺れ込む事に。
少し前まではローマの優勝なんて絶望的だったのに万が一にも大逆転が
起こるものなら、インテリスタは暴動しかねない。
シエナ戦終了の笛が鳴った直後の指笛は凄まじかった。
ミランはUEFAカップ出場権に手の届かないナポリ相手にアウェーとは言え
3-1の完敗。4位に浮上して怠慢になったと言われても仕方ない結果だ。
ヴィオラは先制されたものの、降格目前のパルマ相手に3-1で快勝。
これでまた4位と5位が入れ替わり。
【最終節(4/18 15:00~)】
カターニャ(17位)vsローマ(2位)
ミラン(5位)vsウディネーゼ(7位)
パルマ(18位)vsインテル(1位)
トリノ(15位)vsフィオレンティーナ(4位)
カターニャとパルマの勝ち点差は2。下回った方が降格!!
この2チームの結果はインテル、ローマ優勝の結末に直結する。
ミランは勝利が絶対条件、かつヴィオラが引分け以下の場合のみ4位確保。
非常に厳しくなった。だが、あのような試合をしてたらそれも仕方ない。
サニョルはユーベ?
9日、サニョルの代理人ヴィゴレッリ氏とモラービト氏がユーベオフィスを訪問。
ミランのターゲットだったが、ユーベ移籍を発表する可能性が高まった。
現在、移籍市場で積極的なのはミランだが、インテルも負けてはいない。
一連のバレンシアお家騒動によりダビド・シルバも注目選手の一人であり、
インテルも彼を欲しがっている。
マドリーやバルセロナが彼に目を付けているが、アメデオ・カルボーニの仲介
によりインテルも獲得に動いている模様。移籍金は2,000万ユーロ前後だが、
3つのクラブの争いになれば、さらに金額が引き上げられる可能性もある。
仮に2,000万ユーロという金額が実現すれば効果的な補強となりそうだ。
獲得する所があれば出て行く所がありという事で・・・ガナーズはホットだ。
フレブ、フラミニ、セスクがチェルシー地区のクラブでパーティを催したと聞き、
ベンゲルはどう思っただろう?もはや諦めるしか無さそうだ。フラミニに続き、
ベンゲルは選手をあと2人は失うことになりそうだ。
セスクにはカルデロン会長が3,500万ポンドの資金を捻出している。
フレブも既にミラノ行きの航空券を予約している筈。彼の行き先はインテルだ。
フレブの代理人ニコライ・シピレフスキもこの動きを認めている。さらに「今後、
2週間のうちにすべてまとまるだろう」ともコメントしている。
つまりパーティーは旅立ちのパーティーなのだ。
トップ交代
ラポルタ会長は、来季の監督にペップ・グアルディオラ就任を発表。
ライカールト監督は5年間のバルサでの監督生活に幕を閉じる事になった。
ラポルタはライカールトに関して「クラブの歴史を作り、優秀な働きをしてく
れた」と感謝しながらも「成績は彼の時代が終わった事を示す」と述べた。
まぁ、それは監督のみならず選手についても言えるのだが。
スカパーの番組でカンプ・ノウに来たソシオに対して「今季のバルサをどう
思うか?」の質問に対して、子供からおば様に至るまで手厳しいものばかり。
●CLはまあまあだったがリーガは駄目だったな。全体的には全く不満足。
●選手のモチベーションが足りない。ライカールトも表情が暗い。
●個人プレーが目立ち過ぎ。チームとして機能しなくちゃ。例えばマンUは
ロナウドだけが目立っている訳じゃないだろ?その逆では駄目なんだよ。
●UCL制覇など欲しい物を手に入れてしまったメンバーは貪欲さに欠ける。
●A「ロナウジーニョはやる気ないな。デコもパッとしない。ザンブロッタなんて
最悪だよ。」
B「アビダルも駄目だ。」
A「俺も好きじゃない、どうでも良いけど…。メッシは良かったけどさ。」
B「まあ、全体的に駄目だったね。」
B「ロニーは何処か行くだろうし、デコ、マルケス、テュラム、ザンブロッタ、
アビダルなど大掃除が必要さ。」
A「あの金髪はどうだよ?」
B「グジョンセンはあと1シーズンは持ちこたえるさ。」
クラシコで大敗したクラブに対して罵声を浴びせる為、多数のソシオは空港に
駆けつけた。
警官が止めに入らなければならない混乱もあり、ファンの怒りは頂点に達し、
鎮静化する為にも、ラポルタ会長が大きな決断を下す必要性が生じていた。