水曜日。同期のダンちゃんに誘われて、恵比寿で待ち合わせ。かつての職場だったエリアだから、勝手知ったる何とやら。
……と思いきや、目まぐるしい勢いで変貌しつつある街だけに、駅周辺は知らない店も増え、人も増え、すっかりよそ行きの街となってしまったような気さえする。
そんな恵比寿だが、かつての下町っぽさも残っている。今回は、創業60周年を迎えた居酒屋の名店『さいき』を訪問。路地にこぢんまりとその店はある。
10席ほどのカウンターに座る先客が詰めてくれて、2人分の席を確保。はいはい、荷物は預けなくちゃね。まずは生ビール。
「お通しが3品でますので」という説明を受ける。そうそう、この店はお通しが豪華なのだ(値段もそれなりに張るけど)。漬け物、天婦羅盛り合わせ、刺身盛り合せで3品。
生ビールが空きそうなので、今度はサッポロ黒ラベルの壜ビール。ちょっと甘みを感じて、やっぱり旨い。
お通しだけでも酒の肴としては充分なのだが、腹っ減らしな2人。つまみをあれこれと追加。かにクリームコロッケが美味いな。
海老しんじょうも良い食感。
関鯖の塩焼きも2人でつまむには丁度良い。
誰かが注文したらしく、凍結酒の一升壜登場。すかさず、「俺もそれ頂戴」と声を掛ける。銘柄は一ノ蔵 無鑑査(一ノ蔵/宮城)。
シャーベット状になっているので、かき氷のような食感でサッパリいただける。
都合、2杯飲んだ。ウチでも作ってみようっと。
客は途絶えることなくやってくる。「いらっしゃいませ」の代わりに「お帰りなさい」と声が掛かる。そう言えば、ウチらの入店時には何も言ってくれなかったなぁ。
客が増えるたびに、少しずつスペースを詰める。最後はかなり肩身が狭くなった。それでも、居心地が良い。常連が通う理由が解る気がした。
お店を出る時「ありがとうございました」の代わりに「いってらっしゃい!」と声が掛かる。勿論「いってきます♪」と挨拶。
「まくら」を食おうと『とよかつ』を窺うも、閉店時刻らしい。9時半で閉店とは早い。と、ダンちゃんから「おでんを食おう」との提案が。向かうは『とんからりん』。
おでんと日本酒って、ホントに相性が良い。日本酒は切らしている銘柄が多く、残念だったが、満喫できた。
2人とも沖縄系ミュージシャンのファンなので、沖縄の話もしたけど、職場の昔話に花が咲きまくった。
昔の飲み仲間ともまた一緒に飲みたいなぁ~。
【寄り道】
さいき
(閉店)とんからりん
(2008.10.29)