図書館に予約している本が手元に届かず、図書館ですぐ借りられた「怒り」を読みました。
2015年本屋大賞ノミネート作品です。
この作品は私、映画で観ているのです。
なので、誰が犯人なのか?
知っていました。
それでも、さすが吉田修一氏
どんどん読ませますね〜
下巻はほぼ一日で読み終えました。
「怒り」
著 吉田修一〈中公文庫〉
2016年 上巻P310 下巻P279
本の裏表紙より(上巻)
若い夫婦が自宅で惨殺され、現場には「怒」という血文字が残されていた。
犯人は山神一也、27歳と判明するが、その行方は知れず捜査は難航していた。
そして事件から一年後の夏
房総の港町で働く槙洋平•愛子親子
大企業に務めるゲイの藤田優馬
沖縄の離島で母と暮らす小宮山泉
の前に三人の男が現れた。
さて、三人とも殺人犯の神山と同じような年齢で、身元がはっきりしない訳ありの三人の若者。
いったい犯人は誰なのか?
それぞれの場所で関わる人物たちと、信頼関係を育んでいたはずが‥‥。
そして、それぞれの結末は?
映画「怒り」
監督 李相日
2016年 142分 PG12
いや〜今振り返ると映画は豪華キャストですね〜
渡辺謙、妻夫木聡、松山ケンイチ、森山未來、綾野剛、宮崎あおい、広瀬すず、などなど
謎の三人の若者は、皆んな怪しいのです。
でもね〜犯人の「怒り」が病気としか思えないのよね。
テーマとしては我が身を守るあまりに相手を信じ切れない人間の弱さなのでしょうけど、犯人の殺害の動機が、カミュの異邦人みたいだな〜とちょっと思いました。