内田也子のブログ

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細々と読書を続けていましたが、いつの間にか映画の忘備録のようになりました。

ストーリー

平成3年に起きた二児同時誘拐事件。

警察担当だった新聞記者の門田は、被害男児が人気画家になったことを知り、30年後未解決事件の真相を追い始める。

2024年 本屋大賞3位

2027年 2月映画化決定




「存在のすべてを」


著 塩田武士 〈朝日新聞出版社〉

2023年 P464


別な本を読んでいたのですが、チラリと数ページ読んでみたら、やめられなくなって一気読みしました。


最初は塾帰りの小6の男児の誘拐事件でした。しかし、この男児は囮だったみたいで、同時に身代金1億円で4歳の男児が誘拐されるのです。


そして、この男児の母親はネグレクトで、全く息子の誘拐に危機感が無いのですが、その両親(誘拐児の祖父母)は会社社長で1億円を用意するのですが、犯人の指定場所に置かれたトランクは第三者によって、落とし物として交番に届けられてしまうのです。


誘拐犯の動きや手掛かりが掴めぬまま、3年後にこの誘拐児童は、祖父母の元に戻るのです。

それから、この児童の人生が動き出し


それから30年、お蔵入りして時効を迎えたこの事件を調べ始めた新聞記者がいて‥‥。



読んでいて、この物語は絶対映画化されると思いました。しかし、キャストは誰?

西島秀俊と広瀬すずは発表されていますが、、


う〜ん、都合良くストーリーが展開して突っ込み所は多々ありました。誘拐児童が行方不明になっていた3年間、警察は何をしてたのか?そして誘拐犯は、どうして更なる身代金要求をしなかったのか?そしてなぜ児童をそのままにしていたのか?


社長の娘で普通の親がいるにもかかわらず、なぜ誘拐児童の母親はパチンコに明け暮れているのか?


ちょっとご都合良すぎ?とも思ったのですが

最後はウルウルしてしまいました。


「存在のすべてを」って、気持ちは分かりますが、もっとしっくりするタイトルはないのかな?と思いました。


飛び飛びのGWを過ごした私ですが、娘に

「ママ、暇ならNetflixの細木数子のドラマを見れば?」と勧められ(?)私の友人グループLINEにその事をチラリと書いたら、何人かの友はすでに見ていました。笑(一人は、Netflixを契約していないのでYouTubeのダイジェスト版を見たと言ってました。)

私と同年齢の友人たちのそれぞれの感想を参考にしながら、全9話、数日かかりましたが一気見でした。


しかし、私は細木数子の「六星占術」を少なからずも信じていまして、(笑)家族全員の相性や良い年、悪い年なども何気に調べているのです。


それは、私の母や母の友だちが細木数子のテレビ番組に洗脳(?)されていたからなのかも知れません。そして私に細木数子の「六星占術」を教えてくれて、占ってくれました。(笑)実は私、占い、風水など大好きなのです♪(自分の実力が乏しいので、良いと言われた事は信じるタイプなのです)



「自分を生かす相性 殺す相性」


著 細木数子〈祥伝社〉

1985年 P263


今から40年位前でしょうか、「天中殺」という言葉が流行り、人は誰でも12年に2年悪い年回りがあるという占いが爆発的な人気を誇りました。


その頃、この細木数子の「六星占術」が阪神タイガースの優勝や、芸能人の破局などを言い当て、話題を呼んだのだと思います。


今回、細木数子の半生を描いたNetflixのドラマを見て、もう一度この本を探してパラパラ読んでみたのですが、確かに占い本としては面白いのです。よほど優秀なゴーストライターさんがお書きになったのだと思いましたが、プチ悩みを抱えた読者には素人でもとても分かりやすい説明でした。(しかも、誰もが知っている有名人、芸能人の名前や運命数を例にしているので、説得力がありました)


目次

1章 六星で、相性運はどこまで読めるか

2章 占命盤に映し出される自分の未来

3章 運命星で「自分の宿命」を読む

4章 大殺界を、どう乗り切るか

5章 自分を生かす相性 殺す相性

6章 親子の相性を高める方法


自分の良い未来を選択したいと思うならば、参考にしてみても損は無いかな〜なんて思いました。


細木数子のテレビ番組も何回か見ていましたが、ただならぬ女性である事はわかりました。




Netflixドラマ

「地獄に堕ちるわよ」


2026年4月〜配信 全9話

監督 瀧本智行

キャスト/戸田恵梨香、伊藤沙莉、三浦透子、生田斗真、


2000年代に毒舌占い師として一世を風靡した細木数子氏(2021年没)の波瀾万丈な半生を描いた実話ベースの物語。

全9話で、戸田恵梨香が主演を務め、幼少期の困窮や「六星占術」の確立。数々のスキャンダルを乗り越えてきた素顔に迫る。


監督の瀧本智行氏は「愛、裏切り、野心、邪心、保身‥‥。その時々の欲望に忠実に生きた彼女のエネルギッシュな姿」を描いた。と述べています。

〈転んでもタダでは起きない〉

彼女のバイタリティは、戦後の日本を生き抜いた一人の女性として、迫力を感じました。


敗戦からバブルまで、世の中の移り変わりもよく分かります。


細木数子が幼い頃母が言ってきかせます。

「悪い事をしたら、地獄に堕ちるのよ」と。


ドラマの中で細木数子は「私は何度も地獄を見てきた。地獄なんか怖くない」と。

まさに、そんなドラマでした。


そして、最後

「先生は、もうすぐ大殺界ですよね」

と言われると


「私、占いなんて 信じてないの」

って、、圧巻でした。

これと言った予定もなく、飛び飛びGWの私も、ほんの少しGW気分を味わいたくて、行ってきました、愛する早稲田松竹へ♪


今年劇場公開された2026年版「嵐が丘」も、すでに早稲田松竹で上映されますが、乗りかかった「嵐が丘」ですから、邦画上映にも興味が湧きました。


それが、1988年作品。全くの昭和的作品なんだけど、これが凄かった!



「嵐が丘」


監督、脚本 吉田喜重

1988年 132分


キャスト/松田優作(鬼丸、ヒースクリフ)、田中裕子(絹、キャサリン)、三國連太郎、名高達郎、石田えり、高部知子


イギリスの原作を、火山地帯の鎌倉時代へ舞台を移し、因習の残る荒野での愛と復讐の物語へ大胆に脚色した。


海外の古典小説を日本風にアレンジした作品では、黒澤明監督の「蜘蛛巣城」(マクベス)が好きでたまらない私ですが、この「嵐が丘」もじっとりした迫力がありました。


(黒澤明 「蜘蛛巣城」)


1988年はどんな時代だったのか?

この年公開された映画は、「ニュー•シネマ•パラダイス」「レイン•マン」「愛は霧のかなたに」など。

邦画では、「となりのトトロ」「火垂るの墓」「ぼくらの七日間戦争」「肉体の門」「ふたりぼっち」など盛りだくさんですね。


それにしても、吉田喜重監督の事は私はあまり知らなくて、映画「秋津温泉」の岡田茉莉子さんが奥様なのですね。

この映画「嵐が丘」では吉田喜重監督の独特な美学を大いに感じました。



熊本の山岳地帯が舞台だったのか、とにかく幻想的な荒地。地球の果てに連れて行かれたような感覚になりました。


そして、呪われた一族の娘、絹(田中裕子)の美しいこと!

父(三國連太郎)が京の都から戻る時に拾って来た孤児、鬼丸(松田優作)がまた、ヒースクリフそのもの!粗野で乱暴で無知で、一途。



二人が結ばれるシーンは、「純愛」の美しさでしたね〜。

(この頃は、女優さんたちもスパッと脱いでいた時代なのですね)


日本風のアレンジはセリフの聞き取りにくい面もあったのですが「嵐が丘」の世界観は十分に感じました。(それにしても、女優さんたち次々と脱がなくても、、田中裕子だけで私は充分)




朴訥な役柄の松田優作も、彼でなければ醸し出せない空気があります。


このような日本映画もあったのですね。