<5月17日のポイント>156円台回復なるか | 佐藤りゅうじの今宵もうっしっし~

佐藤りゅうじの今宵もうっしっし~

FOREXを中心に、マーケットの鼓動をお伝えします

ドル・円がジリジリと戻しています。今日の東京時間には156円目前まで水準を引き上げる場面がありました。昨日からのドル円の上昇ですが、昨日の欧州時間の買いがとても強い印象を持ちました。資本筋なのか、単に先高期待から押し目買いなのか分かりませんが、買いが引きませんでした。

 

今回に買いにより、昨日の日足は、下ヒゲの長い陽線となり、チャートは戻りを示唆しています。156円台は直近の戻りが抑えられた水準です。同水準の売りを簡単にこなせるとは思いませんが、この価格帯を抜けてくると、5月2日の早朝に介入が実施された157円台です。なかなか新規の買いを入れにくい水準ではあります。

 

ところで、今日、155.50付近から155円台後半に上値を伸ばしたきっかけは、日銀が国債買い入れオペで5-10年のオファー額を前回の4250億円に据え置いたことでした。市場では、日銀が前回に続き減額するとの見方もありました。日銀の据え置き決定を受けて、日経平均株価は下げ幅を縮小しました。為替も株も、なんだか日銀の動き次第になってきました。それだけ、いまの日銀の金融政策は、他の中銀に比べ突出しているのでしょう。為替市場は、いずれ日銀VS市場になる構図になる気がしてなりません。

 

FOREX NOTE 2024 為替手帳 好評発売中