<5月8日のポイント>ドル円は21日線を突破、156円付近に注目 | 佐藤りゅうじの今宵もうっしっし~

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ドル円が戻り歩調となってきました。前日、NYクローズベースで21日線を上抜くと、今日は東京時間から買いが先行し、155円台を回復しています。正直に言って、目先は、戻り売りが先行するかと思っていました。個人的なことを言えば、買い遅れました。喉元過ぎれば熱さを忘れるというところでしょうか。確かにファンダメンタルズに大きな変化もありませんので、買いが先行しても不思議はないです。
 

米債金利が低下していますが、日米の金利差は依然として大きく、ドル円をショートするには、スワップコストが大き過ぎるように思います。また、先日のイエレン米財務長官は、日本の介入について、「こうした介入はまれであるべきで、協議が行われることが期待される」と述べており、市場では、今後、GWに行ったような積極的な介入は難しくなっているとの見方もあります。先週は介入により乱高下しましたが、今週は相場が落ち着き始めており、それに伴いジワジワと円売りが出ているようです。
 

ここからの上値のポイントですが、節目の156.00に注目しています。この水準は、4月29日の高値160.17から5月3日の安値151.86のほぼ半値戻しにあたります。ここを上抜いてくると、5月2日の高値156.28や節目の157円が意識されます。157円台は米連邦公開市場委員会(FOMC)後に介入が実施された水準です。このため156円台半ばあたりからは、徐々に介入に警戒感が強まり、156-157円台は売りも出てくるでしょう。
 

俯瞰的にみれば、現状は151-157円台のレンジ相場と考えています。基本は買い方針ですが、買うなら154円台くらいがいいなぁと思っています。買い遅れました。。。
 

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