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段ボールという厄介な素材

紙器加工の材料の一つに段ボールがあります。多分最も活躍している材料なのですが、ウチでは中台紙や芯材としてたまに使うだけです。段ボール箱は通い箱などで日常多用するのですが、こと材料として使うと結構厄介な代物です。というのも中の波の方向で折れやすさや切りやすさが変わり、
サンプルカッターを使おうにも振動刃じゃないと上手く切れなかったり、
断裁機が使えなかったりとウチの加工設備だと上手くいかない場合が多いからです。
加工が苦手なため段ボールを使わない発想になりがちで
そのためノウハウの蓄積も少なく、
それが更に敬遠する要因になるという悪循環になっています。
苦手なものを無理してやる必要はないとは思いますが
もう少し自由に加工が出来るようになりたいとは思っています。

機械と手作り

機械で自動に作成が可能な場合と手作りじゃないと出来ない場合があります。
機械での作成の場合、準備にコストがかかりますが
加工費は低く抑えられるので大きなロットであればある程有利です。
ロットが増えると材料費も安くなる場合もあったり、
スタッフの慣れというのも量をやればやるほど向上するなど
さまざまなメリットがあります。
ただ、そういう大きな仕事は少ないです。
手作りの場合、
加工費がどうしてもかかります。
ただ、小回りがきくので仕様が固まっていない時などに有利です。
手作りは、機械では出来ない複雑な形だったり
厄介な制約があったりと
手間が非常にかかる場合が多いので割のいい仕事になりにくいのですが
創作意欲を刺激してくれる場合が多いのも確かです。
出来れば手作りの方でも利益がとれるようになっていけばと思っています。

「出来ない」の意味

ものづくりの会社として技術もセールスポイントにしていきたいので
なるべく「できません」という返答をしたくないのですが、
どうしてもできないこともあります。
ただ、「出来ません」ということに含まれている意味は結構広い範囲が含まれてしまいます。
何故できないのかということなのですが、
コストなのか
時間なのか
やったことがないからなのか
機械設備の限界なのか
素材の限界なのか
技術が足らないからなのか
他の事情なのか
いろいろあります。
この中で、やったことない、前例がないから出来ないということはなるべく言わないように心がけています。
でも前例がないことというのは、トラブルになる危険も高いのは確かで
安全を取って出来ないという気持ちもわかります。
この種類の「出来ない」は無理を言ってダメもとでやってもらうと案外うまくいくことが多かったりします。
完全不可能以外は試していける柔軟な頭でいたいです。

不安定で難しい

紙の怖さというか難しさの一つに、時間で変化をするというところがあります。
基本、木材などの繊維から作られたものだけに湿度などに大きな影響を受けるのですが
接着には主に水性の接着剤やニカワなどが用いられるので、
乾くまでじわじわと状態は変化します。
つまり接着剤が完全に固まるまでどのような仕上がりになるのか分からないということです。
貼り箱は芯材に化粧紙を貼るのですが、
貼りたてのときにはうまくついていてくれたのに、
次の日、浮いてきてしまうということがあったりします。
また、PP(ポリプロピレン)などをラミネートした紙だと
疑似接着といって貼った時にはついているのに
後になってはがれてしまうということもあります。
接着剤の問題は最も大きな課題です。

心を動かすには

昨日、中小企業家同友会の青年経営者全国交流会の2日目でした。
記念公演は㈱マザーハウスの山口絵理子さんの話でした。
「途上国から世界に通用するブランドを作る」
という演題で、山口さんの今までとこれからの話をされました。
題名から何となくブランド作りのテクニック的な話かと思ったら、
まったく違ってそのドラマチックな生き方に圧倒されてしまいました。
やはり、儲かるか儲からないは二の次で何かしなければいけないという
使命感というか衝動で生きてきた人の話というのは
正直マネが出来ないからこそ感動を生むのかもしれないと思いました。
多分本人はがむしゃらにやってきただけかもしれませんが
その経緯がどこにもない素晴らしいブランドストーリーになっていました。
一生懸命になれるものがある素晴らしさを認識した日でした。