Fender Japanストラトメンテ組替えカスタム その④ | RE/F-TECH の足あと by u-tak

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旧き良きギター、アンプを中心に、修理、カスタムする小さな工房である。。。
子供たち(子役)の成長記も、ぼちぼちとお届けします。

今日は昨日までと打って変わって晴天。

でも気温はしっかり低く、朝の送迎時は3℃!

 

調さんは早朝からレッスンに向かいました。

今日の練習会場は千葉・・・

 

その後、リアタイで朝ドラまんぷくの再放送を見て・・・

このブログを書いています。

 

来週は、「くわばらくわばら~」です!ww

 

 

 

さて、Fender Japan製ストラトのメンテ組替えカスタムの続きです。


前回は、ネックをボディーに組むために、ボディーまわりのパーツをメンテし、ご依頼のボディーに組替え移植していきました。

 

弦が張れる様になったので、前々回のブログで紹介したネックの反り修正の結果を確認して、フレットのすり合わせなどの調整を行っていきます。

 

 

009-042ゲージの弦を張って確認。

うむむ。

1弦側は良い感じなのですが、、、

6弦側は3Fあたりを山に少し逆反り気味。

ネックアイロンが効きすぎました。

弦を張ってテンションがかかれば、反りが少し戻って行きますので、しばらくこのまま様子を見ます。

 

そこから3日間様子をみて、少々戻りの傾向がありましたが大きくは改善しませんでした。

 

5弦、6弦の弦高を上げればビビり等も許容範囲で、6弦12Fで弦下2.5~2.6mmと言ったところなのですが、せっかくネックアイロンまでして調整するので、完璧にしておきたいところです。

 

再度、ネックアイロン。

今度は3Fからヘッド側を押さえ込んで順反り側に戻します。

 

3Fから21Fは熱をかけず、動かない様にしっかり固定。

3Fから先を押さえ込んで、この部分だけ指板面からヒーターで加熱します。

温度は指板表面85℃狙いで85℃に達してから30分保持です。

 

朝まで放置して十分温度が戻れば、状態確認。

ほぼ完璧です!

 

この状態で更に2日置いて、ネックの状態がほぼ変わらないことを確認したら、緩め切っていたトラスロッドを軽く締まり始めるところまで締め込み。

次はフレットのすり合わせを行います。

 

まずは指板面をマスキングして保護。

フレットをすり合わせていきます。

ローフレットと12‐14Fの減りが大きく、弦下になる部分の色々な所に凹みが多数見られますので、かなり削らなければなりません。

 

しかし、弦下の凹みが完全に気にならなくなるまで削ると、フレットの頭が山型になっているため削り過ぎます。

 

フレットは出来るだけ高さを残したいため、指先で触ってフレットの頭の山の先端に凹みを感じ無くなれば、それ以上は削らないようにします。

 

ハイフレットは減りが少なくて高いため、12-14Fに合うようしっかりすり合わせます。

この部分以外もそうですが、削り度合いが分かりやす様に、マジックでフレットの上面を塗ってからすり合わせ作業を行います。

 

すり合わせが出来ると、クラウンファイルでフレット上面を成形。

すり合わせたままだとフレットの表面が平らで、音がぼけたり音程が合いにくかったりしますので、これも大切な作業です。

 

フレットの成型が終われば、フレット磨き。

金属磨き用のスチールウールを使っています。

これで十分、かつコスパも良いのですが、すぐに錆びてしまうのと、金属粉が思ったより出るのが難点です。。

 

ギターに組み込んで、状態を確認。

弦を張って弾いてみて気になる部分は、弦を張った状態で、更にフレットを削って調整。

やはりハイフレットは他に比べてまだ高く、追加で削って調整。

 

写真にはありませんが、追加で削った部分は再度クラウンファイルで成形し、フレット磨いて仕上げ。

 

基本部分はこれで完成!

次は回路まわりをカスタムして行きますが、今回はここまで。

 

 

さて、リアルではミニエンドピンジャックの製作依頼をこなし、次のギター製作に取りかかっています。

 

そのあたりも、追々と。

 

 

 

 

では、また。

u-tak