Fender USA 1977年製ストラトPU修理 その1 | RE/F-TECH の足あと by u-tak

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RE/F-TECHとは、ビンテージ、アンティークをこよなく愛するミュージシャンu-takが、
旧き良きギター、アンプを中心に、修理、カスタムする小さな工房である。。。
子供たち(子役)の成長記も、ぼちぼちとお届けします。

昨日1/7に、調っちが出演させていただいた、Last Star さんの SKY と言う曲のMVがYouTubeで公開されました!!!

 

前向きになれる、勇気を少しもらえる、そんな曲です。

 

よろしければ、ご覧ください。

 

 

 

さて、久々の修理ログです。

 

昨年後半にもPUの修理案件があったのですが、ビンテージと思われて持ち込まれても、そうではない可能性が高いものが多かったこともあり、ログに残しませんでした。

その他の修理も完了していないものもあり・・・

 

今回は、年末から年始にフェンダーの77年製PUの修理をさせていただきましたので、ログに残します。

2023年初修理ログです♪

 

1977年製、グレーボビンです。

ロットスタンプにはモザイクをかけさせていただいていますが、しっかり印字があります。

コイルの色が明るいのを何かをコーティングして抑えている?

 

初期は導通ナシ。

この後、リード線接続部の不具合有無、コイルとハトメの導通などを検査して、巻き線内部での断線と判断確定。

 

先ずはリード線を取りはずします。

コイル解き機にSETし、ボビン間を上下するターン数をカウントし、巻き線の偏りの特徴があれば記録しながらコイルを解いて行きます。

断線無く7000ターンを超え、最内部のPP(ポールピース)が見えてきた。

結局、断線部はコイルを7559ターン解いたところで発見。

1弦PP上部の錆によりコイルも腐食されて発生していた。

コイルを全て解き7755ターン。

コイルが約220-250ターンでボビンを上下し、Fenderの巻きパターンと異なっています。

また、コイルの色も当時の黒っぽいあずき色に比べ、やや明るい。

どちらにしても当時モノのAWG42のコイルは入手できないため、修理の方針は元のコイルを使用して、Fenderパターンで巻き戻すことにします。

 

先ずは断線の原因となった部分以外も含め、PPの錆を除去。

サンドペーパーやヤスリをかけると必要以上にPPが削れるため、錆びの部分をピッケル状のもので搔き落とします。

 

RE/F-TECHが最近愛用しているのは罫書き針。

先端が鋭利な上に強度も高く、PPだけでなく細かい錆び落とし作業には重宝しています。

錆が落ちればTOPプレートとベースプレートをマスキングして、、、

クリアラッカーをスプレー塗布。

20-30分おきに3回塗布して1日乾燥。

PPの錆止めコーティング完了!

 

 

 

今回はここまで。

 

PPのラッカー噴きまでが一連の作業で、乾燥を待つ間に次の修理に取り掛かっています。

次の修理は・・・またブログにアップ予定です。

 

 

子供達はまだ冬休み。

長女は久々にゆっくり休みが取れて、映画やドラマをたくさん見て、たくさん家で歌ってます・・・(笑)

 

調さんは受験勉強とバトンの練習でギュウギュウいっぱいの日々。。

 

調神社にお参りに行きたっかのですが、行けていません。。

u-takだけでも時間のある時に行ってこようかな。

 

 

 

 

では、また。

u-tak