Fender Japan ST57 '89年製 レストア&カスタム その2 | RE/F-TECH の足あと by u-tak

RE/F-TECH の足あと by u-tak

RE/F-TECHとは、ビンテージ、アンティークをこよなく愛するミュージシャンu-takが、
旧き良きギター、アンプを中心に、修理、カスタムする小さな工房である。。。
子供たち(子役)の成長記も、ぼちぼちとお届けします。

本日は久々に末っ子次男のバトンの自主トレの送迎。

練習もじっくり見ました。

 

改めて、難しいことをしているな、と。

体育館の隅でイリュージョン(片足を上げて円を描くように回すボディーワーク)の真似をしてみようと思いましたが、全く脚が上がらず・・・

 

妻に「ケガするから止めて・・・」と言われてしまいました。。(笑)

 

 

さて、ST57のレストアの続きです。

前回はパーツと機種グレードの確認、シンクロナイズドトレモロ(ブリッジ)のメンテまででした。

 

先ずはブリッジプレートを清掃。

Before

After

写真の色味が違うので分かり難いですが、かなりキレイになりました。

 

次にピックガードとPUアッセンブリ周り。

Before

Aftrer

PUカバーも。

Before

After

写真を撮り忘れましたが、PUのポールピースの高さも高くする方向に変更されていましたが、底面まで押し込み従来の高さに修正。

 

いよいよ、ネックのメンテです。

先ずはヘッド下に付いた、ギターハンガーのゴムが溶けて着いているのを清掃。

そして、写真はありませんがトラスロッドの調整。

 

弦を張っていない状態だとほぼフラットなのですが、弦を張るとかなり順反りでしたので、弦を張らない状態でやや逆反りになるまでトラスロッドを締め込み。

 

結構締め込みました。

トラスロッドの余裕はもうないか、もう少しなら締め込めるか、と言う感じです。

 

ここからフレットの状態を確認。

ローフレットの1-3弦の弦下の凹みが大きい。

7フレットから上は弦下の凹みはややマシ。

12-14フレットは2-3弦の下が全体に低い。。

この辺りは良くチーキングしたのでしょう。

ハイフレットは摩耗が少なく、フレットが高い。

この状況では音が詰まって弦高が下げられない訳です。

 

トラスロッドを調整したのでギターに組み直し、弦も張ってチューニングを合わせると、ネックはやや順反りくらいでちょうど良くなりました。

 

この状態で、弦高を適切なところまで下げ、その状態ですべてのフレットで音詰まりが無くなる様に、フレットをすり合わせします。

RE/F-TECH流は、ローフレットのすり合わせ時以外は弦をチューニングした状態で張ったまま行います。

そうすると、ネックの状態が演奏時に近く、より弦高が低くセッティングできる状態に調整できます。

数種類のフレットやすりを使いますが、もちろん全てu-takの手作り。

 

今回はハイフレットが他に比べてかなり高く、また弦下の凹みが大きい部分が多かったので、このすり合わせ作業に半日以上かかりました。。

 

ハイフレットは2-4弦部分を大きく下げないと弦高が下げられませんでした。

5-6弦側はローフレットから余り減っておらず、あえて下げなくても良いと判断し、高めで残しています。

結果、180Rより若干緩めのカーブです。

 

そして、すり合わせが終わるとフレットファイリング、成型です。

15Fから上(右側)がすり合わせただけ、14F以下(左側)が成型後です。

全てのフレットのファイリングが終わればフレットの研磨。

周囲にフレットを削った粉が・・・

かなり削りました。。

1-2フレットに若干弦下の凹みが残っていますが、ここはチョーキングの感じも確かめつつ、ビビらない範囲でフレットを調整しています。

 

フレットは削ってしまうと元には戻せないので、必要以上に削らない様にしています。

 

ネックの調整は完了!

この後、一旦借り組みしてすべてのフレットで音がキレイに出ることを確認して、最後の清掃と調整に入ります。

 

 

今回はここまで。

 

今回も最後までお読みいただき有難うございます。

最後までお読みいただいた方に、今日も末っ子次男のプチ情報。

 

明日、新たに何かお知らせ出来ると思います。

u-takも非常に楽しみです。

何かは・・・お楽しみに!

 

 

 

 

では、また。

u-tak