あ・かぺらのつれづれ感想記 -20ページ目

あ・かぺらのつれづれ感想記

漫画とアニメとゲーム好きなダメ女のつれづれ感想記

aromarie

さて、真打ちの前に、幼なじみの秀雄です。

彼は幼なじみ。それも、お互い「いずれ結婚するのでは?」と思っていたほど、自然な関係。彼は華族でありながら軍人。彼の家は元々軍人として功績を挙げたことで爵位を得た新興の華族なのです。生来の華族はこの新興華族を「成り上がり」と蔑むことも。主人公の母もそのタイプで、この母の華族の見栄によって、両家の関係は破綻。ふたりは、疎遠になるとともに、いつしかお互い憎まれ口を叩く関係に。

この秀雄ルートは、秀雄の初々しさが光るルートです。他が、どこかしらどろどろしていたり、強引だったりしていたことを思うと、彼との恋愛は清涼飲料水のごとく。まじめで、堅気で、まっすぐで純情な秀雄の言動には、

癒されます(・∀・)

まあ、ね。このゲーム。

それだけでは終わらないんですが・・・

↓以下、ネタばれ含みます。



















彼は、他のキャラたちに比べると「憂う」点がありません。主人公の家との関係の破綻で、密かに思いを寄せていたと思われる主人公との関係が断絶していたことも、本人としても納得済み。このゲーム内のキャラとしては、恐ろしくまっすぐで、少年の心を持ち続けているような青年です。瑞人お兄さまよりも年上設定らしいけれど、

それは嘘だろ・・・

と、思ってしまう純情っぷり。まあ、瑞人にいさまがスレすぎているだけですか(笑)。

最初こそはツンデレの「ツン」ぶりを発揮するものの、すぐに陥落。

「ツン2:デレ8」いや「ツン1:デレ9」くらいでしょうか?

河原での写真撮影がよかった。この写真、自分が彼らの孫となって、お婆ちゃんの大事にしていた遺品から出てくるといったシチュエーションにぴったりです。容易に寄り添えないぎこちない二人の気持ちの距離が、この直立不動なふたりの立ち位置によく現れています。

微笑ましいかぎり(〃∇〃)

まじめで一途な秀雄ですが、これを手ひどく裏切ると、その純情さが仇となり執着することに。「うそつき」EDは、狂気まじりでありながらも、秀雄の純情のなれの果てともいえる姿にちょっと哀しくて、嫌いになれない。

秀雄に関しては、瑞人ルートのBADでまさかのルートがあります。これは純な秀雄にとっては最悪。
コンプリート後の「おまけ」では

トラウマになってました( ̄▽ ̄)=3

秀雄に同情します。瑞人兄さまってば…( ̄_ ̄ i)

幸せなGood EDもよいですが、「白」EDのせつなさも嫌いじゃないです。好きな人との結婚のため、自らの命を賭けた先で起こる悲劇。ここで、あの写真。ためいきが出てしまう・・・

大正時代の純愛ストーリールート、でした。
aromarie

さて、執事の藤田です。

この方を攻略して気づきました。

執事なら誰でも言い訳じゃなかったのね、私・・・( ̄ー ̄)

この方は正直合わなかったorz。久しぶりです。そう思うのは。ちなみに二度とみたくないBADも、この方のENDです。

執事として野宮家に忠誠を誓い、少ない給金にもめげず、職務に励む頑固もの。最初はそんな印象。

まあ、なんというか、

この方向へのギャップは嫌だなぁ(=◇=;)

と。

↓以下、ネタバレ含みます。





















藤田はハーフです。まだまだ異人に対して風当たりの強い時代、なかなか苦労してきたよう。仕事はともかく、女性に関してもうまくいかないようで、コンプレックスを抱えています。

しかも。過去に数度、恋人が瑞人に心変わりしたこともあったことも心の傷になっていたり。でも、

私もお兄さまを選びます(^~^)

なんと言っても

女々しすぎる!

これに尽きるかな、この方は。従順さは職務上では美徳であっても、それが過ぎては恋愛は無理。

しかも、ちょっと変態。

BAD「永遠の下僕」はちょっと私でも受け付けられない。魅力を感じませんでした。執事としての仕事ぶりだけですね。評価できるのは。

Good EDも、あまり幸せを感じられなかったなぁ。うーん。
執事ED扱いになっている「秘密倶楽部」。これはかなり強烈な世界。兄とともに自ら堕ちていくことを選んだED。つらいEDだけれど、守られるばかりでない主人公的には、「あり」なED。でも、この執事の嗜好は

やっぱり変態Σ\( ̄ー ̄;)

主人公、彼のどこを好きになった?

謎です。
aromarie

野宮瑞人こと「兄さま」の感想です。

この人はいろいろとせつないです。どうして、こうもつらいことばかりなのか・・・

主人公の兄、瑞人は画家を目指していたものの、現在の義母の反対で、その道を絶たれることに。その後は花街通いに明け暮れる「華族のボンクラ跡取り」という様相。いつも物憂げで、どこか人生を冷めた目で見ている瑞人。それでいて、妹を大事に大事に思っている理解あるお兄ちゃんです。

とにかくもう

色っぽい(///∇//)

声の人、グッジョブ(o^-')b

↓以下ネタばれ含みます。




















瑞人は、華族の身勝手な事情で振り回された可哀想な人です。家族は全くの他人。唯一嬉しいことは、最愛の妹と血が繋がっていなかったこと。

でも、

戸籍上、本当の兄妹なだけに、彼女を誰かに譲らなければいけない未来が目の前にある。

せつない(ノ_-。)

それゆえか、恋愛をしている最中、どこか背徳感が漂います。血筋的には全然背徳でもなんでもないのにね。でもその背徳感が妖艶さをupさせていたり。

義理の母を嫉妬させるためだけに、義理の父が引き取ったこども。義両親に愛されることもなく、二人が死んでしまったあとに残るのは、希薄な自分の存在意義。この方の「死に」ENDが多いのもわかる気がします。

それでも、唯一の慰めだった妹のために、彼は彼のできる精一杯のことをします。最後に残された唯一の自分の存在意義は、妹を守ること。「華族たれ!」という美意識を植え付けられて育った瑞人は、貴族の特権の廃止などの新しい時代の流れに翻弄されまくり。仕事も収入も制度改定で激減。彼の周りは、はりめぐされた罠にからめとられるように、息苦しい閉塞感に捕らわれていくのです。ゆらゆらと、漂うように流されることが、唯一、生きていくためにできることだったのでしょう。

彼との恋愛でもっともその空気がでているのがBAD ED「蔵の中で」。秘密の恋、密室での逢瀬。閉じこめられ火に包まれた二人の最後の刹那は、瑞人のこれまで閉じこめてきた狂おしいほどの激情が垣間見えます。BADですが、炎にまかれて刹那の思いにかけた一瞬の輝き、突き詰められた妖婉さに、これもひとつの「有終の美」かも、と思わされます。

Good ED ではパリにいる二人。幸せそうではあるけれど、そこに至るまでに、瑞人は無傷でこれたわけではありません。そして、ここでもふたりはやっぱり兄妹。おにいさまに幸せになってもらいたいのに、手放しで「よかった」と言えない痛々しさが漂っていて。

お兄さまルートは、ほんとせつないルートです。
海がきこえる [DVD]/坂本洋子,飛田展男,関俊彦

¥4,935
Amazon.co.jp


「海がきこえる」というジブリ作品があります。1時間ちょいの作品であまり大々的に宣伝されることもなかった作品ですが、とても大好きな作品です。そもそも。原作は大好きな作家、氷室冴子さん。その氷室さんと天下のジブリの合作。

悪い作品になるわけがない。ヽ(゚◇゚ )ノ

高知の高校生:杜崎 拓は親友の松野が東京から転校してきた美少女:武藤里伽子に惹かれていることを知る。でも、その里伽子には何かと翻弄されてばかり。里伽子、杜崎、そして松野。高知を舞台に描かれる高校生の恋と友情の物語です。

物語はそれほど大きな事件が起こるというわけではありません。どちらかというと淡々としたありふれた高校生の物語です。親の思惑に振り回され、自分のことで精一杯な里伽子、そんな里蚊子に一目ぼれして何かと気にかける松野、松野の恋に気付き応援していく最中、里伽子に振り回されることになる杜崎。中でも杜崎と松野の静かでいて確かな友情を感じるエピソードの数々は特に秀逸だと思います。
彼らの表の行動に見る気持ち、そしてその裏に隠された本当の気持ち。おそらく本人ですら気付いていない淡い想いが、小さなエピソードの積み重ねの果てに確かに存在していて、きらきら光ってみえるのです。

「お前、馬鹿だ」

松野が言い放つこの場面。全ての想いが露になるこの場面は何度も何度も繰り返し見てしまいます。松野は後に語ります。

「あの時初めて気がついた、お前の気持ちに」

と。でも、たぶん松野が気がついたのは杜崎の気持ちだけではなかったのではないでしょうか?里伽子
の気持ちにも気付いてしまった。だから、彼らから離れた。そういうことではないかと思います。

松野くん、好きだわ(///∇//)

そのキャラクター、映像、音楽、それらジブリの雰囲気と絶妙にマッチしたこの作品。もっともっとみんなに見てもらいたい、と思う作品です。

ちなみに。

小説には第二期作品「海がきこえる~アイがあるから」があります。東京での里伽子と杜崎の物語。携帯電話もない時代の作品ですが、変わる事の無い心のありようを描くこの物語は、色あせることの無い普遍的なものに仕上がっていると思います。

海がきこえる (徳間文庫)/氷室 冴子

¥620
Amazon.co.jp

海がきこえる〈2〉アイがあるから (徳間文庫)/氷室 冴子

¥620
Amazon.co.j

aromarie

最初に攻略したのは自信たっぷりで成金の男、斯波(シバ) 純一。
「成金」と蔑む瑞人に対して嫌みで応酬したり、自分の都合と思いこみだけでどんどん話を進める強引さはあるものの、なんだかんだ言っても

できる男です。(o^-')b

庶民が力をつけてきた時代、とはいえ、一代で財を得ることは容易ではないはず。努力と経験に裏付けされた自信はそう簡単には揺らぎません。

しかも、主人公一筋。

強引さに、本当の純情がわかりにくいのが難点ですが、基本明るく前向きで、仕事熱心。主人公を本気で「幸せにしたい」と思っているのも伝わってくる。実際、こんな人に求婚をされたら、反発しつつも惹かれていくのかもしれないなぁ、と思わされます。

このキャラでひとつ気になったのが、しゃべり方。たたみかけるような早口は、頭の回転のよさを表しているのかもしれませんが、私は苦手でした。活舌はよいので、聞き取れないようなことはありませんが、気持ちせわしなくて、落ち着かない。このゲーム、物憂げな兄さまと執事以外は全体的に早口で、ちょっときりきりしてしまいます。

まあ、落ち着こうや・・・( ̄▽ ̄)=3

↓以下、ネタバレ含みます。

















斯波のエンドは、おそらく一番まっとうで、主人公にとって一番幸せなのではないかと思います。第一条件の「財力」のみならず、男らしい強さと優しさで主人公を包んでくれることでしょう。何より野宮の家をとりまく悪意から、本当の意味で彼女を守りきれるのも彼だけでしょうね。裏にも通じていそうです(`∀´)。

斯波のエンドではGOOD EDのほか、BAD EDの「後悔」も、なかなか忘れられないEDとなっています。主人公が最後まで斯波を誤解し続けたこのED。やるせないし、主人公の愚かさにもどかしさも感じますが、斯波が主人公を思う究極の気持ちに、見終わったあとはしばし呆然としてしまいます。

後悔先にたたず・・・orz

です。

GOOD ED内、結婚式での孤児院の子供たちとのシーン、かわいかった(‐^▽^‐)。数あるGOOD EDの中でも一番Goodらしい明るい未来を感じさせてくれる、いいエンドでした。