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あ・かぺらのつれづれ感想記

漫画とアニメとゲーム好きなダメ女のつれづれ感想記

『神学校-Noli me tangere-』

神学校、お次は大人しく、優しい同級生「セシル=カワード」です。

セシルは聖歌隊の一員。常に控えめで大人しく、主人公マイケルの親友。セシルの過去は何かと「秘密」が多く、マイケルも秘密の多さに時々「本当に親友か?」と揺れてしまうことも。

さて、そんな彼ですが。

可哀想な役回りです。変態校長に狙われてしまいます。

儚げで、一見マイケルの後に付いてまわっている印象ですが、性格的にはマイケルよりもずっと大人です。過去のつらい出来事を乗り越えてきているだけに、少々のことでは動じない強さがあります。それでも

「変態校長の餌食」はつらいわな…。(´д`lll)

線が細くおかっぱ頭、マイケルといると女の子に見えてきてしまう(笑)。でも、中身はしっかり男の子ですけれどね。普段大人しく、常に寂しそうな微笑みをたたえている彼ですが、恋愛中の「やきもち」ぶりはちょっと可愛かった(‐^▽^‐)。これまでとのギャップに微笑ましさ倍増でした。

↓以下、ネタばれ含みます。




















セシルのENDではやっぱりGOOD EDの旅行シーンが楽しかった。

恋人同士になって初めての旅行。不謹慎なことができない学校から離れてのお泊まりで、マイケルは下心満載( ̄▽ ̄)=3。でも、どちらも初心者で、切り出し方や雰囲気作り、そんなもの全くわからず、焦りまくるマイケルと、そんなマイケルを冷静に観察しているセシルの感想が笑えました。いざ!となったときに問題だったのが・・・

どっちがどっち?

なるほど、そりゃ問題だ。男の子同士って思わぬ問題点があるのですね。そして、結局

コイントスで決めよう

って…:*:・( ̄∀ ̄)・:*:
しかも、マイケル、自分の好みになるようにコイントスの練習もしていたらしい…マイケルのスマートな対応を冷静に観察しているセシルに笑い、初お泊まりデートのために前々から怠り無く準備を重ねてきたらしいマイケルの初々しい健気さ(笑)に和ませてもらいました。

ちなみに、コイントス失敗ルートもあります。立場逆転ルート。マイケルの落胆ぶりにまた笑えます。セシルの方がいろいろと余裕がありますね。(笑)

最後のセシルの見た夢がすてきでした。

それにしても…

「同性を愛することは罪である」といいつつ、多感な時期に同性しかいない環境におく、ということ事態が矛盾しているのではないかと、しみじみ思いました。こういう全寮制の学校では、めずらしいことでもないんだろうな、と。
一緒に生活し、苦楽を共にし、心が触れ合うようなことがあれば、人は人を好きになっちゃいますよね。それが同性だって。

だって、男しかいないんだもん…

てなものです。まあ、この第2次世界大戦が終わって間もなくの頃、まだまだ男社会の時代、ましてや牧師様は女性はありえないことを考えれば仕方ないかもしれませんが、「同性愛禁止!」というなら

女の子との出会いを用意したれや!

と思ってしまった。まあ、禁欲生活そのものも修行の一種ということでしょうけれど( ̄▽ ̄)=3

聖職者ってマゾっぽい…

『神学校-Noli me tangere-』

さて、最初に攻略した「ニール=ローウェル」。

いい男でした(≧▽≦)

普通に、乙女ゲームにいても「萌える」キャラだと思います。ちょっと不良でいて頼れる「兄貴」キャラ。主人公:マイケルを弟分として可愛がる様子は見ていて本当に微笑ましい。自分に男兄弟がいたとしたらこんな兄貴だといいな、と思います。

そんな彼との恋愛ですが…

人として、性差関係なく好きになってしまう過程が、とても丁寧に描かれていたと思います。マイケルの気持ちの変化がとても自然。女の子とすらまともに恋愛をしたことのないマイケル。自分のニールへの気持ちが、よくわからずに戸惑っている部分なんかも、とてもよくわかります。

マイケル、初々しいよ(///∇//)

この気持ちに気づいたニールの反応もとてもよくわかるし、二人の葛藤や気持ちのすれ違い、お互いを思いつつも「同性愛は罪である」ことに悩む姿は、普通に理解できました。

ま、そういうシーンはお約束。

これなしで、ハリウッドで映画でもできるんじゃなかろうか?
それくらい、完成度の高いシナリオだと思います。

まあニールにはとりあえず、

ローウェル家の家訓を一覧にしてください:*:・( ̄∀ ̄)・:*

と、言いたい。

↓以下、ネタばれ含みます。




















ニールは実は学生ではありません。悪魔崇拝の組織を調べるために潜入した現役の牧師。年齢もかなり詐称しています(・∀・)。

それだけにいろいろと

大人の余裕

をみせています。不良学生に見られるのは

今更学生の決まりごとなんて守ってられるか!

ということらしい(笑)

明るく、面倒見のよい彼に「お前のことは俺が守る!」なんて言われると、ちょっとくらっとよろめいてしまいそう。

でも、その面倒見の良さが仇になって、マイケルは恋をしてしまいます。気持ちに聡いニールは、マイケルの自分への気持ちに気付くのも早かった!でも、早々に対処を打つものの、ことごとくマイケルに押し切られて、葛藤することに。

ニールは本当に誠実な人。だから、自分が悪者になっても、マイケルの未来をつぶさないように、マイケルの気持ちをなるべく傷つけない方法を選んで自分から遠ざけようとしている。そしてマイケル自身もニールのそんな優しさに気付いていて、ますます好きになる。

優しい悪循環にせつなくなりました。

ニールの最後の手紙。

マイケルの決意。

ふたりがお互いに相手を思ってこそ選べる「離れる」という選択肢。

これを経て続く爽やかなラストシーンは、離れていた時間こそが育てた愛情を素直に感じられて本当によかったです。

数年後のニール。牧師やっているわりには、学校での不良学生そのままで、発言が

やさぐれています。ヽ(゚◇゚ )ノ

(笑)
こんな牧師様だと、親近感が持ててよいですね。

遠い先の未来まで幸せでいるだろう、二人の未来が見える、素敵なエンドでした。
とうとう、買ってしまいました。

「神学校」


amazonでの高評価に加え、ちょっと「トーマの心臓」を思わせる舞台設定。また「悪魔信仰」の組織が出てくるあたり、ちょっと惹かれてしまいました。

かつてなかよしで連載されていた松本洋子の「黒」シリーズ。(「黒の輪舞」「黒の組曲」「黒の迷宮」)

はまりまくっていましたっけ(*゚ー゚)ゞ

「黒の組曲」の作品中で主人公がよく口ずさんでいた「片思いが通じる」おまじない。

ルガンドラマンドラトルガマンドルド

今でもソラで言えます(*^.^*)。なぜか私の中では

腹痛を癒すおまじない。

(笑)

さてさて「神学校」。

初めてのBLです。ドキドキです。

で、最初は不良学生「ニール」から始めてみました。

そして、攻略なんか何も見ずに、とりあえず最初は適当に選んで読み進めていくと・・・

お約束、超BAD EDに辿り着きましたorz

BLというより「対 悪魔」。LOVEなかった…

さすがに、ちょっとエグかったorz

わりといろいろ耐性あるほうだと思ったのですが、これはちょっとなぁ・・・

でも、これはとりあえずかっとばして、

気をとりなおして、再びニール攻略へ。




うわ、よかったよ(〃∇〃)

素直に、面白かった。しかも、ちょっと感動しました。悪魔信仰の組織の謎、父親の死の真相、そしてニールとのやりとりも、自然で丁寧に作りこまれていて、この「ニール編」だけでも1本の映画を見ているような気分になりました。ラストシーン後のエンディングムービーではじわじわと感動が込み上げてきてしまうくらい。

高評価、だてではありませんヽ(゜▽、゜)ノ

悪魔信仰の黒ミサのシーン。前述した松本洋子「黒の輪舞」の「黒ミサシーン」を思い出しつつ見てしまった。厳かでいて、怪しげな音楽、ときどき入るはやし立てるような笑い声など、効果音もバッチリ。雰囲気ありましたねー。怪しさ満載。

家族の死の真相を少しずつ解明していくところでは、予想を裏切る展開で、先が気になって気になって(笑)
怪奇現象もなかなか凝っていて、本気でドキドキしました。効果音の度に

ビクッ∑(゚Д゚)

となっている自分。

こ、こ、怖くなんかないんだからね!

グロモードはOFFで隠れまくっていましたが、ちょっと怖いものみたさになってきたり。
食事中はやめておこう。

脇役キャラもいい味だしています。
嫌な同級生かと思われた少年が、思わぬいじらしさを見せてくれたり、小悪魔っぷりが半端ない、下級生など、なかなか学園生活を盛り上げてくれます。

と、いうことで。ニールの続き。各キャラの感想は改めて。
「蝶の毒 華の鎖」フルコンプ後のおまけ、相変わらず面白かったです。この会社さんのおまけはいつも力が入っていて、面白さが半端でない:*:・( ̄∀ ̄)・:*:

藤田と瑞人の意外なほど黒いやりとり、真島の黒さを隠さない発言には笑った笑ったо(ж>▽<)y ☆

初回特典、「そして誰もいなくなった」も、面白かったです。



さて、全体を通して。

この主人公は本当に愛されていますね。

それが恋愛かどうかは別としても、皆が「お姫さまだけは!」と何とか守ろうとしているのを感じます。本気で無体なことをするのは三郎くらい。

お兄さまエンドで悲惨なのが多いのは、真島の嫉妬が混じっているから?瑞人は真島の存在を知ったらどう思うのだろう、としばし考えました。ものすごく冷ややかな戦争が展開しそうですが、真島の方が1枚も2枚も上手か…

それはそうと、この主人公はなかなか好感が持てました。大正の世のお姫さまらしからぬお転婆娘で、自分の意見もはっきり持っている。「女探偵」ルートや真島ルートにみる行動力があるところもよいですね。

お兄さまも彼女くらいの行動力、庶民に混ざる柔軟さがあれば、極端な方向に堕ちることもなかったのではと思ってしまいます。堕ちるように仕向けられていたのだから無駄か…

このゲーム、キャラによって結構温度差がありました。

斯波=瑞人=真島>秀雄>>>超えられない壁>>藤田

キャラの好き嫌いももしかしたら、このゲームの好き嫌いを左右するかもしれませんね。


ゲーム中、ひととき大正の世の空気に浸ることができました。ちょっとダークな方向ではありますが(笑)。

この会社さんの次回作も期待しています。
aromarie

さてさて、真打ちです。

真島です。

野宮の家に仕える庭師、真島。その端正な容姿に他の使用人も懸想するものの、つれない様子。少ない給金でも、真摯に職務に励んでいます。財政困難なこの家を思い、庭に菜園をつくり野菜の収穫までもしてしまう。こいつも、斯波と並ぶ

できる男(≧▽≦)

と言ってよいでしょう。

ま、だからね…( ̄▽ ̄)=3

↓以下、超ネタばれ含みます。





























さて、真島。

毒を持っていたのはまさにこいつ。

野宮の家の悲劇は全てこの真島が仕組んだもの。

「できる男」は悪の道でも「できる」んですヽ(゚◇゚ )ノ

その実態は、大陸での「アヘン王」でいて、主人公にとっては彼こそが「本当に血のつながりのある兄」だったり。

その生い立ちは不幸です。主人公の母とその母の兄。この2人の近親相姦の果てに生まれた真島は、それでも知らずに幸せに育っていたものの、主人公の父の嫉妬によって一家惨殺の憂き目にあうことに。これこそが、今回の復讐の根源。

彼もせつない人ですね。近親相姦の果てに生まれた自分の生い立ちを嫌悪しつつ、復讐のために入り込んだ野宮家で、やはり血のつながった妹である主人公に、普通でない感情を持ってしまう。幼い頃から彼女を優しく包み込んできたのは、とりいるための演技だけではなかったでしょう。菜園で、主人公に野菜を振る舞う笑顔は屈託なく本物であったようにも思います。

彼のエンドは多彩でいてそのどれもがどこか複雑な思いに囚われます。Goodであるふたりで幸せになるED。こちらは本当の「血のつながりのある兄妹」です。主人公に知らせず、その罪を自分の胸にしまう真島に手放しで「よかったね」と言えるのかどうか。幸せそうですけれどね。

また、BADの「悪人」ED。これ、一見BADですが、実は一番まっとうなのでは?と思います。こちらは主人公が真島へ「恋愛対象としての気持ち」を捨てきれないED。いいじゃん。気持ちの切り替えさえできるなら、

これはGoodじゃないですか?(。・д・。)

主人公自身も「近親相姦」の因縁を受け継いでいる、ということなのでしょうが…。
何気に悪人としての真島、カッコいいんですけど…(///∇//)

そして「おかしなお姫様」ED。

真島の主人公に対する愛憎の感情が最もよく表現されたエンドです。真島のどうにもできないつらい気持ち、「復讐心」と「愛情」が複雑に入り交じった想いがあふれています。

せつない(ノ_-。)

そして、「姫さま」の最後のモノローグに

ささやかなどんでん返し(  ゚ ▽ ゚ ;)

二度見必至なエンドです。

野宮の家を憎みながらも、主人公を憎み切れなかった真島の気持ち。各他キャラルートのBADでも、彼女だけは自分の側におきたいという欲求が見え隠れしています。彼が幸せに育っていたら、どんな青年になっていたのでしょうね。野宮伯爵の非情さが何よりも憎らしく思えます。

このルートの、髪を切って給仕に励むお姫さま姿。

かわいい(≧▽≦)

こんなに必至で頑張られたら、真島でなくてもほだされちゃうかも。