アニメをちょこっと見てみたところ、面白そうだったので原作を読んでみることにしました。
あらすじは、
主人公:紅秀麗は彩雲国屈指の家柄「紅家」の血筋でありながら、家計は常に火の車。明日のお米を買うために、バイトをかけもちす日々の16歳。ある日、「おいしいもうけ話」にとびついてしまったところ、それは「後宮に貴姫として入り、即位して間もないダメ王様の教育をする」というもの。果たして政治をしない、女に興味のない「ダメ王様」を教育できるのか?
1巻はこんな感じです。
主人公、紅秀麗のキャラクターがいいですね。
身分的にはお姫様でありながら、バイトのかけもち生活で社会をよく知っている。世の荒波を渡ってきたパワーとたくましさが光ります。それでいて、人を見る目はゆがんでいない。誰かをうらやむこともなく真っすぐ生きている彼女の生き方は素直に尊敬できます。自分の気持ちを押し付けるのではなく、まず相手のことを理解しようとする姿勢、王:劉輝の馬鹿馬鹿しい「嘘」も真っ向から否定することなく、うまくあしらえる機転。それでいて、心の声は結構厳しかったり(笑)
「どう教育されていくのか」「無事に金500をGetできるのか?」
物語の先が気になり、一息に読んでしまいました。
ちなみに、第1巻はもともと続編を考えていない作品だったそうですね。
2巻「黄金の約束」からは「紅秀麗」の「立身出世物語」という感じで物語が続きます。
もともと官吏になりたかった秀麗。「女は官吏になれない」とあきらめていたけれど、その道が拓かれようとしていきます。でも、「女性初」官吏の道は厳しく険しい。秀麗の頑張りと、それを見守る温かい人たち、そして絶賛片思い中を貫く王様:劉輝との関係を描いていく物語、ということになりそう。
だんだん読んでいくうちに何故か「女版 銀河英雄伝説」なイメージが浮かんできました。次々と増える登場人物たちですが、どれも個性豊かでキャラが立っています。ただ、1話分だけではそれぞれの登場回数も少なく、さすがに印象が薄い。最初のインパクトは薄いけれど、冊数を読みキャラたちに慣れ親しむに連れどんどん続きが読みたくなる、そういう感じのお話です。
以前読んだ「伯爵と妖精」ほど「次!次が読みたい!!」という即効的な中毒性は今のところ感じませんが、じわじわと世界が浸食してくるような予感は感じさせてくれます。
今のところ読んだのは3冊目まで。既刊が豊富なので長く楽しめそう。
お金の余裕があれば、アニメの続きも見たいものです。
彩雲国物語―黄金の約束 (角川ビーンズ文庫)/雪乃 紗衣

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※秀麗が猛暑による人手不足の宮に「男の子」を装って短期バイトに通うお話。ここで新たにバラエティに富んだキャラクターが登場します。
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※秀麗、女性初官吏として及第、の巻。いじめに耐えつつ仕事に励む秀麗の姿には「仕事に対する心構え」を改めて考えさせられ、頭が下がります。脇役陣の背景も徐々に明らかにされ、興味が広がる1冊でした。
