長期金利 初のマイナスに
2月9日 18時20分
国債の市場では、世界経済の先行きに対する懸念からリスクを避けようと、買い注文が広がり、長期金利の代表的な指標になっている、満期が来るまでの期間が10年の国債の利回りが初めて0%を下回り、マイナスの金利をつけました。
9日の国債の市場では、取り引き開始直後から買い注文が広がりました。国債が値上がりすると金利は下がる関係にあり、長期金利の代表的な指標になっている満期までの期間が10年の国債の利回りは、一時、マイナス0.035%まで低下しました。
長期金利は、その後、0%に戻ることもありましたが結局、マイナス0.025%で9日の取り引きを終えました。
長期金利が0%を割り込んでマイナスとなるのは国内では初めてです。
長期金利 初のマイナスに NHKニュース
そして、翌2016年2月10日、財務省は10日、国債などを合わせた「国の借金」の残高が、昨年12月末時点で1044兆5904億円だったと発表しました。国民1人あたり約824万円の借金を背負っている計算となるそうです。
国の借金1044兆円…1人あたり824万円
2016年02月10日 19時40分
財務省は10日、国債や一時的な資金を調達するための借入金、政府短期証券を合わせた「国の借金」の残高が、昨年12月末時点で1044兆5904億円だったと発表した。
国民1人あたり約824万円の借金を背負っている計算となる。
国の借金1044兆円…1人あたり824万円 : 経済 : 読売新聞(YOMIURI ONLINE)
国債の残高が1044兆円あって、その金利がマイナスになった。はたして、このような状態で「国の借金」と言って緊縮財政を煽る必要があるでしょうか?
勘の良い人はもうお気づきと思いますが、金利がマイナスの債権ということは、債務者の政府(国民)は利払いをするどころか、逆に利息を手にできる。
国債残高の1044兆円はもはや国の借金ではなく、国の財産になったということです。
言うならば国民1人あたり824万円の貯金と言ってもいいでしょう。
これこそが、マイナス金利の真のメリットです。
もちろん、現在の国債のほとんどは固定利付債(固定金利)なので、金利がマイナスになったからといって、過去に発行した国債の利払いが直ちにマイナスになるわけではありません。
しかし、これから借換債として借り換える場合には金利がマイナス(実際には金利ゼロ)で借り換えられるわけで、急激なペースで利払い費が減っていくことが予想されます。
その上、日銀が国債を大量に買い入れています。日銀が買い入れた国債はそもそも利払い不要(→「国庫納付金」で検索)ですので、その意味でも「国の借金」で破綻など100%あり得ません。インフレ率の高騰がないことも今の状況を見れば明らかです。(むしろこの程度の金融・財政政策じゃデフレが心配)
ですから、「国の借金」のために緊縮財政をする必要は1ミリもありません。
ちなみに、今までの銀行に与えていた「付利」は政府(国民)が得るべきだった利益を銀行にプレゼントしていたようなものでした。それがゼロまたはマイナスになったので、国民の手に戻ってくることになったのです。
ということで、「国の借金」で煽っている人がいたら、笑いながらこう質問してみてください。
国の借金?金利がマイナスなのに本当に借金なの?
ねえ?
じゃあマイナス金利になったら国の借金の利払い費はいくらになるの?(追い打ち)
ぐうの音も出なくなることを保障します。
もし、「国の借金」で財政規律ガーとか言っている人がいたら、面白いのでぜひ教えて下さいね。
ここで提案があります。「国の借金」が増えるのが「嫌」なら、金利0%の無期限国債を発行してしまうのです。金利がマイナスなのですから、買い手はいくらでもいます。それで今の発行済国債を買い換えれば「国の借金」の利払いは永遠にゼロにできます。「国の借金」で心配する必要は永遠になくなります。どうでしょうか。単細胞的な人には永遠に理解できないでしょうが、けっこう真面目な提案です。1分くらい考えてみて、けっこういいんじゃない?と思ったら拡散してください。
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