1ドル50円時代を生き抜く日本経済 その2 | rxtypeのブログ since 2012

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日本経済の一番の問題はデフレ予想です。

 ネタ探しのために読んだこの本から再び書いておきます。

1ドル50円時代を生き抜く日本経済/朝日新聞出版

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 一度紹介しましたが、あまりトンデモっぷりを紹介できなかったので、今回はトンデモっぷりを紹介いたします。
第4章 無極化するグローバル時代の通貨関係より。
 いずれにせよ、無軸通貨時代の決済構図は多様化と流動化に動いていくのだと思う。昨日の基軸通貨は今日のジャンク通貨で、今日の無名通貨が主要な決済通貨となる。そんな通貨無重力的状態が到来しようとしている。そのように見えるのである。(p122)
『1ドル50円時代を生き抜く日本経済』浜矩子

 たった一日でドルがジャンク通貨になったり、ジャンク通貨が主要決済通貨になるような、とんでもない「世紀末」状態が来るそうです。しかも、それが見えるそうです。病院に行ったほうが良さそうですね。

もう一つ。第5章 円高はチャンスである から。

円高恐るるに足らず
(略)かつての1ドル=360円時代と日本の国民生活を比べてみよう。(略)360円時代から80円時代へと通貨史を旅する中で、日本経済の豊かさが飛躍的に高まったことに議論の余地がない。(p140)
(略)あまり使わない通貨の価値がいくら変動しても、そのことで人々が被る影響は小さい。(p140)
『1ドル50円時代を生き抜く日本経済』浜矩子


 360円から80円になって豊かになったから円高はメリットだ!!と理由にもなっていない理由でメリットを主張したその同じページの中で、「あまり使わない通貨の価値がいくら変動しても、そのことで人々が被る影響は小さい」(だから円高のデメリットは大したことない)などと書いています。それって、影響が小さいならそのメリットの方も影響が小さいことになるでしょうに。こんなカンタンな論理矛盾に全く気づかないようです。本当に、この人大丈夫なんでしょうか?

 こんな人を教授にする同志社大学や、この人を「財政制度等審議会」に招く財務省も大丈夫なんでしょうか?心配です。


<関連>
1ドルが50円になる根拠|日本は経済成長で特アを討つ! rxtypeのブログ

<予告>
次回は、2/24の19時頃に更新します。タイトルは「マネタリストとケインジアン、自由主義と社会主義の違い」です。

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