金利が高騰したらいったいどうなってしまうのか!?その2です。
(2)国債暴落の影響
銀行が破綻だーと短絡する前に考えることがあります。国債価格が下げるには、誰かが国債を売る必要があります。国債を売って何を買うのでしょう?
1万円だった国債が5575円の価値になるわけですから、価値が減った分は世の中から消えるわけじゃなくて、何かを買うもしくは投資に回したわけです。その影響を考えないと不完全であり、暴落の影響を考えたことになりません。
①金(GOLD)を買う
たとえば、国債を売って金を買うことをフェルミ推定的に計算してみましょう。
金利が10%に上昇すると、国債の価値は単純計算でおよそ、345兆円減ります。
(780兆*(100-55.75)/100)=345.15兆円
その分の金を買うとしましょう。1月16日現在、金は1グラム5124円です。
ソース:金価格推移│田中貴金属工業(株)
345兆円分、金を購入するとどれくらい買えるでしょう?
345兆/5124円=67,330トン
6万7千トンもの金を購入できます。6万7千トンってどれくらいなのでしょう?
世界各国の金保有量上位50位までの国(日本を除く)が保有している金を全部合わせても、 29,558トンで、3万トン弱です。
ソース:金の保有量 国別ランキング(2012年)【ワールド・ゴールド・カウンシル 】世界ランキング統計局
50カ国の金を全部買い占めてもまだまだ余る!
単純計算でいえば、全世界の金を買い占められるわけです。黄金の国ジパングの再興ですね!日本が世界の基軸通貨国になっちゃうんじゃないでしょうか?
(もちろん、金価格上昇その他は無視した場合です)
そもそも、金は国債と比べても超安全資産ですから、国債からより安全な資産に移行しただけです。世界中の金を買い占められるのなら、銀行も安泰でしょう。よかったですね。
つづく
↓↓↓拡散のため、クリック/ツイート/いいね お願いします
社会・経済ニュース ブログランキングへ
読者登録もお願いします。