経済政策を否定する強者が現れた! | rxtypeのブログ since 2012

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日本経済の一番の問題はデフレ予想です。

 金融政策も財政政策も否定する強者が登場しました!
こちらのブログです。そこで反論らしきエントリーが上がってましたが、予想のはるか斜め上をいくものでした。

「銀行貸出量は投機的な変化はしない事を見落としているようだ。」

は?「投機的な変化はしない」と主張する根拠は?出典は何?投機的な変化って?・・・

 そもそも、「実質金利」を説明したのに彼は全く理解できなかったようです。理解できないからこそスルーしたのでしょう。別に難しくないですし、拙ブログでは何度も説明しているので、これ以上説明しません。理解したくないーと感情のバイアスがある人はおそらく一生理解できないでしょう。

 ところで、内閣府が出している景気動向指数の先行指標の一つに、投資環境指数というのがあります。これは、設備投資と金融資産投資のどちらが利回りが良いかを表すものです。これが高ければ設備投資が活発になると予想されます。この指数も2013年から上昇に転じています。
投資環境指数推移
 色々理由は考えられますが、その一つが為替相場の超円高が是正されたことでしょう。みなさん御存知の通り、海外に輸出している製造業では、円高が是正されるだけで、利益が増えることが知られています。日本製品が割安になるわけで、受注も増えます。借金をして投資をしようというインセンティブが働きやすいわけです。さすがに、「超円高」是正の成果がアベノミクスのおかげだと認めない人はいないよね。

 ついでに、全産業の営業利益の推移のグラフも載せておきます。データは同じく内閣府が公開しています。
営業利益推移
2013年ごろから上昇しているように見えますが?これも関係ないんですかね~。まあ、各自の判断にお任せします。強制はしません。

そしてこんなことも書いてます。
「アベノミクスが始まる前から経済状況は変化していた。目立った景気対策は無かったと記憶している。多かれ少なかれ経済にはショックを自然解消する機能があると言うことであろう。」
だそうです。

 貸出は変化しない・・・根拠は何?放っておけば貸出は増える・・・?
金融政策も財政政策も要らないってことになりますね。もしそれが本当なら、政府の経済施策も不要になり、楽でいいですね。(棒)

 まあ、とはいえ、塵芥のような私のブログなどを紹介していただき感謝感謝です。ありがとうございました。


追伸
 再度見てみたら、BEI(ブレークイーブンインフレ率)が上昇したのは2013年1月以降なのに無理やり2月以降などと言いはっているよう。2013年1月にBEIが上昇し始めたのはどう考えてもアベノミクスの範疇でしょう。2013年1月22日に政府・日銀がインタゲ導入したわけだし。あと、コメントにこっそり書いておいたが、消費税の影響があることに今頃気づいたようだ(私は当初、消費税の影響だと反論がくると予想していたのだが、当てが外れた。反論にならないのだが。)あと、貸出が増加した要因として住宅投資も大きい。
 ついでに、「高度成長期を含めてゼロ金利になる前はギリギリしか日銀準備預金に積んでいなかったから。」にもひと言言っておく。デフレだからこそ量的緩和が意味を持つのであって何の反論にもなってない。適度な経済状況であれば名目金利だけで調整できるのだから、わざわざマネタリーベースを増やす政策は要らない。
rxtype 2015-01-12 00:42

先方のブログを見ないと分からない書き方になっていたので、「自然解消する機能があると言うことであろう」あたりを追記
rxtype 2015-01-12 12:20


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