アベノミクスの更に上をいく経済政策 | rxtypeのブログ since 2012

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日本経済の一番の問題はデフレ予想です。

 リフレ派に近い考えの私ですが、アベノミクスが掲げる金融政策(リフレ)、財政政策(公共事業?)、これだけで完璧かというと違う気がしてます。なぜなら、恩恵が満遍なく全体には行き渡らないから。前者は資産市場&輸出産業から全体への波及がメインルート(※1)ですし、後者は建設業者等から全体へ波及していくというストーリーです。時間が経てばというのはあるかもしれませんが、まだまだ歯がゆいです。安倍首相は「この道しかない」と言われていますが、他にも道はあると思ってます。

 で、何が正解かというと、政府紙幣を発行し、全員に100万円くらい配ること。割とマジです。

 配っても「貯金されるだけ」と言われる人もいるかもしれませんが、貯金される率はわかっていて、およそ7割です。追加的に所得を得た時にそれを消費に回す割合を「限界消費性向」といい、それがおよそ0.3だから。3割およそ30兆円は消費に回ります。今の需給ギャップはおよそ30兆円と言われているので、この30兆円でギャップは埋まります。
限界消費性向.JPG
内閣府 年次経済財政報告より)

 この結果、需要不足が無くなり、「最低」でも年6%以上の成長が可能です。
(500+(100*0.3))/500=1.06
乗数効果や期待インフレ率の上昇により、おそらく、もっと成長できます。かつての高度成長期の12%成長とかも簡単に達成できるでしょう。

 ハイパーインフレになる?
というより、ハイパー株高&ハイパー好景気にはなるかもしれません。全員の年収(手取り)が100万円増えるんですから当然です。

 金利が高騰する?
まず、順番は金利が高騰してから景気回復ではなく、景気回復→金利上昇です。景気回復で税収が「高騰」し、それから徐々に金利が上昇していくのです。しかも、利払が必要な国債はたったの580兆円しかないので、金利高騰の心配は必要ないでしょう。
金利高騰したら、国民の資産の多くは貯金なので、貯金の利息が増えるってことで、さらに景気がよくなりますね。国民にとっては、景気回復による金利高騰はむしろいいことです。


 今の世界の低成長の原因はこういった「財政ファイナンス」の議論自体がタブー視されていることだと思ってます。日本に限らず、低インフレ率にあえぐ国々は「財政ファイナンス」を怖がるべきじゃない。(いい意味で)議論を尽くすべきでしょう。

 単に、私みたいのが言っているだけじゃなくて、ノーベル経済学賞のスティグリッツ教授もかつて政府紙幣の発行を提案しています。
関税・外国為替等審議会 外国為替等分科会「最近の国際金融の動向に関する専門部会」(第4回)議事録(財務省国際局調査課)


 これがおそらく正解なんだけど、問題は実現可能性。次世代の党の一部に同様の主張をしている人がいるくらいで、本当に実現できる実力のある政治家・官僚は現状ではいません。まあ、スティグリッツを財務事務次官にすれば実現可能かな(笑)

 次世代の党もこの1つだけを公約に掲げて繰り返し言い続ければ、もう少し健闘できたと思うのですが・・・。

<注>
 ※1 リフレ政策は実質金利引き下げによる全体への直接的効果もあります。この点がリフレの優れている点です。

p.s.
逆に、共産党あたりが、政府紙幣発行!とか主張したらマジヤバイです。政党の切り札として最強でしょう。共産党の議席がまた倍増してしまうかもしれません・・・。くれぐれも内密にお願いします。:-P


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