国の借金で破綻すると言い張る人を黙らせる方法 その2 | rxtypeのブログ since 2012

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日本経済の一番の問題はデフレ予想です。

前回は日本国債のほとんどが固定利付債(固定金利)であることを示しました。

ブログのコメントで典型的な反応が示されましたので、それに反論したいと思います。
http://ameblo.jp/typexr/entry-11929017240.html

「たとえばヘッジファンドなどは、空売りにレバレッジを利かせることができるから少ない資金で暴落を誘えるし」

要するに、ヘッジファンドに目をつけられたら終わりという論法です。
おそらく、「ポンドアタック」(ポンド危機)でヘッジファンドは国より強いという風に思ってしまったのでしょう。

なぜ、ポンドアタックが成功したのか。それは次の2点が揃っていたからです
(1)ポンドが、イギリスのファンダメンタルズよりも過大評価されていた
(2)EU統合に向けてのポンドの為替水準が公になっていたこと

(1)は、ジョージ・ソロスが仕掛けなくてもポンドは通貨安になる状態だった。それをいち早く起こしただけ。ジョージ・ソロスはいち早く流れに乗っただけ。
そして、そのターゲットも明確だったので安心して仕掛けられた。
要するに、簡単に儲けられる状態だったからジョージ・ソロスは仕掛けられたのです。

それに対して、今の日本の状況はどうでしょうか?
黒田日銀総裁が言っているように、ファンダメンタルズを反映して安定的に推移している状態です。日本は通貨供給を続けているのに対し、米国はテーパリングで量的緩和を終了しようとしている。円安になるのが当たり前。
ジョージ・ソロスだろうが何だろうが、このような「流れ」に逆らうことはできないのです。


で、ヘッジファンド風情が、国債の暴落を起こすことは可能でしょうか?
答え:不可能です。


(1)日銀がいくらでも国債を買える
 現在、日銀は市場に出てきた国債の7割を買い取っています。
 さらに、あと3割も買おうとも検討しています。
 マイナス金利でも買う姿勢を見せています。
 この状態で売り浴びせをしたらどうなるでしょうか?
 日銀に一瞬で買われて終わりです。暴落を起こすことは不可能です。

(2)ヘッジファンドの資金源がない
 ヘッジファンドが使う、レバレッジとは何でしょうか?
 少ない資金を担保に他からお金を借りてそれを使って取引をすることです。
 現在、日銀は年間50兆円のペースで長期国債を購入しています。
 その日銀に1年程度対抗するとなると、最低50兆円くらいの資金源は必要です。
 しかも、日銀より安い値段(額面割れ、マイナス金利)で国債を売り浴びせしなければなりません。
 誰がヘッジファンドにそのお金を貸すでしょう?
 そんな大損間違いなしの取引にお金を貸す人はいません。
 いたらバカです。その安い国債を全部買って上げましょう。


論より証拠

こんなヘッジファンドがありました。
--------引用ここから--------
日本国債バブル「18カ月以内に崩壊する」
米サブプライム危機を予見した男、「日本売り」公言
(1/3ページ)2012/1/29 12:01
--------引用ここまで--------
http://www.nikkei.com/article/DGXNASFZ26024_W2A120C1K11000/


他にも、こういう人もいました。
--------引用ここから--------
国債暴落へのカウントダウン 「Xデー」が近づいている
2011年10月21日
(略)
 タレブ氏によれば、ブラックスワンとは「発生を予測できず、同時に起きた時の衝撃が大きい事象」を指す。このまま財政悪化に歯止めをかけなければ、いずれ日本は破綻する。

 海外のヘッジファンドにはすでに、「日本売り」に賭ける動きも出ている。
--------引用ここまで--------
http://astand.asahi.com/webshinsho/mainichi/economist/product/2011101100001.html

今現在も国債金利(10年物)は0.535 という超低水準です。
日本国債金利推移10年.JPG

金利が安い=国債の価格が高いという意味ですから、
暴落どころか、値段は上がり続けているのです。
ということで、今までのこういうバカなディーラーは日本国債暴落に賭ける空売りを仕掛けて大損し続けてきたわけです。

そういった死屍累々が何年も積み上がっています。

まだ、こういうバカの在庫はあるのでしょうか?
さすがに、もう、打ち止めでしょう。

ヘッジファンドを殺すのは簡単すぎです。
言いかえればヘッジファンドいじめをしているようなものです。
むしろ、あまりヘッジファンドをいじめ過ぎないようにするべきかもしれませんネ。

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