経済音痴を一瞬で黙らせる「質問」 | rxtypeのブログ since 2012

rxtypeのブログ since 2012

日本経済の一番の問題はデフレ予想です。

こちらの続きです。
経済音痴を一瞬で黙らせる方法
逆にこちらから質問する場合の例です。安倍さんの政策を批判するような経済音痴には、まず答えられないでしょう。

(1)日銀が購入した国債の利子はどうなりますか?
 (答え)日銀が購入した国債の利子は、国庫納付金として、政府にほぼ全額納められます。要するに利子を払う必要はないということです。
→ 国庫納付金とは何ですか?(日本銀行)
http://www.boj.or.jp/announcements/education/oshiete/outline/01401008.htm/


(2)日銀が国債を購入せずにどうやってインフレにするのですか?
 (答え) 基本は日銀が国債を買うのが正道ですが、他にも、
・政府が国債を発行し、それで支出を増やすことで、デフレ脱却できます。額にもよりますが。
・日銀が、ETFやREITなどのリスク資産を直接購入することでも、デフレ脱却できます。額にもよりますが。
・政府紙幣を発行し、それで支出を増やすことでも、デフレ脱却できます。
・資産税を導入し、タンス預金を吐き出させても、デフレ脱却できます。
・消費税を毎年1%ずつ増やしていっても、デフレ脱却できるかもしれません。(インフレ予想になるため)
いくらでもあります。


(3)現在、国債の利率加重平均が1.24 %しかないのに、どうやって発行済国債の金利を高騰させるのですか?そこまで何年かかるのですか?
 (答え)
たとえば、来年、急に発行国債の金利が7%になったとします。超概算で試算します。(フェルミ推定)
国債発行残高910兆円、来年の国債発行額が170兆円、そのうち借り換え債が110兆円、新規発行が60兆円とします。
(910兆円というのは財部誠一氏の国の借金時計という信頼度の低いものを使用、変動金利物は額が少ないので無視)
現在の利払いは910×1.24%=11.284兆円
借り換えない部分の利払いは、11.284×((910-110)÷910)=9.92兆円
来年発行分は、170兆円×7%=11.9兆円
合わせると、来年の金利支払額は21.82兆円
来年の国際発行残高は970兆円
21.82÷(970)=利率加重平均はおよそ2.2%となります。

これから、お分かりのように金利7%程度では、利率加重平均が7%になることは難しく、
金利が7%だけで、利率加重平均が7%になるのは、発行済国債がすべて償還された40年後になります。


(4)国債およびそのクーポンが強制的に日銀券に交換されることが「国家破産」だと仮定して、持っていた人は何に困るのですか?
 (答え)
全く困りません。
たとえば、買っていた個人向け国債が期日になる前に利息分も含め満額現金としてもらえるわけです。
利子1%で5年100万円の国債を買ったら、105万円貰えたという話です。
むしろラッキーでしょう。
(もちろん、その後、手にした現金を何らかの形で運用もしくは消費するわけですから、景気が過熱しすぎるおそれはあります)
ここらへんが、日本のような、100%自国通貨建て内国債の国と、ギリシャのような外貨建て外国債の国と決定的に違うところです。
通貨の信認が毀損するとおもわれるでしょう。しかし、それでよいのです。むしろ通貨の信認が高すぎるのがデフレですから。
これをやれと言っている訳ではありません。ここまでやる必要はありません。
「国家破産」などの言葉に操られ、恐怖心によって判断を誤らないで欲しいということです。

洗脳する人がレッテル貼りとともによく利用するのが「恐怖心」です。それに負けないでください。
恐怖心を植え付けられると、合理的な判断ができなくなります。
反原発→再生可能エネルギー法案のように、おかしな判断がまかり通ってしまいます。


(5)上記「国家破産」後、国債残高はいくらになりますか?
 (答え)
0円


(6)日本のタンス預金の総額は約30兆円、「普通預金」の総額は約120兆円、企業の内部留保は461兆円と言われています。
(http://bit.ly/MVdZCG 、 http://bit.ly/HtR8bS)
もし7%のインフレになったら、これらはどこに向かいますか?
 (答え)
簡易ネットリサーチしたことがあります。信頼度は低いですが。参考にはなります。
http://research.news.livedoor.com/r/69204
間違いなく、株や投信、投資商品、家や車などの購入に相当の額が流れます。GDP(=国民の所得の総額)が増えるということです。
タンス預金や普通預金も多くは定期預金に流れます。デフレ脱却後は両者の利子が全然違いますから。


(7)今の日本でインフレ率が7%になったら、GDP、GNIはそれぞれどれくらいになりますか?
 (答え)

ヒント
①貯金から消費や投資へ流れた金額はすべてGDPに上乗せされます。
②国債の利払いが増えるとそれを持っている、銀行・生保・国民の可処分所得も増えます。
③消費が増えると、それが他の人の収入に繋がるため、さらに消費が増えます。(乗数効果)
④税収はGDPにほぼ連動しています。税収の対GDP比はおよそ28%です。

いままで蓄積された分があるので、いきなり7%に上げると、とんでもない値になりそうですが。
たとえば、①だけで計算してみましょう。
(30+120+461)×(23%+8%+5.7%+3.4%)(※(6)のアンケートより)=245
(500+245) = 745
(745)/500 = 1.49
   GDPが745兆円、名目49%成長、インフレ率7%なので実質39%成長という凄い値になります。

※簡易計算なので、非常に正確性は欠けますが、こういった計算を自分でやることが検証のために重要です。


(8)デフレのまま、どうやって財政再建するのですか?また、歴史上、それに成功した国はありましたか?
 (答え)
歴史上、デフレのまま財政再建した国はありません。


(9)デフレのまま経済成長は可能ですか?だとしたらどうするのですか?また、歴史上、それに成功した国はありましたか?
 (答え)
当然ですが、歴史上、デフレのまま経済成長した国はありません。


(10)現在、FRBが国債を大量に買い取っているアメリカのドルは、いつごろ紙くずになりますか?
 (答え)
なりません。中央銀行が国債を買った程度では紙くずにはならないという好例です。


↓クリックお願いします

人気ブログランキングへ