「ナショナリズム」しか言えない低質な評論家 | rxtypeのブログ since 2012

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日本経済の一番の問題はデフレ予想です。

 テレビ等を見ていると、なんでも「ナショナリズム」で片付ける「評論家」がたくさん湧いています。彼らは、ナショナリズムという言葉を使うことで、思考停止に陥っているようです。時代背景や原因を何も考えていないから「ナショナリズム」を連呼するしかないのでしょう。

「ナショナリズム」を連呼することしかできない低質な評論家が知らない「歴史」をおさらいしましょう。

1.ナショナリズムによる青年将校のテロ?
 かつて日本でおきたクーデーター事件「五・一五事件」や「二・二六事件」。
これらの事件の背景にあったのは昭和恐慌、世界恐慌による日本経済の大不況と農村の疲弊です。1930年の日本の物価の下落率は10%に達し、農産物に限れば34%という超デフレとなり、農村では娘の身売りまで多発しました。 問題は、ナショナリズムではなく、経済政策の失敗なのです。
 このような背景を全く知らないか考えていないので、低質な評論家は「ナショナリズム」を連呼するのです。

2.ナショナリズムによる戦線拡大?
 戦線拡大とナショナリズムには直接の関係はありません。盧溝橋事件後、日本が「南進」に舵を切った原因として、尾崎秀実(朝日新聞記者)などの共産スパイの暗躍があることが判明しています。(尾崎秀実は後に逮捕され死刑になっています。)
 死者が1名もいなかった、どうでもいい事件なのに、朝日新聞は「日支全面的衝突の危機!」と大々的に報じました。これに呼応するように、直前に停戦協定に調印されていたのにも関わらず、近衛内閣が「臨時軍事費特別会計法」などで強引に予算を大幅増額し、増派を決定したというのが実際です。(尾崎秀実は近衛文麿政権のブレーンでもあった)
 ナショナリズムというより、マスコミ内部・政府内部のスパイの問題です。
 このように、「ナショナリズム」という便利な言葉で片付けると絶対に分からない問題が実際には隠されているのです。



関連リサーチ
なんでも「ナショナリズム」で片付ける人に対する評価
http://research.news.livedoor.com/r/71249


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