お伊勢詣りツーリング もくじ
バイク女子会の前日に、ひとりで浮世絵を楽しんできました。
かめやま美術館「おかげまいりの旅」展
です。
相変わらず、バラエティに富んでいて、ギュっと凝縮されてる濃い展覧会で楽しめました。
伊勢神宮へのおかげまいりが日本各地で流行したのは、1830年頃のこと。(文政13年)
広重 伊勢朝熊山峠の茶屋。
めちゃくちゃ美しい青色の刷。素敵な1枚
と、思えば、こんな渋~い絵もありで。
勢州二見ケ浦 北寿
おかげまいりが大ブームだったことを裏付けるように、浮世絵も沢山描かれたようです。
展示作品は、3枚綴りとかの大きな浮世絵が多く、
全体的に 派手でにぎやか~
そんな浮世絵展でした。
広重「伊勢参宮 宮川の渡し」
にぎやかしいでしょ?
手前の左の方でお尻を向けているのは、ワンコだね。
お伊勢参りが流行って、皆行きたいけど行けない人もいて、家族で内緒で行ったり、犬に代わりに行ってもらったりということもあったらしい。
金比羅山の金比羅犬は有名だけど、伊勢にも、おかげ犬っていう人間の代わりに、神社までお参りの旅をする代参犬がいた
式年遷宮で、今年も大賑わいだけど、昔から天照大神はもてもてだったんだねー。
伊勢太神宮参詣群衆図 二代豊国
たくさん描かれたせいか、ほとんど同じ顔じゃんか!って浮世絵も。。
そんな浮世絵の中で、今回、わたしが心奪われたのは、これもバブリーな感じがする伊勢音頭の浮世絵の数々
いせおんど 桜襖 歌川貞秀
お伊勢まいりブームに乗って、流行った伊勢の民謡「伊勢音頭」を、金持ちが江戸の遊郭で踊らせる催しをしてたらしい。
要は、伊勢で流行ってておもしろかったーこんな感じーみたいなことでしょうか。
歌川広重 伊勢名所
伊勢の遊郭の様子ですね。
歌川国芳 いせおんど
大黒屋文四郎が遊郭で踊りの会をするの図。
もちろん、メインで踊るのは、お気に入りの遊女なんでしょねー。
歌川国芳 伊勢音頭
これが一番気に入ったわとてもにぎやかしくて楽しい一枚。
遊女の容姿も個性豊かでかわゆらしい。
だけど、国芳は、この年半身不随で寝込んでたらしい。想像できないわ。
役者絵もたくさん展示されていて和みました。
三代豊国 『役者見立東海道五十三駅』。
この豊国って人は、死ぬまでに1万点以上の作品を描いたって言われてて、力作が多いの。
このシリーズだけで、目録を含めたら140枚セット。
根性座った画家だったんだなあと勝手に想像。
広重の『東海道五拾三次』を背景に、歌舞伎役者を重ねて描いてます。
仕事がデザイナーとかイラストレーターぽいよね。
オートバイに乗ってから、伊勢方面には本当にたくさん行っているけど。
何度行っても、楽しいツーリング先だ。
伊勢神宮に参拝に行ったのは、5年ぶりくらいだった。
式年遷宮で年末年始は、すごく混むだろうから、次に参拝できるのは来年になってからだと思う。
久しぶりに参拝もできて楽しい時間でした