岬のはずれ



ヨットハーバーから10kmほど西の海沿いにお姉さんの家はあった。そこまでの約15分間、蔵人と小野ユキは冬の海岸線の

オープンエアドライブを満喫していた。

その様子をバックミラー越しに見ていたお姉さんは二人の関係に興味津々であった。


(恋人同士にしては歳が離れ過ぎてるし、親子って感じでもないなぁ、どういう関係なのかしら❓️)

お姉さんの家は岬のはずれにあった。

敷地は広大、眺望は抜群、立派な邸宅であったが、蔵人はそんなことよりお姉さんのクルマが気になって仕方ない様子で複雑な顔をして暫く眺めていた。



『このクルマに何か特別な思い入れが

あるようですのね』

お姉さんが声をかけてきた。



『父が乗っていたクルマと同じなんです

綺麗に乗られてますね、新車みたいだ』



『そうなんですね

これは元々祖父のクルマで

父も気に入って大事に乗っていたようです

冷えてきましたよ、さぁどうぞ中へ』


玄関の扉が開いた。

『お帰りなさい

お客様も寒い中お運びいただき

ありがとうございます

お部屋は暖まっておりますよどうぞ奥へ』

母親らしき上品な女性が迎えてくれた。


『どうぞ、こちらへお掛けください』


蔵人と小野ユキはソファに腰掛けた。



『私はこういう者です』

お姉さんは名刺を差し出した。

その名刺には「西浦マリン株式会社 代表取締役 西浦洋美」と控えめな波模様とともに印刷されている。  


『西浦洋美です

21歳です

先程はお見苦しいところをお見せいたしまして大変申し訳ありませんでした

ひろみと呼んでください』


『あのマリーナの社長さんですか

お若いのに

アレ、また言っちゃった

あなたには驚かされることばかりです

源蔵人です

名刺は持っていません…』

蔵人は名刺を作ったことがなかった。



『私はこういう者です、原田ユキです』

野ユキの名刺は「原田ユキ」とだけ印刷されていた。偽名に名刺まで用意したものの肩書きは偽りたくなかったようである。先生らしいと蔵人は思った。



三人の自己紹介が終わったところでお茶が運ばれてきた。


『お手伝いの藤澤志乃さんです

私はお母さんと思っています』


『お嬢様そんなことおっしゃられては困りますわ

志乃でございます

お客様、今夜のお食事をご用意させていただきますが、苦手な食材などお聞かせいただけますと助かります』


『お母さんだと思いましたよ

僕は苦手なもの特にはありません』


『私も特にありません

たのしみですわ、ありがとうございます』



『はい、それではどうぞごゆっくり』

志乃さんは嬉しそうに退室していった。



『ところでお二人はどういうご関係❓️』


つづく



 



 



 

 



 

 






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