『ところで宇宙人さん、そこから出られないんですか❓️』
洋美は素朴な質問をした。
『出られますよ。』
銀色の宇宙人が入っている玉は小さくなって、めり込んでいたところからスルっと抜け出た。
『ほらね、ここに来てから初めて出ました。』
『ここに何年くらいいるんですか❓️』
『何年くらいにしましょう❓️』
『えっ、私が決めるんですか❓️』
『そうですよ、ここは創造の世界ですから 自由に発想してください。
いくつか候補を挙げてくみましょうか。
今の姿をよく憶えておいてくださいよ。
私はいつここに落ちてきましたか❓️』
洋美は宇宙人をじっくり見た。
『三百万年前』
宇宙人は化石になってしまった。
『これは話しづらそうね、三百年前。』
まりもが乗っかった泥の塊になった。
『これもちょっと違う、思い切って昨日』
金色の鏡面仕上げの輝くボディ。
『眩しすぎます。三十年前』
元の姿に戻った。
『なんだか落ち着く。』
『他にはありませんか❓️』
『そのまま三十年前に決めます。』
『わかりました。決め手は落ち着くからですか❓️』
『そうです。ホッとします。落ちてきた時は金色だったんですね。』
『金色❓️それはいつ落ちて来たことに決めた時の姿ですか❓️』
『昨日です。見えませんでしたか❓️』
『私には自分の姿が見えません。
あなたには見えますか❓️あなたの姿が。』
『そうか鏡みたいに映すものがなければ見えませんね。』
『では三百万年前からここにいる私はどんな姿に見えましたか❓️』
『化石みたいになってました。』
『そうですか。蔵人さんはどのように見えましたか❓️』
『何も変わりませんでしたよ、ずっと。』
『え~っ、そうなんですか』
洋美はちょっとがっかりした。
『どうして蔵人さんから見た姿は変わらなかったんでしょうね。』
『三百万年と聞いてもすぐにイメージが湧いてこなかったからかな……イメージしているうちに三百年、昨日、三十年と次々と変わったので、間に合いませんでした。』
『なるほど、蔵人さんの見え方がずっと同じなら、洋美さんと同じということで二人とも私が三十年前にここに落ちてきたことにするのが、しっくりくるということにしましょう。
それでは私が三十年後にここに落ちてくるとしたらどうですか❓️』
『怖くて想像できません…と言いつつ想像してしまいました。生き埋めになって三十年後にあなたが落ちてきて潰されるのをビクビクしながら待っている自分を想像しました。』
『なぜ生き埋めになっているんですか❓️』
『だってこの穴はあなたが落ちて来た衝撃で出来たんじゃ…』
『なるほど、そう思ってたんですね。
でも私は衝撃を受けたことしか憶えていません。蔵人さんはどう思いますか❓️』
『ごめんなさい、相変わらずイメージが湧きません…この穴が出来た経緯も全く関心がありませんでした。』
『そうですか、私が落ちてくる前から穴は空いていたかも知れませんね。
洋美さん、私には今あなたが生き埋めになっているようには見えませんが、あなたは生き埋め生き埋めになってますか❓️』
『埋まってませんが、想像するとそうなってしまいそうで怖かったんです。』
『それは想う方の想像ですね。
私が言った創造の世界とは創る方の創造です。
"ここ"はと言ってしまいましたが、"この世界"はという広い意味です。
あなたの頭の中の"目に見えない世界"のことです。
あなたは"目に見える世界"から'目に見えない世界"に見学に来ている大切なお客様です。
生き埋めにするようなことはありませんから安心してください。』
『私が大切なお客様❓️なぜ大切にしてくださるんですか❓️』
『この世界はあなたが創った世界だからです。』
つづく
『月3000円で毎晩「遠隔ヒーリング」が受けられるオンラインサロンI’m yours, you’re mine -





