"Gun Barrel Sequence"


透明なチューブの内部は銃口のように螺旋状の溝が刻まれていた。
蔵人が変身している銀色の弾が通るのにちょうどいい大きさだった。

ガンバレル・シークエンス……なるほどこの姿はそういう意味か)

蔵人はあのスパイ映画のオープニングシーンを思い出した。
自分が弾丸の姿をしている意味がわかった。
火薬は内包している。

(火薬はあの頃の情熱…あの情熱があればガンバレル😆…………引き金は誰が❓️)


泉の上空に赤い光が現れ、虹の柱の中を赤い玉が音も立てず飛沫も上げず泉に飛び込んだ。
泉の周りにいた五人は再び泉に注目したが光る玉の中は浮かんで来なかった。



赤い玉は泉を突き抜け、蔵人のいる透明なチューブの入り口の前に降りて、銀色の宇宙人の姿に変わった。

赤い光の柱の様子を見てきました』

『どんな様子でしたか❓️』

『これに情報を収めています。』

銀色の宇宙人は弾丸になっている蔵人の弾頭に光る赤い玉を挿し込んだ。

『なるほどそういうことだったのか。』

『そういうことです。』

銀色の宇宙人が引き金を引く動作すると、透明なチューブの中を銀色の閃光が螺旋をなぞり泉へ向っていった。

(あの五人と洋美さんをどうやって)

蔵人が赤い玉の情報を読み込んでいる間に、ガンバレルの視界は切り替わり、川の辺へ遷移した
銀色の弾丸は泉にいる五人のような神々しい人間の姿に変わった。

(あれが泉だな)

蔵人は泉に向かって歩き始めた。


                つづく









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 know 〜知っている』(全10回)