"Sobreviventes"
『アナタハイツアイニキテクレルノデスカ❓️』
また宇宙人の声が聴こえてきた。夢だとわかっていたが、今度は女性のような声だったので目を開けると赤い服のべっぴんさんが祈るように手を合わせていた。
『イマアナタノホウカラアイニキテクレタノデハナイデスカ❓️』
蔵人は宇宙人訛りで問い返した。
『イマココニイルワタシハ
ホントウノワタシデス
ブツリノジゲンニイルワタシニ
アイニイッテホシイノデス
サガシテクダサイミツケテクダサイ』
『クモヲツカムヨウナハナシダ
アナタハギンノウチュウジンノ
シリアイデスカ❓️』
『シリアイデハアリマセンガ
ココニツレテコラレマシタ』
『ハナシカタガオナジナノデ
ゴドウルイカトオモイマシタ』
『コノハナシカタヲスルヨウニ
イワレタノデコノハナシカタヲシテイマス
フツウノハナシカタニカエマショウカ❓️』
『デキレバソウネガイマス
ココニツレテコラレタイキサツヲ
ハナシテモラエマスカ❓️』
『ではお話しします
私はあなたの低い次元の意識や乏しい知識の中から説明するのは
非常に困難な存在ですが
簡単に言うと"誰か"の夢とか未来の姿です
その"誰か"が誰かわからなくなってしまったのです。
その"誰か"はある日、私を夢見てくれてこの姿を創造してくれました
私は嬉しくてその"誰か"を
手繰り寄せました
その"誰か"も私を強く手繰り寄せて
くれたのでどんどん近づいて
もう少しで一つになれるというところで
突然暗闇に閉じ込められてしまったのです
私とその"誰か"は意識が繫がっている時はすべてがわかるのですがその"誰か"との繋がりが途絶えると何もわからなくなってやがて私は消えてしまいます
私はもう消えてしまうのか
仕方ないなと諦めかけていた時
あなたが銀の宇宙人と呼ぶ存在が現れて
「ワタシニマカセナサイソノ"ダレカ"二
アワセテクレルヤツノトコロへ
ツレテイッテヤロウ」
と言われていつの間にか
ここに連れてこられたのです
ここに私がいるのはその"誰か"の夢の中の景色にあなたがいるからです』
割と失礼な姉ちゃんだが
頼られるのは悪くないと蔵人は思った。
『そうだったんですね
しかし僕が何をしてあげられるのか
全くわかりません
暗闇に閉じ込められた
原因はなんなんでしょうか❓️
高い意識と豊かな知識で教えてください』
『夢を諦めたということでしょう
諦めるに至ったのは外的要因だと思います
他から強い影響を与えられて
それに従ったんだと思います
或いは意識がなくなっている
つまり意識不明なのかも知れません
見たところあなたには
夢も希望もありませんね
ならば私に会うことを夢見てください
希望を捨てず探し求めて行動してください
それが唯一あなたに出来ることです
ただしその"誰か"はあなたの前にいる私と同じ姿ではありません
写真を見るだけでは辿り着けません
それから……』
と言いかけたところで目が醒めた。
『それからなんなんだ❓️』
蔵人は起き上がるとベッドの横の机の上に置いていた彼女の写真を見て驚いた。
寝る前に見た彼女は右手の人差し指で唇を押さえて微笑んでいたのに、今夢で見たのと同じく目を閉じて手を合わせていた。
時計の針は午前2時52分を指していた。
『"要救助者"アリ…か。』
つづく







