黄色いポタージュ
『カボチャとサツマイモのポタージュ
でございます
濃厚でまろやかな旬の甘みと温かさを
お楽しみください』
運ばれてきた料理は、鮮やかな黃色だった。
『あっ美味しい❗️濃厚でまろやかって
なんだろうね
あのお姉さんの「濃厚でまろやか」と
あんたの「濃厚でまろやか」と
私の「濃厚でまろやか」
おんなじだと思う❓️』
小野ユキはポタージュを啜りながら蔵人に聞いた。
『えっ、ウ~ン
違うような気もするし
同じかも知れないし
確かめようが…
わかりません』
『わからなくていいのよ
「わかった」って言ったところでわかったかどうかは本人にしかわからない
他人には永遠にわからないことはわかる
いやそれもわからないわね
でも自分が感じていることはわかるでしょそれしかないの
自分が感じていることがすべてなの
まっすぐな虹を見てそのことに気づいた
そして自分とじっくり話をしたら
感じているのに無視していた事が
恐ろしいほどあったのよ』
『自分と話をするって…
出来るんですか❓️自分と』
『簡単よ
頭の中でブツブツ聴こえてくること
あるでしょ
独り言みたいな呟き
その呟きに丁寧に応えてあげれば
いいのよ真剣に
それを徹底的にやってたら
若返っちゃったってわけ簡単に言うとね』
『そんなことで…ですか❓️』
『そうねこれは私だけに起こったこと
かも知れないから
あんたに同じことが起こるとは限らないと前置きして言うけど
その呟きの主は自分をよく知っている他人だと仮に思うことね
そしてどうしてそんなこと呟くのか
よ〜く聞いてあげなさい
私の場合はいっぱい話してくれたわ
ずっと無視してたから
怒られたり、泣かれたり、喧嘩したりね
長くなるから超簡単にいうと
その喧嘩の結果この姿になったわけ…』
『そのへんもうちょっと詳しく
教えてくださいよー』
『アハハ端折り過ぎたわね
喧嘩の原因はね、アイツが自分は何でも出来るのに私が無視してたから出来なかったことがいっぱいあったなんて
全部私のせいにしたのよ
内容は恥ずかしいから言わないけど
そんなに言うなら何でも出来る証拠を見せてよっていったら、売り言葉に買い言葉でこんな姿になっちゃったってわけ…』
『呟きの主って要は自分でしょ❓️
自分と喧嘩って、喧嘩になるんですか❓️』
『だから他人だと仮に思うのよ
自分をよく知っている親友が話をしてるのに上の空だったら怒るでしょ
あんたの頭の中でも時々ブツブツ言ってるんじゃないの❓️』
『今まさに最中です。』
『それならすぐ始めなさい
声は出さないでね
恥ずかしいから』
『はい』
蔵人は早速話し合いを始めた。
つづく



