五一式十糎半突撃砲

 

○概要
 五一式十糎半突撃砲は皇国陸軍の突撃砲。
 戦場の最前線で戦闘を行う歩兵部隊を支援する車輌であり、地味な存在ながら攻撃力・防御力ともに陸軍で最強とされる車輌である。


(歩兵とともに市街地を進む。)

○開発
 皇国陸軍はかつて歩兵を支援する突撃砲として2013年から四七式重突撃砲を装備していた。
 ただ四七式の生産が終了してからは開放式(オープントップ)戦闘室を備えた自走砲が多数を占め(ホツ('15)ホヰ('16)ホク('17)など)、密閉戦闘室を備えた車輌の開発は僅かであった。
 しかし2015年末から立て続けに実戦を経験した現場からは密閉式戦闘室を持ち大口径砲を備える自走砲を求める声が高まり、2016年秋に開発計画が承認された。
 五一式騎兵戦車(双砲塔戦車)の車体を流用したことで開発は比較的早く、そして着実にすすみ、翌2017年3月に「五一式十糎半突撃砲(ごひとしき-じっせんちはん-とつげきほう)」の名称で制式採用された。
 

(実戦での本車輌。(うしろ) その前を走るのは原型となった五一式騎兵戦車(の指揮型))


○設計
イ)武装
 本車輌は主砲である10.5センチ砲は四七式十糎半榴弾砲の車載改造型である。
 主に陣地や建造物の破壊、場合によっては敵装甲車輌の破壊も行う。砲は車体にそのまま取り付けられているが、砲は球状の砲耳で車体に固定されているため、様々な角度に指向することができる。
 副武装は7.7mm機関銃が1丁、車長ハッチの脇に装備される。


(擬装した車輌を側面から)


ロ)防御
 戦闘室は密閉されている。
 これは本車輌以前の各種自走砲は開放式が多い中で火炎瓶を車内に投げ入れられるなどして犠牲を増やしていたことの反省による。(もちろん開放式であることの利点も多いが、最前線で戦う車輌には向かなかった。)
 これによって弾丸が飛び交う最前線での生存性が向上した。

 


(同じく偽装した車輌)


ハ)機動
 大口径砲を搭載しているため、重量が増し、機動力は原型の五一式騎兵戦車より劣っているとみられる。
 発動機に関しても五一式騎兵戦車と同じで、七〇二号型空中輸送艦のものを転用したエ213型が用いられる。



(lego:m氏のハンガーにて)

○運用
 重いため、限られた船舶でしか転地できない。現在は皇国本土にのみ配備されている。実戦への投入はされていない。

○諸元
全長:18ポッチ
全幅:10ポッチ弱
全高:7と21/3ブロック
最高速度:35km/h
主武装:四七式十糎半榴弾砲x1
副武装:四九式7.7ミリ車載重機関銃x1
発動機:エ213型
乗員: 4


-あとがき-
 ハンガリーのズリーニィIIに憧れてつくった突撃砲です。
 製作からブログ記事の投稿まで1年半もかかってしまいました(汗)
 いま振り返っても我ながら良い構造をしているなぁ…と。でも、細部のパーツ色とかジオラマ撮影とかはまだまだだなぁって思います。(逆にそれだけ成長したということなんでしょう。)

 では、具体的な話を。
 砲の固定方法は自分でもかなり満足しています。また、戦闘室とエンジンルームの高さに差があるのもなんだかそれっぽくて気に入っています。前面装甲の形状もいい感じにまとめることができました。
 ただ、この車輌は見る角度によって格好よく見えたりださく見えたりして撮影には苦労しました(汗)
 そうそう、球状のガンポートについて銃耳球という表記は見たことがあるのですが砲耳球という言葉もあるのでしょうか。知っている方がいらっしゃればコメント欄等でご教授ください。

 

おわり