五〇式九糎自走歩兵砲(ホヰ)

 

五〇式九糎自走歩兵砲は皇国陸軍が運用する自走歩兵砲である。
主砲は口径9cmの改造四七式歩兵砲

五一式中戦車(チレ、写真奥)を支援するべく砲撃する本車。

市街戦にて歩兵を支援する本車。旧型の車載機銃(四九式)を搭載。


○開発
皇国陸軍は自走歩兵砲として四九式十糎半(105mm)自走歩兵砲(ホソ)を2015年秋に開発した。しかし、同車は車体が貧弱であったため運用には堪えず、翌2016年にはその後継として新型自走歩兵砲がもとめられた。

新型自走歩兵砲は改修四七式歩兵砲を主砲に同年中に製作・上申され、「五〇式九糎自走歩兵砲 ホヰ」として制式採用された。
"ホヰ"とは自走砲(ジソウウ)のだいたい13種類目(ワカヨタレ ソツネナラ ムウ)であることを示す開発時秘匿名称である。

なお、本車輌の開発にあたって陸軍ではホツI(主砲:75mm砲)とホネ(同:短12cm砲)だけで十分という意見もあったが、榴弾威力、機動力、発射速度の面で両者の中間をとる本車両は必要とみなされた。

 


○性能

イ)攻撃
主砲は改造四七式歩兵砲であるが、同砲より後坐長が短縮され、狭い車内での操作を容易にしている。
副武装は原則として無いが、一部で車載機関銃搭載した改造型がある。

主砲として採用された改造四七式歩兵砲。(上二枚)

ロ)機動
比較的強力なエンジンを搭載しているので機動力はそこそこである。
また、サスペンションはもちろん、車体前部には大型の誘導輪、後部には尾橇を備えており、非常高い超壕・超堤性をもつ。

なお、尾橇はしばしば歩兵の荷物置きとして利用される。

超堤している様子。急勾配でもらくちん。

尾橇に色々と載せられている。

 

改良された尾橇(甲三型)。

 


ハ)防御
被弾傾始を考慮して前部装甲には傾斜が付いているが、側面装甲は垂直である。
戦闘室は前面と側面・上面の一部に装甲が施されており、機関銃弾や砲弾の破片を防ぐ。
…とは言っても諸国の戦車砲弾を防ぐようには出来ていない。

偽装を施し伏撃の機を伺っている。

○配備と運用
量産され、二つの戦車聯隊(第一、第二)の自走砲部隊への配備が確認されている。歩兵支援、戦車支援などで活躍している。
2017年には各々の車輌の迷彩への塗り替えが開始された。

その他、低価格のため海軍でも港湾警備用に運用する計画がある。

破壊された街路をゆく。

現地改修で機関銃とドーザーを取り付けられた車両。

 

〇バリエーションと派生型

各型
・甲一型…初期生産型/受信用アンテナを装備。
・甲二型…量産型/アンテナの撤去などマイナーチェンジ。

・甲三型…尾橇を丸みのあるものに変更した車輌。

・派生型
・試製偵察軽戦車…本車輌に小型砲塔ないし銃搭を載せることを計画された車輌。試製装甲車テカ(のちの五一式軽装甲車)に開発計画が統合された。
・試製自走対戦車砲…本車輌にらむ号三十七粍砲を搭載した試作車両。
・試製空挺戦闘車(丁案)

・急造対空戦車 タネ

本車輌の車体にタソ車の37mm機関砲を防楯ごと搭載した急造対空車輌。

 

-あとがき-

自分が今まで製作したレゴの中で、最もよく出来たものの一つである自走砲です。

大きい誘導輪、弱そうな短い主砲、ごちゃごちゃした車体後部がお気に入りポイントです。

2016年の秋に製作、同年冬に2両目を製作、2017年に入って迷彩のものも製作できました。