改造四七式歩兵砲

 

改造四七式歩兵砲は皇国陸軍の曲射/平射両用の歩兵砲。
歩兵大隊において歩兵部隊を支援することを主目的とする。

 

①開発


(射撃姿勢)
2016年に入って強国と対外実戦を行った皇国陸軍は歩兵部隊への直接的火力支援、とりわけ機関銃陣地への攻撃手段が足りない事実を目の当たりにした。
そこで陸軍は歩兵砲の開発をはじめ、かつて少数が生産された四七式歩兵砲を参考に改造四七式歩兵砲が製作された。
名称や書類上では2013年に開発された四七式歩兵砲の改良型とされるが、実際は砲身以外すべて新規設計である。

 

②性能


(象によって運搬される様子。自動車化率の低い皇国陸軍にとって象は”第二のトラック”として活用されている。)
歩兵部隊が前線で使用するため、軽く、分解しやすく作られているのが特徴。
車軸を抜けば簡単に分解でき、主に駄載によって運搬する。

威力こそそこそこあるものの、射程は2000mほどで長くはない。

 

(工場で量産される本砲。)

 

量産性も考慮され、充足率が九割を超える数少ない兵器の一つである。

使用砲弾は榴弾と照明弾が主である。歩兵が運用する手前、弾種は少ない。
戦車に対して使用する成形炸薬弾も研究されたようだが、装甲を射貫する能力が低く、放棄された。

 

③運用

(突撃する歩兵を支援する様子。)
各地の歩兵大隊の歩兵砲小隊へ各々1~2門が配備されている。
一部は実戦に投入された。
歩兵大隊の隷下の砲のため「大隊砲」ともよばれる。

 

④輸出
レゴシア帝国とレゴナード朝神聖盟約帝国ロマティアへ輸出されている。
これが皇国の兵器が輸出された唯一の例であり、世界的な需要の低さが伺える。

 

⑤バリエーション
甲一型 最初の生産モデル
甲二型 甲型の照準器を改修したもの
乙型 甲型の改良型で、駐退機が砲身の下側に移動したほか細部を変更。

 

その他、機動歩兵(機械化歩兵)向けに鉄輪を取り付けたものも少数が生産されている。

 

(乙型を前後から)

 

⑥自走化
本砲は射程が短いものの、軽量かつ高威力であるため自走化がおこなわれた。

・五〇式九粍自走歩兵砲 ホヰ

詳細は「五〇式九粍自走歩兵砲 ホヰ」を参照。


本砲を新規設計の車体にオープントップ式に搭載した自走砲。
歩兵支援の他、戦車隊を支援する役割も担う。

 

・急造自走歩兵砲(制式名称なし)


破壊された五一式中戦車の車体に本砲を直接載せた現地による即製自走砲。
2017年の初めに勃発した南米での戦争で使用された。

 

・試作突撃砲 ホマ 第I案


(試作車特有の粗い画像)
陸軍が開発した突撃砲の試作車。
主砲に本砲が搭載されたが、砲耳球の関係もあり強力な四五式十糎半榴弾砲を搭載する第II案が採用された。

 

 

・〇一(丙)式中戦車

 


−あとがき−

最初は九二式歩兵砲をモデルに製作しましたが最終的にオリジナリティある一品となりました。

テクニックパーツをうまく使い、コストとサイズを抑えつつ良い見た目に作れたと思います。