五一式七糎半自走砲ホク

五一式七糎半自走砲　(甲一型)

五一式七糎半自走砲(海軍型)

五一式七糎半自走砲(ホク)は皇国陸海軍の対戦車自走砲である。

[他の車輌と進軍する様子。]

○前史・開発
2016年1月以降、陸軍の主力対戦車自走砲は75mm砲をもつ五〇式砲戦車(ホツI)だった。ホツIは、攻撃・装甲・機動ともに優れていてその能力は申し分ないものであった。
そんな優秀なホツIであったが、製造工場が敵国の空軍に爆撃された事により2016年末には生産が落ち込んでいた。

[五〇式砲戦車(ホツI)]

そこで陸軍は大量配備が進んでいた五〇式軽戦車(ケカ)の車体にホツIと同じ火砲(四七式野砲改)を搭載した対戦車自走砲を計画。
「ホク」の秘匿名称で開発し、2017年1月に「五一式七糎半自走砲」の名で制式採用された。(わかり易く「51式7.5cm自走砲」と表記されることもある。)

○性能

イ)武装
主砲は口径7.5cmの四七式野砲改である。
この砲は2013年に開発されたもので、野砲ながらも高い装甲貫徹力を誇る。
ただ、車体が軽戦車のものゆえに発砲による反動は大きく、射撃精度が高いとは言えない。

[砲弾の車内搭載量が少ないため、戦闘室後方のエンジンルーム上面に砲弾箱を置いて増補する。]

副武装は無いが、他の自走砲と同様に現地部隊では戦闘室上部に機銃を載せることもあるという。
ただし、海軍型(後述)には標準装備として車載重機関銃が搭載されている。

[弾薬運搬車を随伴させることもある。弾薬運搬車には装甲兵車を改修したものが使用される。]

[弾薬運搬車。１枚目の左側は歩兵用の通常型。]

ロ)機動

前述の通り、車体は五〇式軽戦車のものを転用している。
そのため走行性能は五〇式軽戦車と同等である。

他の皇国の車両にも言えることだが、小型のため戦略機動性も高い。

[作動するサスペンション。]

[列車輸送されるホク車とホヰ車。(横浜大口オフにて。電動車で列車を押してくださった関山さん[@houmeisya]に感謝です。)]

(参考)【イベント】1月29日横浜大口レゴオフレポート1　鉄道篇

[揚陸艦…ではなくレゴンさんの自動車運搬船"サンディー号"から上陸するホク車。こちらも横浜大口オフにて。]

ハ)防御
自走砲という種別ゆえに防御力は低い。
自走砲のなかでも特に装甲は薄く、同じく自走砲のホツIやホネと比べると平均的に1/3~1/2ほどの装甲厚しかない。
しかしそれでも砲弾の破片や小銃弾を防ぐには十分である。
ちなみに12.7mm以上の弾丸を用いる重機関銃には集中射撃をもって簡単に射貫されうる。

ニ)その他
皇国の車輌としては珍しく、全ての生産車輌に送受信が可能な無線機を装備している。(従来の車輌の多くは小隊長車のみが装備。)
これは、本車輌が前線で機動的に敵へ対処することを前提としたものだからである。

このため、大規模部隊直属の独立自走砲中隊(本車輌x2+弾薬運搬車+偵察車輌)が編成される例も多い。

[待ち伏せ攻撃]

[林立するアンテナ。]

○運用・配備
安価で強力なため制式採用から直ちに量産され、陸海軍で戦力化が進む。
陸軍では装甲鎮台や騎動鎮台などの機械化部隊に限らず全ての部隊にこのホク車を配置する予定である。

○海軍での採用と配備
安価な本車輌は海軍でも採用され、特別陸戦隊へ海軍型が配備されている。
輸送艦や揚陸艇への搭載を前提に陸軍の型では直立式だったアンテナがフレーム状に変更されている他、市街戦を想定して前面に機銃が配されているのが特徴。
海軍のどの車輌よりも強い火力をもつ本車輌は、港湾や海外領土/租界の警備のほか上陸戦における特四九式内火艇(カニ)への火力支援など多様な任務を与えられている。