仕事でホンダ CB1300SFのお相手をしました。
X-4 の次が CB1300SF って・・・(笑)
ストリップ状態のCB1300、お察しの通りご近所ショップからの
ご依頼です。
この状態で来てもらえると、本当に助かる。
ご依頼の内容は、
・ウオタニイグナイターの取り付け
・グリップヒーターの取り付け
・ドライブレコーダーの取り付け
です。
結構多いな。 面倒だから依頼が来たんだな。(笑)
でも、電気的な接続だけで、ドラレコのサポート作成を含むカメラ固定や、グリップヒーターの取り付け、配線の固定処理などは、当方で
やらなくて良いので、ずっと楽です。
作業前の状態は、
こんな感じ。
ウオタニはCB1300SF専用だし、取説もついているので、多分問題は
無いでしょう。
あ、ハイテンションケーブルはNGKみたいで、チョイ太めのケーブル
だから、接続はちょっと手間取るかも。
純正のIGコイルを撤去したら、
ウオタニのIGコイルの取付ステーを逆向きにして、コイルを取り付け。
手の上のコイルは、ステーの向きを変える前の出荷状態。
この方が格好いいけど、取り付けにはスペーサーが必要だし、
左右に張り出すので、ステーの向きを変えました。
不満だったら、好きなように付け替えてくれ~
おっと、取付ボルトが付属していた。 後で付け替えたよ。
ウオタニのハーネスを流して、イグナイターを仮位置で接続。
純正のイグナイターに、なんか配線が接続されている。
どうやらギヤポジインジケーター用で、1-4番の点火信号を
もらっている。
ウオタニの1-4番信号は黄色の線だから、ここに接続します。
このバイクのオーナー、割り込み配線は俗に言うギロチン
(分岐コネクター)で接続しているけど、
分岐がかさばるし、芯線が切れることが多いので、私は使いません。
ウオタニイグナイターのコネクターから接続する線を一旦引き抜いて、スプライス端子で分岐接続したら、絶縁テープと熱収縮チューブで
絶縁処理します。
今回取り付ける装置が多いので、電源をもらう回路も大変。
ドラレコ → 常時(+)とACCにアース
グリップヒーター → キーON(+)とアース
今まで分岐タップでとっていたキーON(+)も電源として必要だから
接続方法を変更します。
ウオタニは点火コイルに来る(+)で、点火電源とイグナイター電源が
とれる様に配線構成されているので、あとはアース。
ライトケース内で分岐タップを使って取っていた電源から、グリップ
ヒーターが外れ、何に使っているかわからない電源は、分岐タップを
やめて接続しなおし。
では各装置の電源を確保しましょう。
グリップヒーターとETCは専用のヒューズが付いているので、
キーON(+)でヒューズ手前の赤/黒から電源をもらいます。
ドラレコの電源配線にはヒューズが無いので、ACCはキーON(+)で
ヒューズを通った後の茶/黒からもらいます。
ヒューズボックスから茶/黒の端子を抜いて、
端子を切り飛ばしたら、茶の引き出し線を共でヒューズ端子上げして、
ギボシ端子を付けて接続できるようにします。
残るは、ドラレコ用の常時(+)。
こちらもヒューズが無いので、バッ直は危険。
常時(+)のヒューズを探すと、オッドメーター用の回路があるので、
この赤/緑から電源を引き出します。
この配線も、ヒューズ端子で分岐しようかと思いましたが、
配線途中に使用用途不明のギボシ端子が、嫌いなギロチンで
接続されていたので、取り外した跡が残っています。
このギロチン跡も絶縁処理しなければならないので、この被覆の
剥けた部分にスプライス端子で分岐回路を設け、絶縁処理。
ゴチャゴチャしてますが、プラス関係はこれで全部確保できました。
先にも書いたけど、このゴチャゴチャはご近所ショップで
各装置を取り付け固定した後に、整理して配線固定します。
アースは、アルミ製バッテリーケースの固定ボルトに、メインハーネスのアース端子が接続されていたから、
そのボルトを少し長めの物に替えて、まとめて接続。
本当はアースバーに変えたかったけど、スペースの関係で断念。
このアース端子の下には、スターターリレーが有って、(+)の大元
だから、バッテリーケース反対側の固定ボルトで接続したかったけど、
メインハーネスのアース配線がここしか届かないから、スターター
リレーの(+)端子カバーがしっかり付いている事を確認して
OKにします。
さあ、機能試験、動作テストです。
まず、バッテリー端子を接続する前に、メインハーネスのバッテリー
接続配線に、直流電源装置のDC12Vを繋いで、
メインスイッチをONにして、異常な電流が流れない事を確認。
→ OKです。
次にバッテリーの接続を正規に接続して、グリップヒーターと
ドラレコの機能を確認。
グリップヒーターはスイッチ操作にインジケーターが反応したのでOK。
ドラレコは起動しません。(ノД`)・゜・。
電源接続端子で、12Vが正常にある事は確認できるのですが、
その他にテスターで確認できるところはありません。
当方作業の範疇に不具合があるのか、あるいは装置が不良なのか、
判断できない。
ドラレコは置いておいてウオタニの機能確認をしましょう。
点火プラグを4本とも抜いておきます。 プラグ真っ黒、キャブ濃いな。
1-4番のプラグキャップにテスターをセットして、セルボタンで
クランキング。 → OKです。 火花バチバチ!
続いて2-3番のプラグキャップにテスターをセットして、セルボタンで
クランキング。 → こちらもOKです。
固定はご近所ショップにお任せですが、美しく纏められる様に少し
整理して、
後日、ドラレコをもう1度確認。
どうも、ドラレコディスプレーのUSB-Cコネクターの差し込み具合が
浅いみたい。
防水ゴムが固く、上手く入らない。
シリコングリスを塗ったら、入りました~。
正常表示。 (*^^)v
面倒なセッティングはしません。
お客様がカメラ固定後にやった方が良いよね。
やっと終わった。 お引渡しです。
おしまい