仕事でトライアンフ スラクストン900のお相手をしました。
こちらのバイクです。
ご要望は、
「モトガジェットのメーターに交換したい」と、
「ハンドルがインチバーで太く握りづらいので、ミリバーに変更するのに、購入したハンドルスイッチを純正メインハーネスに接続できるよう、改造して欲しい」の2点なんですが、
最近のバイクの常で、純正メーターを取り外すと、エンジン始動ができなくなるそうで、
その機能をキャンセルするモトガジェット社のm-TRIを接続するらしいのです。
接続のための資料として、トライアンフのマニュアルと、モトガジェットのメーター,m-TRIの英文取説を受け取りました。
こりゃ~大変だ。
できるかな??
マニュアルのスラクストン900の配線図を眺め、モトガジェットの取説に目を通しますが、英語が苦手な私、当然読めません。(>_<)
まず問題無く作業が進められるハンドルスイッチから、手を着けます。
こちらが、左ハンドルスイッチの物で、黒いコネクターが純正、白いコネクターが新しいハンドルスイッチです。
調べたら、回路構成は同じですが、コネクターが純正12極に対し、新スイッチは10極なので、メインハーネスと接続ができません。
また、メインハーネス側は黒色のコネクターなので、白のコネクターだと接続先を間違えますね。
こちらが、右ハンドルスイッチの物で、白いコネクターが純正、黒いコネクターが新しいハンドルスイッチです。
純正と新しいスイッチを比較すると、純正の方がゴチャゴチャしていますが、他の機種と共通スイッチなのか、使わない配線が入っているので、配線自体は新スイッチの配線で問題がありません。
こちらも左スイッチと同じく、メインハーネス側のコネクターと色が食い違っているので、色を合わせないと、左右で繋ぎ間違えが起きます。
改造の進め方ですが、白のAMP製070型コネクターの12極ケースを購入し、これを新右ハンドルスイッチに付けて、外れた黒ケースを新左ハンドルスイッチに付ける事で、
ハンドルスイッチ機能を確保し、メインハーネスコネクターとスイッチコネクターの色を合わせる事にします。
コネクターケースを発注して納品されるまでの間、メーター側の作業を進めていたのですが、
1回のブログ記事に書くには長いので、次のブログに書く事にして、今回はハンドルスイッチの続きを書きます。(笑)
さあ、コネクターケースが届きました。
新右ハンドルスイッチから黒のコネクターケースを外し、
白の12極コネクターケースに付け替えました。
右側は試験をして完成。
右スイッチから外した黒のコネクターケースを、左スイッチに取り付けて、試験をして完成です。
この後、車両メインハーネスに接続し、各機能が問題無く動作するか、確認なんですが、
右スイッチ関係 → OK
左スイッチ関係 → NG (ノД`)
ウィンカーが点灯しません。
ウィンカーリレーからランプ側の回路に(+)を入れると点灯します。
KOSO製のウィンカーリレーが不良で、点灯しませんでした。
このリレー、お客様がウィンカー球をLEDに換えた時に、取り替えたらしいです。
同じものが良いと判断し、
KOSO製ウィンカーリレーを仕入。
取り付けて試験したけど、やっぱりNG!
KOSO製、LED対応と書いてあったけど、LEDだと点灯しない。
お客様で交換した直後は、点滅していたらしいのですが・・・
LEDじゃなく、通常電球なら点滅動作します。
イザと言う時のため、同時発注していた中華製に取り替えて、無事ウィンカーは解決。
あ、書き忘れましたが、新しいスイッチは、今後ハンドルバーを取り替えた後に取り付けるので、今回は改造だけで取り外しておきます。
ハンドルスイッチは完了だけど、メーター側でどっと冷汗をかいているのでした。
つづく